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2018/03/05

結ぶことつなぐこと

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桃の節句も終わり、いよいよ春めき、日本が美しい季節となります。

大変ご無沙汰をしておりました。

昨年の3月より、自分の中にある新たなる可能性と真摯に向き合った一年。ようやく実施設計が終わりました。

独立して17年。ご縁のある素晴らしい方々との出会い、信頼を頂き、「専用住宅」という枠の中で仕事をして参りましたが、

昨年の春より、ゴルフ場に宿泊施設をつくるという構想を持っていらっしゃる方と出会い、共に思考錯誤し、練りに練り上げて、ようやく紙の上での完成となりました。

それは単に宿泊するだけの施設ではなく、「日本の美」をテーマに、なによりもそこに佇み、それを使うことで身体と心と精神に響き、じわじわと生きるエネルギーとなるような空間。

「施設丸ごと美術館」のようなもの。

知的好奇心と遊び心が同居するような、そう、本質を捉えた本物だけが持つような存在感。

悲しいかな現代の常識となってしまっている多くのお金やモノだけを持つのが豊かさである、あるいは、昨今で流行っている断捨離のように、単純に持たないものが良い、という短絡的な思考でもない。

この地球、さらには宇宙全体は「繋がり」の中で個々の存在を可能にしています。時空を超えて、はるか昔から、そして彼方の未来まで。網の目のように繋がっています。

それは「循環」という言葉でも表現されています。

人間の営みも大自然の一部です。人工物を真っ向から否定するのはナンセンスです。

自分の立ち位置を常に振り返り、適切な施しをすること、これが生きる本質であると常に考えています。

「 よくばらないこと」

19世紀の産業革命以来、発展する目的を取り違えてしまった私たち人間は今一度、豊かさとは何か、を問い直す時が来ているように思います。それも、早急に。もう残り時間はありません。

何も、大層に時間を取って瞑想をする必要はなく、日常生活の中そっと潜んでいる光を見つければいいのです。

それは、システム化されていない、人里離れた里山で「機能美」を追求している作家や職人の中にある魂の中に見られます。彼らは輝いています。

今回の計画は、手から美しいモノを生み出す作家さん、職人さんがここかしこに参加されています。

新たな「繋がり」をつくり、彼らの光がさらに輝く舞台を作るのが私と夫の使命であると。

一年かけて丁寧に綴ってきたストーリーがいよいよ今月末に花開きます。

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