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2016/02/25

一献の系譜

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あたたかい春の陽気かと思うと、冷たい風の日もあったり。

そんな中でも、心はいつもあたたかくありたいものですね。

 

さて、昨日は初代「ヴィ・カフェ」の皆さんで映画を見てきました。

*ヴィ・カフェとは5年前に始めた芸術や社会について自由に

語り合い、心豊かになることを目指した会です^^

 

「一献の系譜」 

公式サイト http://ikkon-movie.com 

 

この映画を見るきっかけがありました。

映画にも登場されますが

日本酒の神といわれる農口尚彦さんのお酒。

 

実は毎年、誕生日の一週間前くらいに

金沢市の酒屋さんから私の携帯電話に連絡が入ります。

その年によく出来たお酒のお知らせです^^

 

昨年は農口さんの「農口」というお酒でした。

お正月にいただいてみましたら

いやはや、まさに神のお酒。

口当たりは良いのですが、とっても深い味わいなのです。

農口さんの魂が入っている!と。

 

な〜んていうことを映画館近くにある

日本酒好きのタベルナのオーナーにお話しましたら

ぜひ見てみてください!と勧められた映画なのでした。

 

 

能登杜氏四天王と呼ばれる方々を筆頭に

酒造りに関わる面々を

オムニバス形式に現したドキュメンタリー映画。

厳しい杜氏の生き様が赤裸裸に描かれています。

一人前の杜氏になるためには、10年単位での修行が必要。

さらに その道に長けた感性がそろわないといけない、という

まるで針の穴のように狭き門。

こちらも後継者問題が深刻のようです。

 

建築の世界でも職人の後継者問題は深刻です。

「早い・安い・簡単」が良しとされる価値観に抗えず

お手軽なものにばかりお金が流れ

「手間」というものに対価が支払われない社会では

職人は現実問題として生きていけないのです。

 

また、酒造りは「和」が大切。

多くの人が息を合わせて丁寧に作っていく過程が見られます。

「日本のものづくり」の基本ですね。

なんといっても「和」なのですから。

 

では、なぜわざわざ、このような厳しい世界を選び生きる人がいるのか?

それは、自分自身への挑戦なのだなあ、と。

私の選んだ道も女性が生き残るのは厳しい世界であるので

共感が 胸を熱くしました。

 

さらに、麹や酵母などの菌の発酵という人間の手だしできない

神の領域である自然の過程の中で

心を寄り添い、少しだけ手を添えることで

その変化を見届けながら、最高のものに作り上げていく。

 

坂口杜氏が昼夜なく上流酒を作る過程を見ていて

子供達が生まれたばかりの新生児だったころ

昼夜なく世話をしていた頃の記憶がよみがえりました。

子育ても親が思うようにならず、悩むことも多いのですが

その分、喜びも大きい。

 

このように、気が遠くなるような忍耐力が必要なものが

この日本からなくなろうとしています。

少しでも多くの人がこの事態に気づき

危機感を持って生き方を改めると

未来は明るくなるのだけどなあ^^

 

*さて、この記事で800記事を書いたことになります^^

「知的・美的なおしゃれ生活」もおかげさまで10年。

忍耐強く読んでくださっている皆様

ありがとうございます。

これからも忍耐強く続けて参りますので

どうぞお時間のよろしい時におたちよりくださいませ。

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