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2015/08/11

1300年の歴史を想う

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暑さが続きますね。

少し涼しい夏の小休止のような土日に名古屋出張でした。

いつもは、早朝から夜中まで食事もゆっくりととる暇もなく

打ち合わせでぎっしりなのですが、今回は少しだけ時間が

あったので、「そうだ、長良川の鵜飼に行こう」と。

 

思いついたのが3日前ほどで、宿や船の予約がとれないかなと

半ばあきらめモードでしたが、なぜか岐阜市内のお気に入りの宿が

一室だけ空いていたり、船についてはホテルの方がサクサクと予約を

とってくださって、なんだかんだと全てのことがスムーズに進み

2年越しの願いであった鵜飼を見ることができました。

 

打ち合わせが終わった夕方、宿に向かう前に船の上でいただく

お弁当と飲み物(迷わずビール^^)をスーパーで調達し

ホテルからの送迎で鵜飼乗り場へ。

そう、船には持ち込み可能で、お手洗い完備。

 

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夏休みに入っている方も多かったのでしょうか。

どこにこんな人がいたのか!?と思うほど、にぎわっていました。

案内されたのは、乗り合いのもので、40名くらい乗れます。

満席の状態で出航するので、だらだらと座っていると

「前から詰めてね〜」としかられます。

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40人揃うまで待ちまして、その間にぼそりぼそりと船頭さんから

注意事項のお話があります。対岸には岐阜都ホテルと

安藤忠雄氏設計の長良川国際会議場が見えます。

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ようやく出航。

長良川にそよぐ風が心地よく、疲れた身体にアルコールもまわって

いい気持ちです。

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だんだんと日が落ちてきて、金華山頂上にある岐阜城の明かりが

浮かびます。

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川下のほうで全ての船が揃うまで、待ちます。

女性が数人、長良川演歌などで踊っている船があり、

時間まで楽しみます。かなり昭和な雰囲気です。

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乗船して30分ほどして、花火が上がりました。

鵜飼開始の合図です。

ここで一斉に川岸にある旅館の照明も落とされます。

鵜飼は暗いことが大切な様子で、川の両側を走る県道にも

川に光が落ちる照明がないそうです。

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鵜飼をしている舟に近づきます。

この鵜匠と呼ばれる人は長良川では6名しかおられません。

30歳から80歳まで。世襲でしかも男性のみの継承だそうです。

正式には「宮内庁式部職鵜匠」

なので、舟は6隻。期間中毎日だそうです。大変ですね。

かけ声とともに、鵜がバタバタと働いています。

3人の人が一隻に乗っています。

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鵜匠、とも乗りという船を漕ぐ人、中乗りである鵜匠の助手。

この3人が息をひとつにして13メートルある鵜舟にて

川上から川下へ下ります。

最後に総がらみといって6隻が並んで川をくだり

鮎を追いやって漁をし、終了。

 

終わってみて、どうも自分の中にある気持ちがうまく

言葉で出てこなかったのですが

下船してホテルに向かう車の運転手さんと話しをしていると

「幽玄」な感じでいいですよね。と。

 

嗚呼!そうだまさに「幽玄」だ!

なんだか、懐かしい感じがするのだけど

遠い遠い昔なので思い出せない

でも、細胞が覚えて震えている、という

なんとも不思議な身体感覚。

 

この感覚、以前参加したお茶会のお席でも感じたもの。

お濃茶のお手前。お茶室は真っ暗。

光は主人の手元を照らす、薄明かりのみが光なのです。

闇の中にしか存在しない美しさとでもいいましょうか。

 

日本古来の「美しさ」

日本人が真から美しいと感じる美しさとは

この「幽玄」にあるのかもしれません。

であるならば、

鵜飼は大切に残していかなくてはいけない文化といえましょう。

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