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2020/07/22

設立20年を迎えました。感謝。

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2020年7月19日をもちまして事務所設立20年となりました。
これもひとえにクライアントをはじめとし、支えてくださるみなさまのおかげです。
感謝申し上げます。

事務所登録をした日は、はっきりとした記憶があります。
当時、夫はまだ組織設計事務所に勤務していました。
20年前のこの日の朝、たまたま仕事で伊勢佐木町に行くというので
出がけに
「だったらついでに建築事務所協会で事務所登録の書類出してきて」
と玄関で書類を渡しました。

「ついで」だった(笑)

そうなんです。私、独立することが全くの他人事でした^^;
しかし、事務所を経営しはじめたら面白くなって
いつの間にか一生懸命になっていたら忙しくなって…
だから最初は無駄な力が一切入っていなかった(笑)

写真の事務所登録通知書は5年ごとに更新の手続きをすると発行されます。
手続きは今回が一番感動を覚えました。
いやはや20年間、良くやってきたぞ、と。
当時妊娠中で、まだお腹にいた下の息子は20歳だぞ、と。
妊娠中に設立してるのですよね^^;

さて、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが
事務所の登録番号が「11734」なんです。
そう、「いい波よ」湘南らしい^^
サーファーの方だったら狙ってお金出しても欲しい番号なのでしょうね。
いいのか?私で?スンマセン^^;
しかし、思い返すと、確かにいい波で運営させていただいているなあ、と
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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さて、20年のお祝いは小さなお食事会をごくごく親しくしている方とご一緒させていただきました。
横浜関内にある老舗のスパニッシュ。カサ・デ・フジモリです。
本当はみなさんをお呼びして、といろいろと計画していたのですが、このコロナ禍でははばかれまして
オリンピックと同様に来年に延期することに決定いたしました。

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そして、設立20年の抱負といたしましては

現在、オンラインを主軸とした新しいビジネスモデルを構築しています。
これは、単にコロナ禍の対策ではなく、
私自身が3年前から、詐欺のような出来事に巻き込まれたり、
現場で職人にパネルを当てられ足を骨折したり、
今年はじめにもトラックに当てられ頸椎を骨折したりと
何か現在進む道を軌道修正させられているかのような出来事が続き
(これを天中殺とも言うのでしょうね)

また、2年くらい前から
数年後にはガラリと世の中が変わると察していたので
その頃から、かなり真剣に
マーケティングとブランディングの勉強を再度開始したのです。
病院の待合室でスキマ時間に本を読み、
料理をしながら、オーディオブックを聞き、
実際に検証もして毎朝PDCAを振り返り、作業を繰り返しながら
マーケティングの本質と海外で最先端を行くビジネス書(洋書)を読みこんで
自分の中に落とし込んで、具現化しています。

あえて再度と書くのは、10年前も同じく、ブランディングをしたのですが
時代の変化が早く、すぐに使えなくなってしまうことがわかったからです。

さてさて、本当に辛い3年間でしたが(誰もが慰めてくれました)

しかし、このコロナ禍を迎え、
発表する時期が随分前倒しとなりそうです。
オンライン化が進み、世代を超えた素晴らしい仲間との出会いがあり
今や、デザイナーやエンジニア、クリエーターと共に
第一弾の秋のリリースに向けて作業を進めています。

さらに…

私自身は、事務所運営と並行して、次の目標に向けて歩み始めました。
大学4年の春にふつふつと思い描いていた「建築を生業とした私の一生」
つい先日まですっかり忘れていたのですが、
名古屋でお仕事をご一緒している女性とオンラインで話をしていて
あっ、と、思い出しまして(まだ、内緒です)

やっぱり、最後まで貫き通さないと私らしくない、と^^

で、祐子さんのそのモチベーションの高さの秘訣はなんですか??と聞かれそうですが^^;
それはもちろん、
クライアントやファンのみなさんの声です!に決まってますよ!
最近では毎朝、こちら↓を見て、ニマニマしております^^;

ありがとうございます。

Houzz

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2020/07/11

なぜ、今まで、わたしたちは「基本の暮らし方」を考えなかったのか?

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「多治見の家」築50年の古民家をリノベーション。オリジナル造作キッチンは極めてシンプルなつくりに。材料はできるだけ自然素材で。


ようやく世の中が動き始めたような感じを受けておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

私くしも定期的におこなっていたセミナー、お茶会など、ライブでの催しを小さくはじめました。そこで、久しぶりにいつも図面作成をお手伝いしてくれているTさんに連絡したところ、お返事にとても素敵なメッセージをいただきましたので少しご紹介したいと思います。

—————–以下抜粋———————-

ほんとに、働き方を考えさせられました。

緊急事態宣言が発令された時は、家でジッとしてなくてはいけない雰囲気でしたが、なかなか終息する気配もなく、これが何年も続いたら、生活が成り立たないぞと思い始めました。

お金があれば、物があれば豊かだという価値観ではなく、家、住む人の心、持ち物、人との繋がり、色んな事での豊かさを真剣に、そして楽しく考えていかないとと思いました。

そこに、働き方、人との関わり方、遊び方など、基本の暮らし方を疎かにしていたことに気付かされた2ヶ月でした。
そして、それを考えるのが、私は好きなんだよなぁと改めて思いました。

—————–抜粋ここまで———————-

基本の暮らし方、真剣に考えたことありますか?


以前の記事にも書きましたが、結婚して長男が生まれ、産休・育休明けに復職して2年経ったころ、29歳の時に、家族が順に病気になり、夫と真剣に考え、働き方、生き方、人との付き合い、食べ物なども含む細かなところまでの「基本の暮らし方」について真剣に考え、都内から自然と文化の豊かな湘南へ引っ越すなどの行動を起こしはじめました。

「基本の暮らし方」をはじめてから、家族との絆が強まり、夫婦で協働する大好きな仕事、自分のライフワークまでもが充実するなどの世間では持続するのが難しいといわれているライフスタイルへと180°変わりました。(夫婦で24時間365日共に働くのを続けられるのはとても珍しいようです^^;)

そして今、このように世の中全体で大変な時期ですが、いえ、大変な時期だからこそ考えたいのが「基本の暮らし方」ではないかと思うのです。

「基本の暮らし方」って?

□自分にとって最も必要な人は誰か?

□自分にとって最も必要なモノは何か?

これを常に考えていくことです。
日常は選択肢だらけです。その場その場での感情に左右されたりまわりを気にした場当たり的な処置ではなく、心の底から真剣に選ぶことです。

さらに、 「最も」というのがとても大切

フランスなどの欧州では当たり前の習慣であるビズやハグ、ビジネスでの握手などが日常の地域では特に、「本当に大切な人」(=リスクを犯してもビズやハグをする)を真剣に考えるようになったといいます。

リスクを犯しても必要な人は誰か?

日本人はこのような密に挨拶をする習慣はありませんが、お付き合いする上で、どうしても会いたい人、よく考えたら会わなくてもよかった人、会わなくてほっとしている人(笑)など、何となくでも優先順位がはっきりした方が多いのでは、と思います。

では、なぜ、「最」もなのか?

それは、他に選択肢が無い、ということです。
それを「シンプル」または「基本」といいます。
選択肢が無い、快適さとは「迷い」がないことです。
「迷い」は時間どろぼう、そして、エネルギーどろぼうです。

ただでさえ慌ただしく毎日を送らなくてはいけない現代人にとって「迷い」のない「基本の暮らし方」がわかっていたらとても軽やかに生きていけると思いませんか?

何でいままでこんなことにこだわっていたのだろうか?
不要な習慣ではないか?

ステイホームにて、そう気づいてしまった方、おめでとうございます!

「迷い」のないシンプルライフへようこそ。

 

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2020/07/06

住まいが人生を変えた!~葉山下山口の家

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強い雨が続きますね。
湘南地域は悠々とアガパンサスが咲き誇っています。

さて、昨日7年前に葉山にて設計した住まいを訪れました。
雨がしっかりと降っていたのに、晴れました(生粋の晴れ女^^)

敷地が道路より1.5m高く高低差があります。
そこで、道路面からアプローチするように地下をつくり
その上に木造の2階をのせた混構造となります。

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当時はお嬢さんは小学校1年生、息子さんは1歳でした。
もう、すっかり大きくなって。
「このあたりで大工さんとエビフライ食べたの覚えてる!」と
上棟式の様子を話してくれました。

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そう言えば、2013年のお正月には、こんな年賀状も頂きました^^

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設計時は、子育てとお仕事でお忙しい時期のご夫妻でした。
ご主人の体調不良が続き、お二人とも余裕がなく、なんとか精一杯に生きておられました。

ところが、昨日お伺いすると、皆で満面の笑みでお出迎えしてくださって
ご主人もとってもお元気になられていました。
奥様が「主人はあの時と見違えるほど元気になったんです。それはこの家のおかげなんです」と。

地下のRC(鉄筋コンクリート造)を利用してご主人専用の音楽室を作ったり
家族4人が川の字で寝ることのできる寝室にしたり
どこにいても葉山の木々の深い緑が見えるように窓をとったり
床材はクルミで優しい感じにしたり。。。

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キッチンはすべて造作で作りました。
目の前の窓からは、ご主人が帰ってきたり、子どもたちを見送ったりするために木製建具で作りました。


さらに、このブルーは当時「YUKO Blue」といって、私が作ったオリジナルカラーです。
みなさまにとても人気のあるお色で、いろいろな住まいで採用していただきました。

それについても

「あれから7年が経ち、ようやくこの色の本当の良さがわかるようになって、
自分と馴染んできました。この色にしてよかったです。どこにも無い、すてきな色です」
と仰ってくださいました。

じわじわとかみしめていただいているようで、嬉しいです。

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浴室はバルコニーに繋がっていて、真っ白。とても明るく開放的なのです。
葉山の空からの光に反射して、風通しも良いため、カビなどが生えにくいのですね。
今もきれいに保たれていました。


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どこもかしこも、設計していた時のイメージどおりに住みこなしていらっしゃいました。
あまりの快適さに、末期ガンでいらしたお父様もしばらくこの家で療養され
「心地よいねぇ」といいながら天国へ旅立たれたそうです。

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「私、仕事で疲れ切った時には、2階のベランダ越しに星空を眺めるのです。
とってもきれいな夜空で、囲われているので、自分だけの空みたいで、心から癒やされています。
星がきれいだよーって、娘も呼んで、ごろーんと木の床に寝転んで二人でながめるのです」
とはにかみながら奥様が別れ際におっしゃいました。

週末には誰かしらお友達が訪れ、キッチンで料理したものをみんなで食べて楽しんでいらっしゃるようです。


キッチンは、コの字型が使いやすいのです。案外と。
こちらはデットスペースができるのでメーカーなどの既製品にはあまり無いのですが。
それに、この住まいはコの字のキッチンから始まり、全体のプランが生まれました。
だから、こうしてたくさんの方に使って喜んでいただけているようで嬉しいです。


7年前は病気がちで忙しくて、知り合いと交流することもなかったご夫妻。

 

しかし、このように(信じられないかもしれませんが)

住まいが人生を変えてしまうのですよ^^

奥様は多田マジックだと(笑)


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2020/07/01

京都・奈良の旅2020~龍安寺石庭

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京都2日目はこちら龍安寺石庭から。
前回の京都観光は朝早くから動くに限るという学びより
早めに行動開始です。
空気も澄んでいて人もまばらで誠に良い気分。

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龍安寺は石庭の謎ばかりが取り沙汰されているのだけど
私は山門から四季折々の顔をみせる木々に囲まれた庭園を歩き、方丈へ上り
石庭にたどり着くストーリー展開がなんとも見事なのだと感じています。
「美しさ」って一瞬のものよりも、こうして時間軸があるほうが断然いいと思います。
存在しているというストーリーに心の深い部分が動くのでしょうか。

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京都の枝垂れ桜は品がありでもたわわで妖艶です。
もう、美しすぎて、なかなか石庭までたどり着きません^^;
戦国武将であれば途中でとっくに斬られてるはず(笑)

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ところで、秋にはこのように色づきます。

この石庭を作ったのは山水河原者(さんすいかわらもの)の相阿弥(そうあみ)といわれています。
山水河原者とは鴨川の河原に住み、庭師を生業とするものをいいます。
井戸を掘っているうちに石に詳しくなって庭師になったといわれています。

この時代、戦国の世の最中でしたので、この世が平安で、
人の心が穏やかになるようにと願いが世の中に多くありました。
千利休のような茶人たちを始めとした多くの人々が非業の最期を迎えることに対しての慈しみを
祈りをこめて庭を作る僧侶が多く石は亡き人への想いのようなものであると。

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また、この石庭の大きな特徴はこの油土壁で囲われていることでしょうか。

通常、庭園は修学院離宮のように、遠景までを借景として作られるのですが、
龍安寺石庭は遠景がありません。この壁ですっぱりと結界が引いてあります。

私は、この囲まれた石庭があの世の世界であるというメタファー(隠喩)であるのかなと考えています。



この庭の前に佇んで、ぼーっとしていると
脳裏にふと

「空」(くう)

という言葉が浮かんできます。

ご一緒にぜひ、少しぼーっとしてみてくださいね↓



浮かんできましたか?

ここまで導くアプローチが長く美しく作られているのは、現世の色(=欲)を表しているのだと
私は履物を脱いで、方丈へ上がり、この庭と対峙した時に強く感じます。

いやはや、普段はどれだけ、欲にまみれているのか?と。
汚れている部分が明らかになります(汗)
そして、どこからか「虚しさ」のようなものが湧き上がってきます。
それは人間の悪行(過去生も含めて)を細胞で覚えているからだと感じています。



亡き先人たちのあの世での安寧をどれだけ案じていたのか。
その緊迫感が石の形や距離感などが、私にそう訴えかけてくるのです。

石が15個で作られている、とか何かに見えるとか、そういったことではない
人々が自分の正しさをぶつけ合い命を奪い合う虚しさや悲しみを超え
祈りや慈悲の心をこの世の形で表すとこのような世界観が生まれたのだろうと。

いずれにしても素晴らしいです。
正解はない、石庭がただあるのみ、です。
ぜひ、早朝に訪れてみてくださいね。

つづく

次は鹿苑寺(金閣寺)です~^^





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