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2013/08/08

すばらしき棟上げ すばらしき人生

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毎日暑いですが、現場に向かう道すがら、ふとコスモスが咲いているのに気づいたり、ひぐらしの声が響いていたり。

秋の気配もちらほらと。

少しほっとする季節に、平塚・黒部丘の家が上棟しました。

このところの梅雨のようなお天気。生粋の晴れオンナと豪語しつつも…お天気を心配していましたが、多く雨が落ちることなく、無事に終えることができました。

 

黒部丘の家はご夫妻とお嬢さん、そしてお母様とで住まわれる二世帯住宅。

海岸に程近いこの敷地は、西側には大磯方面の山が望めます。

南西に開けているので、どのようなファザード(立面)を形成するかが私の中でとても重要なポイントでした。2面をパースペクティブに美しく際立たせる造形とはいかに…

それと

…華美ではない機能美を全うする。

そう、例えばスーツでいえばオーダーメイドで身体にぴったりとしたものを作るイメージで。

これが最初のご要望。

さて、ご家族にぴったりの住まい。そこから引き出される「美」とはどのようなものだろうか。と。設計が始まってからは自問自答の日々。どこにいても手帳とペンを持って、この二つから現れるカタチのことを考えていました。

ある時、出てきたのは9m×9mのプランに対角線上に棟を掛けるという架構。

Photo

この棟木に屋根を支える垂木(たるき)が張り付きます。この屋根がふわりと9m角のキューブに下りているイメージです。飛行機が着陸した時の感じ。エンジン音が鳴り止み、ほっとするあの感じ。

架構はとても力強く、リズミカルに。仕上げはしなやかで美しく、しかしどこか遊び心をくすぐるような…

009

さて、上棟式。とっても心に響く式でした。

式のはじめは雨あしが強くなっていましたが、なんと、お施主様がご挨拶されている際に、西の空がぱあっと明るくなり、光が差し始めたのです。

まるでご家族のご先祖様が見守っておられるようなそんな優しく、暖かい光の中で直会(なおらい)が行われました。

素晴らしくて、なんだか子供のころのようにワクワクして、この夜はなかなか眠れなかったくらい(これでまた若返ったかな^^;)

 

というのも、棟が上がった姿を見てからずっと、私の頭の中はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番がずうっと流れ続けていました。

壮麗でやったー!という何か達成感のような…(確か最初にヨーロッパをバックパック旅行してアテネの空港に降り立った時もこの曲が流れていました^^)

プランが間崩れしていないせいでしょうか、架構がかなり美しいのです。骨格が美しく出来たのは本当に嬉しい。

但し、垂木を始め、この架構は見えなくなってしまいますが^^;

設計している時は…シューマンのトロイメライという曲がイメージ。

詩を愛したシューマン。この曲のように、単なる箱としての建築ではなく、シンプルだけどそこに詩的なエッセンスを付加し、あたたかみがあり、さらに遊び心のある場を作り上げたい。

ご家族にとって大切な場所となることを願って…最後までたくさんの方の力を頂きながら作り上げて参ります~^^出来上がりも楽しみ~。

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