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2015/09/30

ドラえもんのポケットのように無限なのだ

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田畑が黄金色に輝く、日本の豊かさを象徴する美しさを

堪能できる季節となりました。

コスモスの桃色グラデーションも優しくて大好きです。

先週末は松本へ打ち合わせに。

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敷地お隣のりんご畑のりんごの実、赤く色づいていました。

自然の色彩とはなんて美しいのでしょう。

春と秋には水彩で風景画を描きたくなります^^

 

さて、昨日はきぃちゃん家の現場へ。

構造設計の検査と中間検査、定例打ち合わせと盛りだくさん。

打ち合わせの途中で日が落ちてしまいました。

秋は夜。美しい空でしたね。

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現場監督にお願いして照明をつけてもらいました。

うーん、夜がかっこいいんですよね。やはりこの空間。

なんたって、共感覚はジャズですから。

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さて、暗い大人な空間になる現場にて

棟梁と打ち合わせです。

きぃちゃんの宝物第一弾、檜の一枚板、計2枚。

これをどこかに活かして欲しいとのことで

今回は玄関の式台と洗面カウンターに使用します。

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こちらは、力強い迫力がある男性的な雰囲気。

ライザップで鍛えたイケメン、といったところ^^;

なので、玄関の式台です。

木目や面皮を活かしたところをどのように使うか?

チョークで指示してあります。

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そしてこちらは流線型が美しい女形。

色白肌できめ細やかな美人さんです。

だから、洗面カウンターに。

もちろんこのままではなく

一番美しい状態で存在してほしいので

ある仕掛けをしてます^^お楽しみに。

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そしてこの二枚はプレーナーをかけられ美しくなるために

加工場へ運ばれていきましたとさ^^

 

さてさて、ここはきぃちゃんのお部屋。

この窓の高さやプロポーションは

20年前にスペインのグラナダ

アルハンブラ宮殿近くにステイした際

宿泊したホテルの窓を思い出して決めました。

 

窓からは、グラナダの町並みと青々とした空が一望でき

その光の入り方がとても妖艶で美しかったのです。

窓は大きければ良いというものではないのだ、と

腑に落ちた瞬間でした。

 

2階キッチンの窓もほぼ同じプロポーション。

みなとみらいの街並みと青い空が美しく切り取られ

ダイニングキッチンには柔らかな光を取り込んでくれることでしょう。

 

このように私の頭の中の引き出しには

いくつものお宝がしまってありますのです^^

20年前のものでも全く色あせていません。

 

これから数日はこの引き出しをフル活用して

実施図面を描く予定です。

とっても楽しいひとときを過ごします〜!

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2015/09/24

モノづくりの次元への上昇

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空が美しい季節となりました。

22日はアトリエを朝5時半に出発し

岐阜県の山並みが美しいところへ

お打ち合わせに行ってきました。

お茶菓子に美味しい栗きんとんをいただいて。

栗、季節ですよね。

岐阜のお菓子

その クオリティの高さには毎回驚かされます。

ディテールの美しさを大切にしているのですね。

 

さて、忙しい合間の中でも

読書を抜きに生きることはできない性分。

先日、面白いなぁ、と思ったのが

小川洋子さんの「やさしい訴え」

 

主人公の瑠璃子は夫との不仲が原因で

ある時ふと実家の別荘に滞在することを思いつきます。

そこで出会ったチェンバロ作りの新田という男性と

新田さんのチェンバロに魅せられて弟子となった

薫という若い女性に出会います。

 

次第に新田さんに心が傾いていくのですが

薫さんと新田さんとの間には

彼女が入り込むことのできない何かがあるのを感じます。

そこに嫉妬心が湧くのと同時に

憧れが湧いてきて

自分の足で生きていく方法を模索しはじめます。

 

表面だけで読み進めると

単なる三角関係のお話だったのか、と

感じてしまうかもしれません。

 

いやいや、そんなに表面的なものではなく

新田さんと薫さんという人物を通して

「モノづくり」の苦しさや難しさ

作者のこだわり、世界観など

美しいものが生まれる過程を

とてもリアルに描いています。

 

とくに 「手」についての描写はお見事。

美しいものを作り出す人の手は

観察しているととても個性的で面白いものです。

 

現場などで職人のくるくると動く手は

何か独特の魅力があり、見入ってしまうほど。

 

その象徴となる「手」を怪我してしまうシーンなどは

筆者がモノづくりの現場をとてもよく理解されているのだろうなと

作家としての懐の深さを感じてしまいました。

 

真によいものを作ろうとしている人間には

あるレベルの次元上昇のようなものが起こります。

肉体は現実である3次元にあるのですが

意識レベルでは違う次元に存在します。

 

新田さんと薫さんはこの次元を共有することができるのですが

瑠璃子はもちろんその次元に行くことはできません。

それを瑠璃子は薫さんに対する「愛」と表現しています。

 

そのくだりを読んだ時、嗚呼そうか、と。

 

つまり、向かっている先は「愛」とも呼べるのかと。

 

モノを作るというのは

常に前向きな気持ちでなくては

人が見て感動するようなものはできません。

 

現在の概念を超えたものに向かうためには

現実の肉体や精神を超えた先につながり

そのイメージを現実に持って来て

コツコツとこの三次元の世界に

具現化させるのです。 

 

このような骨の折れる作業を続けるためのエネルギーは何か?と考えると

それは筆者の描いたように

「愛」であるのかもしれません。

 

 

 

 

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2015/09/18

息子が私を超えたとき

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雨が続きますが、次第に晴れるようで楽しみですね。

秋のたかーい空と雲の造形が大好きなのでワクワクしています。

 

さて、来週はあるところの取材を受ける予定です。

 

キャリアについてのお話になるので、昔の写真を整理していたら

上の息子と映った写真を発見。

昔は写真を撮られるのが好きではなく、

あまり写真が残っていませんので

貴重なワンショット^^;

 

こんなにコロコロして可愛らしかった子も

あと数ヶ月で二十歳。

おかげさまで

先日 ようやく第一志望の大学編入試験に

合格することができました。

 

子供の受験。

自分が受験するわけではないのだけど

プレッシャーを感じたりするから不思議です。

「合格」の知らせを聞いて

やっと終わったーと

しばらく放心状態でしたもの^^

 

自分自身が受験というものにことごとく失敗し

ようやく一級建築士の受験の時に

受験のコツのようなものを得たワタクシ(成長が遅い!)

 

どうしたら失敗するかにかけてはプロ級だったので

なにかにつけて息子たちには

失敗談を話していました。

そして、だから、こうしたらいいんだよねって。

 

でも、これはあくまでもお母さんのこと

あなたたちはあなた自身の人生なんだから

自分の頭で考えて行動しなさい、と。

 

反面教師、役に立ったかなあ^^;

 

これでお母さんの役割も少し終わって

と ほっとしたいところですが

次は下の息子の受験がせまってきます。

 

お母さんになるって

身も心も 鍛えられますね。

休暇というものは皆無ですから。

途中で投げられない。

すべてを受け止めていかなくてはならない。

 

何よりも、

あるがままに受け入れることができるようになる

訓練所みたいなものでしょうか^^

 

でも、そのかわり

たくさんのご褒美を与えられますよね^^

ゆっくりでいいんです。

すこしずつ

がんばっていきましょう!

 

 

 

 

 

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2015/09/17

真のデザイナーはストイック

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雨の多い初秋。

田んぼの稲穂がたわわに実り早く稲刈りしないと

とやきもきしてしまう

老婆心いっぱいの今日この頃。

横浜にも田園風景があるのですよ〜^^;

 

さて、昨日はきぃちゃん家の現場定例会議でした。

きぃちゃんとご主人も出席され

現場を見ながら、確認作業など。

 

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雨が多いので外壁まわりから固めます。

今日は応援を呼んでサッシを付けてしまおうという作戦のよう。

 

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天井は垂木現し

これに塗装して仕上げます。

連続する木の影がアールの壁面に

美しく現れる仕組み。

 

ご近所でも話題の現場になっているそうです。

カタチをはじめ、窓の取り方もレベルも何もかも

多くの人の頭の中にある「家」のイメージを

くつがえすものになっています。

それはそれは気になるでしょう^^

 

 

多田設計事務所のオリジナルの表札に

ポストも金属で制作になりそうで

現在、頭の中でイメージがぐるぐるしています。

 

やはり、美しいデザインは

細部までこだわらないと

完成しない

身にしみて経験しています。

 

まあ、いっか、

そのゆるみが

「醜」に向かう一歩なのかな。

 

ウエストのゆるみと同じかも〜^^;

 

デザインを生業にするということは

その道では「ストイック」に生きること

なのでしょう。

 

鍛えて、鍛えて、鍛えるしかない世界。

無駄なものを極限まで削ぎ落とす。

 

だから、デザインを起こす時は

限りなく小食にしていきますの^^

 

 

かっこいいデザインのインスピレーションが

降りてきますように〜。

 

ごはん作るの忘れないようにしなくては^^;

 

 

 

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2015/09/15

「いのち」を支えられるのは「いのち」だけ

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                 出典:Wikipedia

爽やかな風に秋の気配を感じます。

このひと月は毎週末、地方に出張していました。

 

本日配信のメルマガにも書いたのですが

都市(といっても湘南は都市と地方が半々ですが)と地方を

行き来するにつれ

両者の大きな違いをガツンと感じる今日この頃なのです。

 どちらが良い、悪いという話ではなく。

 

地方に住む人は

純粋に「生きる」

ということに真剣に向き合っています。

 

純粋に生きる、とは本能的な部分。

いのちの根源とでもいいましょうか。

 

はい、私の講演を聞いてくださった方は見たことありますね。

マズローの5段階の欲求のピラミッド。

人間には5段階(正確には6段階)の欲求があり

底辺に近いほど原始的な欲求となります。

 

地方の方々は、この図でいうと

赤い部分、一番底辺にある部分を

とても大切にしているのです。

 

 

 

自然の中で生きること、と

作られたモノの中で生きることの違い。

 

自然と向き合って生きることは

底力が必要です。

自然の力は偉大ですもの。

だから知恵が必要です。

そのためには、協力すること

つまり 人と人とのつながりも大切にしなくてはいけません。

おじいちゃん、おばあちゃんの知恵など、特に。

 

このような環境では

精神的にも肉体的にも鍛えられます。

 

そのかわりにうまく付き合えば

素晴らしい恩恵がいただけます。

 

反対に

何か心が満たされずに

「生き甲斐」や「夢」はたまた「自分探し」に

躍起になっている都会人。

 

食べるために働いているのか

働くために食べているのか

 

図で見るとよくわかるのですが

青い部分であるのが夢を見たり

自分探しをするステージ。

 

赤い部分を固めていないと

たとえブルーの色で塗ることはできても

欲求のピラミッドはいとも簡単に

崩れてしまいます。

 

地方にはこの赤を充実させる環境が整っているのですね。

それは自然。

 

多くの人が美しい瞳をしています。

ピラミッドが美しい三角形を描き

魂が輝いているからでしょう。

 

毎週の出張は

食事をゆっくりととる暇がないほど

ハードスケジュール。

毎回へとへとになるのですが

何だか心は満たされているのは

この生きる力に触れられるからではないかと

感じています。

いのちを支えてくれるものは

いのちでしかない。

そう、私たちはいのちをいただいて

生きているのです。

 

お客様も仕事仲間もふらっと立ち寄ったお店の人も

力強く、真剣に生きている、

そして私たちにも、真剣に向き合ってくれる

 

またすぐに合えるのに

別れ際にはなんだか泣けてくるくらい。

 

そんな真剣な人々と

たくさんのご縁ができたことに

自然をはじめ、万物のものに

感謝して。

 

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2015/09/09

女性って素晴らしい!〜彼は秘密の女ともだち

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先週のよく晴れた日、伊勢佐木長者町で映画を見てきました。

映画はフランス映画が好き。

とくにこの映画の監督フランソワ・オゾン監督の作品はとても好きです。

「スイミングプール」や「危険なプロッット」もいいですね。

 

人間の中に光と影があるとすれば、

影の部分を美しく表現するところが実に素晴らしい。

表面化されにくい感情により起こる現象を

美しい背景描写と美しすぎる会話で

見事に綴っていきます。

 

音楽もステキなんですね。

今回も冒頭の音楽がオゾン監督独特の旋律。

「嗚呼、これこれ、この音楽がオゾンワールドに導くのよね〜」とワクワクします。

さらに音楽とフランス語のすてきなハーモニー。

ところどころ、翻訳を見ずに聞いていると

フランス語の言い回しがうっとりするほど、美しいのです。

 

 

 

この「彼は秘密の女ともだち」は

http://girlfriend-cinema.com/works/introduction.html

「自分らしく生きる勇気」を女同士?の友情で育んでいく過程を描いています。

そして、その随所に女性として生まれた恩恵といいますか

女性という性の素晴らしさが描かれているなとも。

見終わった後、「嗚呼、女性として生まれてきてよかったなあ」と感じましたから。

普段はバリバリの男性社会で生きているので

あまりこのように感じる場面がないため

できるだけこのような機会を設けるようにしないとなあ、な〜んて^^;

 

「自分らしく生きること」

 

勇気が必要です。

だって、偽りの自分であれば、

「本当の自分はこんなのではないから、本気だしたらすごいもんね」などと

いつでもどこかに逃げられるから。

 

でもね、自分と対峙し

素直に自分自身を生きるようになると

怖いものがなくなるんですよ。

 

人を妬んだり、羨ましい、

また、こんな自分で恥ずかしいと感じることは

ほぼなくなります。

 

そして、悩んでいる暇もないほど

自分の使命に沿った課題が次々と与えられますから

日々、それを静観し、丁寧にクリアにしていくだけ。

無理やりに引き寄せる必要など全くありません。

 

そう、人生とはとてもシンプルなようですよ^^

 

自分らしく生きる

再考するのに良い映画でした〜^^

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2015/09/07

祝!上棟。やっぱり晴れたよ、きぃちゃん家。

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9月2日に晴れて「きぃちゃん家」上棟しました。

はい、晴れました!

 

棟上げの作業はついたちから二日間で行いました。

今回複雑な形状をしているのと、一部鉄骨を使っているためです。

 

最近の雨の続くお天気の中でとても気がかりでしたが

1日目はしとしとの中で行われ

2日目は朝、なんと、どしゃぶり。

「おかしいなあ」と思っていたのですが

やはり、11時くらいから、カラリと晴れ、快晴となりました。

きぃちゃんとワタクシの晴れ女パワーは強烈なのでしょう^^

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今回外壁のアール面はコストなども鑑みて

木部は直線からアールを作り上げていく工程。

躯体はしっかりと組み上がりましたから、これから造作がミモノですね。

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最近、ワクワクして夜中に目が覚めます。

あの部分、こうしたらキレイに仕上がるかな?とか

こっちのほうが良くなるかな?とか。

そんな話をすると、

「で、朝起きたら忘れてるんだろ?」などと冷たいことを言う人が!

確かに、朝は忘れていることが多いのですが、

また思い出すので大丈夫!(たぶん)

しかし、枕元にスケッチブックは必須アイテムです^^;

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今回は敷地条件やライフスタイルから、

2階以上が生活するステージになっています。

キッチン、ダイニング、リビングなど。お風呂も2階。

眺めと風の流れがステキなのです。

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さて、2階以上といいますのは

2階からレベルが入り組んでいまして

スキップフロアの断面構成です。

さらに別動線で、屋上にあがるペントハウスもありますのよ^^

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今でも、自分たちで描いた図面を見て

よく設計できたなぁ、と感心してしまうほど

手が込んでいます。

 

上棟では、プレカットといって

あらかじめ工場で木材のカットや穴あけをしてきます。

コンピュータで入力され

天然水工場のような仕組みで

(最近、工場見学しましたので)

材料が出来上がります。

 

まず プレカット図という施工図をおこして

打ち合わせするのですが

今回の工場の担当の方がとても頭の切れる方で

木材と鉄骨の取り合いや

アール面の材どうしの絡み方など

とても美しくまとめてくださいました。

 

やはり、誰ひとり欠けてもいいものはできないのですよね。

 

いい人たちに恵まれて幸せものだと

思う日々でございます。

 

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