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2016/09/05

2016年は奈良の旅 〜Vol.3

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奈良に来たかった理由のひとつは、

法隆寺を今のこの目で見て、

どのように感じるかを確かめたかったから。

 

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南大門をくぐると西院伽藍へ続く道。

この低い左官壁を見たとたん、

女学校の修学旅行での記憶がよみがえりました。

当時、言葉に表現できなかった何か。

それを、30年後(わお!)の私は表現できるようになっていました。

1300歳の法隆寺にとってはたかが30年なのですが^^;

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塀のプロポーションがヒューマンスケールで優しく

男性的な意匠は

20年前に訪れたスペインのグラナダの風景と同じ感覚を受けます。

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飛鳥文化とグラナダの要塞が作られ始めた時代が

ほぼ同じというのも大変興味深いのです。

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ブッダのお墓である五重塔。美しいプロポーションをしています。

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回廊を一周することで、五重塔と金堂を全方角から拝むことができます。

少し西側が長いのは、美しい景色を眺めるため、だとか。

人間の美に対する羨望は太古からのものなのです。

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東宝聖霊院との間には緑があります。格子から垣間みる感じが素敵ですね。

奈良の建築は格子の意匠が独特。格子ばかりに目がいきます。

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僧侶が住む僧坊妻室。連続した建具が面白いですね。

簡素で大変洗練された意匠。究極の住まいと言えましょう。

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東院伽藍の夢殿。六角形の屋根の頂部が影で落ちていました。

夏の訪れにしかみられないコントラストの強さです。

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今回のもうひとつの目的はこれ。瓦寄付です。

自分で名前を書き入れます。

 

現在、西岡常一棟梁を後に、お付きの宮大工は存在しません。

建築は作って終わり、ではなく手入れをしなくてはいけません。

様々な工夫がされて、ようやく1300年という時の重さに耐えているのです。

 

例えば、垂木(たるき)という屋根を支える構造材などは

壊さずに新しい材に入れ替えるように工夫して作られるなど

すべてが13 00年前のままであるのではないのです。

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全ての生命体は「循環」という巧みなシステムの中で生かされています。

私たち自身のカラダも、細胞は毎日入れ替わっているでしょう?

変わらない、と思っているのは頭の中だけ。

瞬間、瞬間、変化しています。

呼吸をし、食べ物を食べ、睡眠をとり、エネルギーを作り、老廃物を出す。

宇宙全体と調和して生きているのです。

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建築も「循環」

そう、伊勢神宮が20年に一度遷宮するのは

この自然豊かな日本において

木と水と土の循環を考えた

すばらしい仕組みであるように。

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木造建築の素晴らしさ

それは 「循環」という生命の尊さにあるのです。

 

そう、私たちが法隆寺を見て感動するのは

このような奥深いそして広大な宇宙までが

体全体で感じられるからなのでしょう。

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