建築ウンチク

2019/07/19

デザイン手法がヨガ哲学と同じだったと悟った日。

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今年1月からヨガをはじめました。
昨年までの激務により、また、年齢的にも
気をつけないといけないなあ、と思いたち。

特に、建築士は身体的な疲労はともかくとして
精神的なストレスがかなり大きく
それをきちんとケアするために
呼吸法をマスターしたかったためです。
*精神疾患は病院では絶対に治らないから。

4月からはティーチャートレーニングに入門し
ヨガ哲学からアーサナ、瞑想法までを学びに
月に一度、鵠沼海岸のヨガスタジオに通っています。

昨日はそのティーチャークラスの日。
ヨガスートラ(詩・哲学)の講義でした。
スートラの中の第1章15節と16節の
講義を聞いていた時
なんだかすごーく自分が日々行っている
引き算の建築の設計手法と
リンクしてしまい、
ピカーン!と頭の中で
電球が光ったのでシェアしたいと思います。

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vasikarasamja-vairagyam

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gunavaitrsnyam

ヨガスートラは第1章から第4章まであります。
サンスクリット語です。
読むのも難しい。。。ですね^^;
(1、2章合わせて106節を暗唱できなくてはなりません。
 この宿題がつらすぎます〜^^;)

スートラは
生きるための智慧が満載。

第1章では

より良く生きるためには、

「1点に集中し続けること」  そして

「自分自身の真実を知ること」

と語ります。

では、どのようにしたら
真実を知ることができるのでしょうか。

それには、
五感から入ってくるモノや事象に対する
あらゆる執着を断ち切ることだと言います。

そして、その執着を断ち切るために
アーサナ(ポーズ)や瞑想の練習を続けるのです。

ヨガの本来の目的は
アーサナ(ポーズ)をうまく決めることではなく
よりよく生きること、なのです。

だから
「日常の生活をヨガ的に生きること」
これがとても大切。

ヨガのポーズの練習に明け暮れて
日常の果たすべき役割から逃げているのは
本末転倒なこと。

さて、執着ってやっかいですね。

一旦身体に馴染んでしまうと、
今は不要であり
捨ててもいいのに
無意識的に
持ってしまっていたりします。

執着をなくすためには

「自分にとって何が必要で
何が必要でないか?」

「人間として最終的にどうなりたいか?」

などと問いかけながら練習をして行くこと。
日常生活を送って行くこと。

しかし、フツーの人間にとって
おおよそ執着は無くすことは不可能に近いこと。

だから
より高い執着に変換していくようなイメージで
執着のグレードを上げていき
最終的には自分の中の真実に近づいていきます。

はい、この過程が
デザインを行う際に使う思考回路と
同じだったのです。

例えば、住宅の場合、

「この家族、そしてこの敷地条件で
何が必要で、何が必要でないか?」

この問いを繰り返し行い
(おそらく何百回くらい)
削って削って
現場でも削って

そして
唯一のデザインを生み出していく。

出来上がったものは
彫刻のように削られてできたもの。
イメージとして。

だから、真実というものは
とてもクリアでシンプルなはずなのです。

言い換えると、
クリアーでシンプルでないものは
真実ではない。
ということでもあります。

シンプルなモノほど作るのが難しいのは
このためなのですね^^

感覚的にわかってはいたのですが
ロジックをなかなか組み立てられなくていたので
昨日は、自分でもかなり腑に落ちたのでした。

ヨガ、恐るべし。

そして、人生をデザインする、という意味は
執着を断ち切るということに他ならないことだと。

ーーーーシンプルすぎる^^ 

 

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「食」への執着も食べるものの質を高めていくこと、かな。

何のために、食べるのか?と意識して、いただきます。

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2014/07/03

神様のお国はどこ? ~齋藤裕氏の講演会~

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夕方になると涼しい風が吹き、日中の疲れを少し和らげてくれます。

そんな初夏の夕暮れ時、

東京田町にある建築会館にて行われました齋藤裕氏の講演会に行って参りました。

案内状を頂いた時は嬉しくて。

といいますのも

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2012/01/12

街と建築とおじさんと 2)円覚寺とシャルロット・ぺリアン

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翌日はかねてから行きたかったシャルロット・ぺリアンと日本展を見に神奈川県立近代美術館へ。

お正月の時期だし、成人の日でもあるということで、人が多いだろうな~となるべく人ごみを避けたルートを選択。

横須賀線に乗り、北鎌倉から歩いていくことに。

北鎌倉はつい2年前に手がけさせてもらった「北鎌倉の家」がある。設計にも2年という時間をかけた住宅なので、この界隈は幾度となく通っているはず。さらに数年前に同姓同名である多田祐子画伯が鎌倉古陶美術館で個展をされた際も伺っている。

ところが駅を降りてすぐに「円覚寺、きちんと見たことある?」

「…ないかも」 

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2012/01/11

街と建築と子供と 1)横浜街歩き

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6日の仕事始めに関内に出かけた時のこと。夫が「良いお店があるから」と言うのでついていくと、そこは瀟洒で昭和な喫茶店。

コーヒーもサイフォンで淹れてくれるというかなり私好みのお店でありました。(夫よ、こんな持ち札があったとは…)

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2011/06/27

良いものは良い素材選びからはじまる

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設計する際にこだわっているもののひとつが「素材の良さ」

なるべくいろいろなものを見て、さわって体感するように心がけています。

そして、絶品のものにめぐり合った時 

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2011/05/16

あっぱれ 新緑でござる

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清清しいお天気が続きます。今春から上の息子が静岡の学校に行ってしまったことから、静岡まで出かけることが多くなりました。

行きは東名でササッと。帰りはのらりくらりと箱根を超え、西湘バイパスを経てとちょっとしたドライブとなります^^若葉の黄緑色のグラデーションが美しく、緑色の色巾の多さに感動します。

途中道端で茶ツミをしている人の姿も見られ、嗚呼、ここは静岡だと。

 

上の子とは産んだ時から友達のようなさっぱりとした関係なのですが、とはいってもやはり母としては日頃から目で観察できないので…と行った先は三嶋大社。そう、神頼みです^^

 

三嶋大社は権現造りだということで建築探訪をしたかったのだけど、本殿のほう(奥)には入ることが出来ず、残念。

宝物殿は重厚な雰囲気の建物。遠景でみると極めて微妙なむくりのある曲線がとても繊細美しく、おっとりとした静岡らしい街並みを形成しています。

しばし夫と建築談義を。こうしてどこに行っても最終的には建築ツアーになるのです。これでは建築見学したついでに参拝しているようなもの。

三島の美しさはなんといっても緑と水。街のいたるところに透明度の高い水が流れていて、富士山を背にした風景が日本の豊かさを物語っています。鎌倉とはまた少し違っていておおらかさや雄大さを感じるのは富士の裾野であることが大きいのでしょうか。

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4月から寮生活を送っている息子。寮食で出る魚の美味しさに感動して「うまい、うまい」と言っていたところ、元来静岡県民である友人達に「おれっち、そんなの普通だら」とあっさり返されたそう。

 

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2011/04/22

かっこいいの先にある優しさ

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葉山一色の家に光がさしていて思わずパチリ。

この後、外構工事を行ないます。門扉をつくり、緑をたくさん植えますよ。

建物はいろいろな角度から見るとそれぞれに面白い表情があります。イメージしていたとおりのものができたなぁって。毎回毎回ですが、感動します。作ってくれたすべてのひとにありがとうって感謝しながら。

自分の住んでいる建物をマジマジと見る人はあまりいないでしょう。日本は寂しいなあと思います。自分の住んでいる街の風景のある一部分を形作っているのは実は自分の住まい。愛着のある魅力的な街を作るためには、そう、ひとりひとりの建物に対する想いが大切なのだけど…。

このようにつらつらと考えていた夜、テレビにて。安藤忠雄氏が、「エコタウンというのは何も近未来の建物を作るのではなく、住む人ひとりひとりの慎んだ生活がエコタウンをつくっていくのだ」というようなことを言ってました(かなり要約しています)

ほうほう、これは私も同じ意見だな~と。次の日夫に話すと、「そうだよ、ぼくも同じように考える」と言っていました。

例えば、オーケストラでどんなに優秀な指揮者がひとりで指揮棒を振っても楽器を演奏する人が音を出さないことには音楽にならないのと同じこと。

また、誰にでも出来るエコって慎み深く生活することだと思います。自分の働きで出来ることは不精せずに動くとか。運動不足解消といって、車で冷暖房完備のスポーツクラブに行き、電気を使って動くマシンの上で走るのではなく、家の周りを掃除するとか、窓拭きするとか。

そうそう、そのテレビを見ていてとても感じたのが

建築家が作る建築は「なにかカッチョイイモニュメントのようなもの」と考えている人が多いのだな~って(一部このような意識の建築家もいますが)実はそうではなくて、そのカッチョイイモニュメントの間にある空気とか人間の営みや意識を作っているのだけどね~^^安藤氏もこの点をしきりに語っていましたが、結局聞き手の方には届かなかったみたい。

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2011/01/22

手は口ほどにモノを言う 目じゃないのか?

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テーブルのデザインを考え中。建築の神様が降りてきたのがおとといのこと。

スケッチをおこして、昨日の午前中にCADで図面に。

工場と打ち合わせをしてどのように製作するかをご相談

うまく出来そうでよかった。

「あの~、この35mmはこちらの40mmに合わせられませんか?」

「できれば35mmで作りたいのですが、出来ませんか?」

「むむむ…

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2010/12/20

美しさの持つ力~こころをひとつに

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現場定例へ。

まず、現場監督と連絡事項の確認をし、その後職人さんからの質問を受けます。

この日は大工さんから。

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2010/12/14

密やかなるモノ 出ずる時かな

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先日ちらと書いたのですが、「北鎌倉の家」一年点検にお伺いしました。

一年点検とは、住宅が出来上がってから一年後に不具合がないかお伺いするというものです。つまり、春・夏・秋・冬の季節を一巡した建物の状態をお伺いするということ。健康診断のようなものです。

こちらは主に施工者が行なうものですが、お客様とお会いしたいところもあってずうずうしくも同行したりするわけです。

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