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2016/09/06

2016年は奈良の旅  〜Vol.4 感動は進化の始まりなのだ

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法隆寺の少し先に中宮寺があります。

こちらは菩薩半跏像(国宝)があることで知られています。

元はこれより当方500mのところにあったそうで

昭和43年に高松宮妃殿下により再建されました。

設計は吉田五十八氏。

妃殿下が強く耐震耐火を願われていたようでこのカタチなのだとか。

 

さて、法隆寺について追記しておきます。

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柱の真ん中が膨らみ、頂部が細くなっているのが解りますか?

(写真は夫の撮影したものを拝借^^)

これはエンタシスといって、下から柱を見上げるとまっすぐに見えて

安定感を覚えるためのものだと言われています。

 

ギリシャ建築、パルテノン神殿の柱も同じようになっています。

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ギリシャからシルクロードを経て伝わったのか?とも考えられていますが

私は人間の集合意識ではないか?と感じています。

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こちらは、琵琶湖近くの佐川美術館。

大きな意匠の軸となっているこの柱の微妙な絞り具合が

軒の深い屋根と柱の接点が小さいため、

屋根を軽やかに見せているのですね。

この軽さを感じた時、

やはりパルテノン神殿を思い出しました。

 

アテネ滞在時には、朝、昼、夕と3度見に行きました。 

どの太陽の角度、色でも美しく映えるプロポーションは

何か、カラダの奥底がグラグラと音をたてるように

大変 素晴らしいものでした。

 

このようにディテールまで細心の注意を払うことで

人々の心を動かすものとなるのです。

特に、柱や梁、といった違う要素のモノ同士を接合する接点を

美しくみせることがとても重要。

 

法隆寺の写真でも

柱と母屋(もや)の接合部が繊細で軽やかな意匠となっているのが

解りますね。

 

簡単に素早く、効率的に といった

費用対効果でモノを推し量るような価値観の世界で

未来に残るような質の高いモノづくりはできません。

 

長い時間を経ても人を感動させるものは

必ず、時間と作り手の想いが込められているものなのです。

徳のようなものが意匠となって具現化するのだと考えます。

 

素晴らしいモノにであった時に

心が動かされるのは

細部に込められた想いを

人は自然と感じ取っているからなのでしょう。

 

感動は進化の始まりなのです。

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