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2015/08/17

作品にいのちを与えるのは、あなたです〜オスカー・ニーマイヤー展〜

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お盆休みも終わり、これから一雨ごとに涼しくなりますね。

夏の疲れが出る時、みなさまどうぞご自愛ください。

 

さて、仕事の合間に「夏のインプット その2」と題して

東京都現代美術館で行われている

ブラジルの建築家

オスカー・ニーマイヤー展に行ってきました。

 

幾何学的な単線で作った意匠が特徴的で

スケール感は既成概念を打ち砕くような作品。

本質は彼の哲学にある

ということが展覧会を見て ずんっと腑に落ちました。

 

すべての人が平等でありたい

この願いが

彼を突き動かす。 

 

思想は

極端なシンプルな線となり

エネルギーは立体となる。

 

彼が育ったブラジルという環境

つまり、情熱的な勢いのある太陽、海、緑などの自然。

さらに彼の中の愛と共に存在する女性に対する羨望。

この2つの背景。

 

当然、光が強ければ影も強い。

政治的な弾圧や貧困などの落差

 

建築を生み出すことによって

2極の狭間を縮めようとしたのではないかと

私なりに解釈しました。

 

建築を介して社会に思想を訴え続ける。

 

有機的なラインをそのまま表現するのではなく

巨大な三次元のサインとでも言えるような

シンボリックな造形。

あきれるほどの 彫刻的な建築。

 

今回の展覧会では、中程に映像を見る部屋がありますが

こちらでじっくりと腰を据えて映像を見ないと

展示してある模型や写真の本来の意味は

伝わらないのかな、と感じました。

 

言うなれば、展示模型の縮尺の検討や照明のあて方

見せ方に工夫が欲しかったかな〜。

インパクトは作品で十分にあるのだから

コンセプチャルな部分を表現しないと

彼の魅力が伝わらない気がします。

 

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芸術は自由に受け取ることも大切なことですが

やはり作家が

どのような社会に生まれ

どのような 境遇にあり

どのような生き方をしてきたのか

これら を知ることで

作品たちの本質が見え

作品というモノに「いのち」が吹き込まれるもの。

 

そう、作品というものは

見る人が「いのち」を与え

活かしていくものであると思うから。

 

 

 

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