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2016年11月 4日 (金)

北鎌倉の家ーチャイコフスキー くるみ割り人形 「行進曲〜花のワルツ」ーその3

12

さて、アールの土壁のお話です。
ここから、音楽は、くるみ割り人形の「花のワルツ」へ移行します。
4分の3拍子。ニ長調です。
くるみ割り人形の中でも盛り上がる部分ですし
ワルツの代表のような曲ですね。
_mg_6490
ここは、奥さまとお子さんのワークスペースです。
 
北鎌倉の家は、
リビングに鎮座する土壁を家の重心としています。
空間に重心を持ってくると
芯のある強さを醸し出します。
 
さらに、アールの中でも、アンモナイトのような
求心性のある螺旋状にしたのは
4分の3拍子によるものです。
私の共感覚で、3拍子は円を表します。
 
らせんはDNAの形状でもありますね。
 
また、この曲はホルンという楽器により
旋律が流れて行く場面があります。
ホルンのカタチ、ぐるぐるした円ですね。
そこから出た音は、
ホルンのカタチなのです。
_mg_6490_2
さて、ここで
円というカタチをじっくり観察してみましょう。
中心は、
その周りを描く円によって明らかになります。
宇宙空間もそうですね。
円は引力による現象でもあります。
相手が必ずあるのです。
 
円がなければ中心はなく、
中心がないと円は描けない。
つまり、陰陽の関係なのです。
 
どちらが欠けても存在しえない関係性。
  男と女
 
ワルツが男女で踊られ、
男性を軸にして女性がまわるのは
円というカタチ
陰陽を表しているのだな、
と解釈しています。
_mg_6509
さらに、壁のテクスチャーについては
人間の情動を表しています。
 
コンクリートの壁で下地をつくり、
そこに、珪藻土と
敷地を掘削した際に出て来た
鎌倉岩を砕いて土にしたものを混ぜ込んで
左官屋さんにコテで仕上げてもらいました。
 
手が込んでいます。
私も仕上げの日は
色やコテムラの出し方などを指示するのに
丸一日左官さんにお付き合いました。
図面では表せませんから。
 
_mg_6423
 
音で説明すると、この曲は
4分音符でずっしりと進むところもあれば
1小節の中のスラーの中の5連符と
スタカートで軽快に上がる16分音符による構成など
ゆったりとした中に軽快で早い部分があり
単調さよりも動きがあり、人間の感情に近い面白みがあります。
その面白さをこのような左官壁のテクスチャーで表現しました。
 
こうして
かかわった人たちすべての「モノを創り出す喜び」を表した
象徴的存在。
この壁があることで
圧倒的な存在感のある空間となりました。
 
母の子宮の中のように
優しさと強さを併せ持つ空間なのです。
子宮は球体なのですから。
そして、
おかあさんの身体の中心に
位置しています。
 
 

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Strong space,open structure,privacy and diversity in materials used

投稿: | 2016年11月 4日 (金) 15時54分

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