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2016/01/25

日下部民芸館

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飛騨高山への出張は今回、雪を懸念して電車で向かいました。

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名古屋から特急電車で2時間半。

ということで、翌日の名古屋での打ち合わせに合わせ電車待ち。

その間、氷点下4度の雪が降る街を歩き

日下部民芸館を見てきました。

 

高山は徳川幕府直轄の天領になった後から町人の町となりました。

古い街並には、町屋造りの住宅が立ち並びます。

その中でも国指定の重要文化財になっている

「日下部家住宅」は見応えのある建築といえるでしょう。

 

古い街並みとは少し離れたところにあります。

2014年の夏に家族旅行で訪れた際には閉館時間に間に合わず

ずぅっと心残りであったため、吹雪いている中でも行ってみようと。

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この地域の町屋造りの特徴は、玄関を入ると土間が続くこと。

奥に行くと、いろりのある台所があらわれて、中庭にでます。

今でいう対面式のオープンキッチンのような^^

 

敷地の北側に建物を寄せて、南に広い庭をつくる という配置ではなく

中庭に張り付くように各部屋がサテライトしているようなプラン。

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南側からサンサンと降り注ぐ太陽を好むことなく

ゆるやかな光が降り注ぐ、落ち着いた空間を重視しています。

この妖艶な感じはまさに私好みでございます^^

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木の現し部分はベンガラに煤(すす)をまぜたものが塗ってあります。

ツヤのある良い色。

また、柱の面の取り方や鴨居と長押の納まりも美しいものでした。

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障子紙の貼り方も面白いですね。

ふふっと微笑んでしまう程度のさりげなさがよいのです。

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館内の調度品もたくさん拝見できます。

このお軸がステキでした。

きれいなブルー。

 

武家屋敷と違って、とてもおおらかな造りの町屋。

現代と違い、お金のかけかたも粋だった

*つまり文化にお金を投資するという価値観ということ。

江戸文化を感じるのもいいかもしれません^^

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ほんとうの木の家は愛が必須なのよ

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日本の広い範囲で寒波が押し寄せました。

そんな中、飛んで火にいる夏の虫のごとく

飛騨高山まで材料検査へ行ってきました。

 

来週、上棟する大草の家。構造材はすべて高山産です。

施工は井上工務店

原木の仕入れ、製材からおこなわれています。

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寒い地域で育つ木々。

樹齢100年ほどのものです。

この年輪美しいですね、すばらしくバランスが良い。

年輪と年輪の幅が小さいですね。

1年で1本の輪ができますから

ぎゅーっと身がしまっているということです。

健康的なので、このようにねかせておいても虫がわかないとか。

健康と美しさは切り離せないものなのだ、と妙に納得^^;

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製材の順番待ちをしている木。

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この倉庫に大草の家の構造材が準備されていました。

和室の柱はひのきを使います。

薄紅色の美しい肌の材を目の当たりにして。

べっぴんさんなので仕上がりが期待できます。

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我が事務所は土台にはヒバを使うのをこだわっておりまして

「ヒバが良いです!」とお願いしましたら

ありがたいことに会長自ら

たいへん貴重なヒバを1本探してきてくださいました。

もう、これが最後でしばらくは出てこないだろう、ということ。

こちらもとても美しい肌です。

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さらにこちらが姫子松というマツの木。

マツは油分の多い木で、弾力性があるため、たわみに強く

昔から 梁材に使われてきました。

ところが現在は米マツが主流。

特に断面が大きくなると自動的に集成材となってしまいます。

構造材を見せるデザインの際

集成材はなるべく使いたくないワタクシは

「この集成材なんとかならんのかい」と

いつも心の中で叫んでいました。

ところが、今回は井上さんからのご提案で

この姫が横たわってくれることになり、もう嬉しくて嬉しくて。

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さらに!です^^

これらの木の肌が美しいのは、

この特別な乾燥炉で約1週間ほどねかされるからだそうです。

KD材という材は

人工の乾燥機により、高温で急速に熱を与えるので

過剰に油が抜けてしまうのです。

だから色黒でカサカサの乾燥肌になってしまいます。

しかし、こちらはじっくりと乾燥させるので

程よい油分が残り肌がツルツルになるのだとか。

やはり人間と同じで

肌が美しいことって大切なんですよね〜。

 

この日

会社は休日だったにもかかわらず

大草の家を担当してくださっている現場監督さんと会長が

案内してくださいました。

 

彼らの言葉ひとつひとつに「高山の木と会社を誇りにしている」という

すてきな想いが込められていました。

 

小さな小さな苗木から100年もの歳月をかけて

大切に育てられてきた「いのち」をいただき

木の家は作られていくのです。

 

家というものは家族を守るためのもの。

夫婦、親子、兄弟とそれぞれに育まれる

各々の「愛」があってはじめて幸せな家庭が成り立ちます。

 

夫婦間でも

最初は動物的な愛情(恋に近いもの)であったものが

毎日のちょっとした思いやりで育てていくもの。

それが愛。

 

母親だってそうですわ。子供の成長と共に母性愛は育ちます。

 

「愛」を育てることは

時間も労力もかかりますね(ある意味修行^^;)

だから大切な家族を守る家には

時間と労力をかけてもらいたいな、とそう思うのです。

 

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2016/01/19

祝! 地鎮祭  〜美濃加茂 つばさの家〜

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冬らしい気候になりましたね。

関東で雪が降った日は岐阜県におりました。

まずは美濃加茂市の住宅の地鎮祭へ参加。

お見事な快晴です^^(生粋の晴れオンナですから)

写真では

まるで運動会の準備をしているようですね。

敷地も広く、ゆったりとした場所。

この「場」を拝見した際にぐわ〜んと涌いて来たイメージは

広ーい草原にポッコリと派生した幾何学的なカタチでした。

もう、シンプルの極みというような。

但し、シンプルなカタチといっても白い箱だと面白くないので

(といいますか私のカテゴリーではないので)

土が隆起したような、そんなパワーあふれる形態。

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お客様のことは何度かブログに書かせてもらいましたが

過去記事はこちら 2つ↓

http://aqua-marine.tea-nifty.com/arttada/2015/07/post-30d6.html

http://aqua-marine.tea-nifty.com/arttada/2015/11/post-63b2.html

昨年2月に岐阜県可児市で行った講演を聞きにきてくださいました。

講演が終わるとすぐに「設計をお願いします」とプロポーズされました^^

 

昨年の暮れに実施設計が終わり、工事請負契約を結んだ後

「あの時、この人に賭けてみよう、と肚をくくってよかったです」

と仰ってくださいました。有り難いです。

 

ご夫妻共に一生懸命に「家づくり」に向き合い

私共から発する言葉や設計を信じてくださったのは本当に有り難いことです。

 

昨年末におこなった「きぃちゃん家」の完成見学会も

ご家族皆でいらしてくださいました。

 

地方は地方の文化があり、新しいものをつくるにあたっては

周りからの反対やご自身の中でも葛藤があったかと思います。

それでも、心を開いて全てをゆだねてくださった勇気には

心から感謝しています。

 

地鎮祭には奥様のご両親も参加されました。

すてきな親孝行になるように私も気合いが入ります^^

 

この日の太陽のように

「一生の中で今日が一番嬉しい日です」と仰った奥様の

輝かしい笑顔。

私にとっては一生忘れられない宝物となりました。

建築やっていてよかったなぁ〜^^

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それでね。嬉しかったことがもうひとつ。

この敷地、クローバーがたくさんはえていたのです。

四ツ葉のクローバー、ありそうだなと ふと頭に浮かんで

探すといとも簡単に見つかって(ちょっと虫食い、それだけ美味しい?^^;)

工務店の方にも

「おお!年明けから幸先いいですね」と。

 

 

実は、見つかったのは、一生のうちで初めて^^

かつて「絶対にある!と確信すると見つかるよ」と

言われたことがあって、試してみました^^

一度見つけたことのある人はまたすぐに見つかるそうです。

 

あ〜、やっぱり人間は思っている通りにしか物事は起こらないのだ、と

妙に腑に落ちた体験でした。

やはり「自分の中の思い込みが今の現実や運を作っている」のだなあと。

 

2016年  出だしから絶好調です^^

今年の目標は自分の中にある思い込みを全て手放す、です。

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2016/01/14

本物ってなんだろう?

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急に寒くなりましたね。 1月初めは建築系は動きがあまりないのでまったりしている日々。お正月明けに「少し休めよー」という神様からのお告げもあったので、ゆるゆるモードです^^

今朝ふと、本物ってなんだろう?というお題が浮かんだので考えてみることにしました。

 

よぉーく考えるとよく使っているんですよ。「本物」という言葉。

たぶん、私の中の大きなテーマでもあるんだろうなぁ。

 

ウチの事務所のこだわりのひとつでもある「本物の材料を使う」というのでも使っていますし、

腕の良い職人や、仕事の出来るビジネス仲間に出会うと「あの人は本物だ」と認めたり、

また、最近では安酒がカラダに合わなくなり^^;

「本物のお酒」を探す旅を夫との共通するささやかな 楽しみになっていたり。

 

では、いったい この「本物」と「偽物」はどのように見極めるのでしょうね。

「違いが分かる男」というコピーが流行った時代もありましたが。(どこぞの建築家がでていたかな)

これについては人それぞれだと思いますが

そのひとつとして

「感性」と「経験」でしか感じられない。

ということでしょうか

 

お酒だとわかりやすいかな。

「飲んで味わって、その後自分のカラダが細胞のレベルでどう感じているか?」を受け止める以外に方法はない。

ボトルで選んでしまう、ジャケ飲み?もあるかもしれませんが、飲んでみなければ分からない。

 

これ、禅問答でもあるんです。お坊さんなのでもちろんお酒ではありませんが、

他人の飲んでいるお茶の味は自分も飲んでみなければわからない、と。

 

さて、話をお酒に戻して

私の場合、本物のお酒に出会うと自分の細胞たちが「カーン!」って鐘を鳴らす(笑)のです。

「う、うまい!」って(笑)

これは、どこどこの米を使って、精米度合はいくつで、とかそういうことで決めることではない、それはあくまでも後付けのこと。

 

恋愛などもそうですね。

近年、婚活に力を入れている方々の中で、「効率の良い婚活方法」があるとかという記事を見るのですが、

「なんで効率?それ、違うよ!」と思うのです。

 

人に惚れるって、「この人は本物だ!」って感じることでしょう?

出会った時に

 

「なんだかわからないけど、惹かれる」もの

 

ではないですかい?

 

この「なんだかわからないけど」という感じがするのは、カラダの細胞レベルで「この人だ!」と感じているから。

どこどこ大学出身で年収がいくらで、とか頭で考えてない証拠なの。

 

村上春樹氏も「職業としての小説家」という本の中で、「効率」の対極にあるのが「想像力」である、と書いていましたが

私も「効率」と「感性」は対極にある、と考えています。

だから感性が鈍くなっていると、本物に出会う確率が低くなる

ということです。

 

では、この感性をどのように高めていけばよいのでしょうか?

 

方法はいくつかあるのですが

まずは、簡単な方法として

窓の外を眺めて深〜く深呼吸。

「なんだかわからないけど惹かれるもの」を見つけ、それを人に分かるように表現してみることですかね。実際に言わなくてもいいので、文章にするとか、スケッチするとか。

おや?窓の向こうの景色が悪いですか?それは大変!感性は鈍ります。

「なんだかわからないけど惹かれるもの」を、目に付くところに飾りましょう^^

 

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ここから業務連絡です

このようなコツをお伝えし続けていた講座が「Vie Cafe」でした。

息子二人の受験などでしばらくお休みしていましたが、

…実は「裏 Vie Cafe」として続いているのですが^^;

表バージョンを4月から再会する予定です。

詳細はこのブログやFacebookでお知らせします。

お楽しみに^^

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2016/01/12

祝! 地鎮祭 〜大草の家〜

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あっと言う間に1月も中盤にさしかかろうということろ。早いですね。

更新するヒマもなく師走は猛ダッシュで走っておりました。

今朝、大草の家の地鎮祭の記事を再読しようと

ブログを見ましたが、探せど探せど出てこない。

自分の中ではすっかりアップしたつもりになっていました。

ということで、今年はこちらから。

大草の家 昨年の12月10日に地鎮祭を行いました。

おめでとうございます✨

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既存の母屋を解体してでてきた長さ12mほどの梁。

太いところでは直径60cmほどありましたか。

60年前にクレーンなんてないだろうに、

どうやって運んで据え付けたのでしょうねと。なぞです。

大草の家はご家族4人と猫2匹の住まい。

なんと、猫用の玄関も特別にあつらえます。人間と猫の2世帯住宅^^

 

お施主さんが仮住まいされているところがペット禁止のため

敷地内の納屋で仮住まいされている猫のハナさん。

出て来た梁がお気に入りでここに座って1日現場監督をしてるそう^^

 

時々、爪も研がれています。これは研ぎがい?があるでしょう。

この2本の梁は、飛騨高山の加工場で大工さんに加工してもらい

框やカウンターなどに変身する予定です。

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こちらは床板。新築では床の間は作らないので仏壇の底板に。

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その後、地盤改良をし、12月26日に基礎部分の配筋検査を行いました。

お正月をまたいでコンクリート打ちが終わり、今週末は出来上がりを見に行きます。

こうしてひとつひとつ確認しながら前に進んでいきます。

と同時に上がってきた30枚ほどの施工図やプレカット図などをもとに

現場監督と何度も質疑応答を繰り返します。

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最初にこれをしっかり行い、設計趣旨を腑に落とし

身体にしみ込ませてもらい、私たちも原寸大でしみこませる

このイメージの共有が大切なのです。

これからの工程は数多くの職人が関わります。

目標をひとつにすることは 現場作業をとてもスムーズにし

ロスを最小限におさえることができます。

急に寒くなったので、猫たちが風邪を引いていないか心配。

今週末の再会が愉しみです^^

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2016/01/04

謹賀新年

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あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
おかげさまで実り多き一年となりました。

本年も日々やることを
コツコツと丁寧に、と心して。

日本中を旅をしながらのびのびと
業務して参る予定です。

お母さんとしては、
成人式、受験、息子二人の卒業式と
またまた盛りだくさんの年ですが

すべてをうまくやろうと力まずに
その雑多な中にある何気ない喜びを
感受性豊かに受け止めていこうかな、と。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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