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2016/12/06

現在を永遠にするために建築を必要とする人間の性

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黄金色だった景色も、

いつの間にかクリスマスツリーの煌びやかさに変わり

しっとりとした空気となって参りました。

先週、今週 と名古屋ではじまったリノベーションの現場監理へ。

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おそらく50年以上前に建てられた住宅。

クライアントは私と同世代の女性。

バリバリと働き、子育てもされてきた方です。

 

「私の話、聞いてくれますか?」という言葉から始まりました。

その彼女のつぶらな瞳には、

経験を重ねた女性のみが放つことのできる強い光が見えました。

私に会う前は、皆、彼女の想いを本気で聞いてくれなかったそうです。

なぜなら、この住まい、彼女のためだけの家なのです。

当然、家族と住む家もご自身で購入されています。

しかし今回は、自分のためのお城にして

好きに過ごす空間が欲しいという希望でした。

私、こういう人大好きです。

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じっくりお話を聞いていたら

とてもユニークな空間を作ろうとしておられたので

私も楽しくなってきて、これはなんとしてもお力になりたいなぁと。

アイデアが泉のように湧いてきました。

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しかし、現実は難しいことだらけです。

ただ、複雑な要素がからみあっている場合は

ひとつひとつ丹念に解決していくのが私のやり方。

「こんなの無理」と最初に自ら壁を作って、 あきらめるのではなく、

できることとできないことを分け、明らかにした後に、

できることから少しずつ、やっていけばよいのです。

 

息子たちにもよく言うのですが、

試験勉強は、難しい問題に時間を費やすのではなく

まずは、教科書の例題を3回ノートに書き写しなさい。

そうすれば、不思議なことに3回写し終えたころには

どんな複雑にみえる問題も解けるようになるから、と。

こうすると、右脳で解けるようになるのですよ^^

(ふふふ、一級建築士受験の時に完成させたオリジナル手法)

 

建築も、家庭も社会の問題も、同じなのです。

小さな問題や課題が少しずつからみあって

複雑に見えるだけなんです。

この手法を応用し

からみあっている部分が俯瞰で見えるようになったら

もう、怖いものはありません。笑。

 

そのためには、

「絶対に解けるのだという自信」

「最後まで解き続ける持続力」

「柔軟な頭」

これがあれば充分。

 

何かができるようになる、とは

自分の中にある力を信じること

に他ならないのです。

 

彼女にはそんな力があったから

こうして自分のお城を持つことができたのでしょう。

 

「自分だけのための空間が欲しい」と夢を抱き続け

ずば抜けた行動力を駆使し

固定観念に縛られない柔軟な心が

可能にしているのだな、と。

 

彼女は、この家を「希望の家」と呼んでいます^^

希望を刹那で終わらせないために

現在を永遠にするために建築を必要とした

これは、ルネサンスから変わらなく続いている人間の特質と言えるでしょう。

 

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