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2017/02/28

建築の本質は「間」を設計すること

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どこからか春の芽吹く香りがして、 景色を見上げるとそこかしこに桃色の彩りが添えられるようになりました。

ご無沙汰しておりました。今年に入り、毎日のように違う県に出張に行き、違う人々とお仕事をさせていただくという日々を過ごしています。

忙殺されないようにと、常に一定のリズムで自分に向き合い、振り返る作業をしております。私の場合は月(moon)のリズムに合わせていますので、2月26日の新月の日に、過去14日間の振り返りを行い、向こう2週間の計画を立てました。

振り返りをおこなっていくことは、自分の精神性を高めることと、感情を客観的に捉えたり、また身体の調子を整えること、この三位一体をケアすることなので、とても重要な時間です。もう、13年続けています。

3つのバランスをとることで、潜在意識から沸き上がってくるインスピレーションが生まれます。今朝も朝5時にパチっと目が覚め、降りてきましたので、書き記したいと思います。

テーマは

【建築の本質は「間」を設計すること】

2001年に事務所を設立した当初からとても大切にしていることです。もっと言うと、建築に目覚め、学生の頃から持っていた思想です。

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こちらは私が独立するきっかけとなった作品。

今朝、竣工写真を出してみると、写真が少しセピア色に変化していました。生まれたばかりの下の子をだっこひもでだっこして、竣工検査に立ち会いました。かれこれ16年前。

 

メインは、階段下に置かれているグランドピアノ。最優先事項です。

そう、「ピアノが在る」 が最初にあった。

そこで、こう発想していきました。

ピアノのために「無い」をどのくらい創るか?

しかもこのピアノはドイツ製。とても存在感が強い。だから大空間が必要でした。

横方向も上にも。

吹き抜けになっていますが、

「吹き抜けっておしゃれじゃない?」という価値観で作ったのではないのです。

そう

「無い」  が必要だった。  から。

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5,45mの立方体のプロポーションがピアノに必要な空間でした。

 

出来上がって、面白い結果も生まれました。

それは、音響が抜群によかったのです!

 

私は確信しました。

 

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人間も含めた動物に自分のテリトリーがあるように

モノにもそれぞれ必要なテリトリー=「間」

を持っていることを。

 

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さて、こちらは玄関。4畳ほどの広さがあります。

 

なぜかというと、

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正面に見えるピクチャーウィンドウには、

庭園の中心にあるこのモミジが鎮座しているからです。

窓越しのモミジを活かすために「無い」空間を作るのです。

つまり、窓から見えるモミジのテリトリーを尊重すること。

 

写真を探してみると、昔掲載された雑誌にありました。

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これはポーチからのアングルですので、約6畳くらいの広さがあります。

玄関扉をガラス張りにしたのも「無い」を創るためです。

 

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ガラス張りでも外にはもうひとつ扉があるため、プライバシーは確保されています。

どこが扉かわかりますか?^^

 
   

人間はいつものクセで「在る」ものだけを見ようとします。

どうしてかというと、

人間が脳で、認識するために使われている道具が「言語」だからです。

但し、「言語」は「在る」ものに対するものにしか使うことができません。

それが「言語」の限界です。

 

だから、「空間」を創る建築は説明するのも難しいですし、理解することも難しいのです。「建築は芸術の頂点である」と言われているのは、この要素を鑑みた結果でしょうか。

 

我々建築家は、おそらく皆さんから見ると、目に見えるモノを設計しているように捉えられているかもしれませんが、本当は、「間」「空」を見ており、「空間」を設計しているのです。

それができるのが本来の「建築家」であり、その審美眼から手を通して手がけられるのが本来の「建築」であるといえるでしょう。

 

Rubin

 
花瓶に見えますか?
それとも
二人の人の顔が見えますか?

 
どちらも正解。
分離して見えるものでも、実は「ひとつ」であったりするのです^^

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2017/02/27

長野県松本市梓川の家 構造見学会が開催されます

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【長野県松本市梓川の家 構造見学会が開催されます】


クライアントとの出会いが4年前。

ご自身の山から切り出した木材で住まいを創る。

自然のサイクルに則った生き方

昨今ではとても貴重な施しです。

商業サイクルに乗らないモノづくり。

施主、設計者、施工者、誰もが手探りで始めたプロジェクト。

2016年12月24日に見事に上棟することができました。

木の寿命は2回あるといいます。

ひとつは森の中で。

そしてもうひとつは素材として。

「いのち」を頂き、さらに活かしていこうという施主の想い。

その想いが作り手に創作するエネルギーを与え、

素晴らしいモノとしてこの3次元に表れようとしています。

この状態で見られることはあまりありません。

家づくりをお考えの方にはぜひご覧いただきたく
ご案内申し上げます。


3月18日(土曜)13:00〜
         15:00〜
完全予約制です。


お申し込みはASJ松本中央スタジオ 0120−47−9351まで

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2017/02/23

名古屋市瑞穂区「希望の家」完成見学会のお知らせ

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【名古屋市瑞穂区「希望の家」の完成見学会を行います】
■開催日 2017年3月11日(土)・12日(日)11:00~16:00(予約制)
■建築概要 木造2階建て 72㎡ リノベーション 
■場所 名古屋市瑞穂区(ご予約いただいた方に詳細をお知らせします)
■お申し込み・お問い合わせ先 ASJ名古屋本山スタジオ フリーダイヤル 0800-200-9055まで
*新築・リノベーションをお考えの方のみの受付とさせていただきます。

「希望の家」の詳細はこちらから↓
http://aqua-marine.tea-nifty.com/arttada/…/12/post-af9d.html

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