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2013/05/16

ラファエロ展/プレミアム鑑賞ナイトを訪れて

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緑の勢いが益々増し、爽やかな風が足取りを軽くしてくれます。いいことがたくさん起こりそうな季節^^

そんな三日月の美しい夜、「ラファエロ展/プレミアム鑑賞ナイト」に行って参りました。

毎月恒例になりました「ヴィ・カフェ(お茶会)」

「身体で学べ!」の現場第一主義であるからには、ぜひ野外授業バージョンを!ということで

今年の始めより、このラファエロ展に向けてルネッサンス期の経済・絵画・彫刻・建築などについて学んできました。

特に重要なのは、時代背景を知る事でしょうか。あるいはそれだけで十分かもしれません。

これで作品の深みはぐんと増します。

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絵画を始めとした芸術を鑑賞すること、それはその作者と対話すること。

つまりコミュニケーション。だから相手の生きてる背景を事前に知っておくと、相手が良く理解できます。(仕事でもそうですよね^^)

時を越え、空間を越えて作者に会い、「何をもってこの作品を作ったのか?」という問いを投げかけることができる。これは素晴らしいことではないでしょうか。

何も高尚な問答でなくていい。「ねえねえ、何でこんな絵書いたの?」でいい。

心でそうつぶやくと、作品から話しかけてくれるようになります^^だって作者は何か伝えたくて伝えたくてしようがない状態なんですもの。

 

さて、やはり…「大公の聖母」はとても素晴らしいものでした。

静謐の中に力強い生命力があり、神聖だけどとても人間らしく…その中には「光」がある。聖母マリアとキリストの息遣いが聞こえてきそうな…そう、生きているのです。

その絵自体が  「生きている」

平面的な二次元の世界に、立体的でかつ時間軸も存在するのです。

だから、とても身近に感じられる。

ということは、ルネサンスの人間復興の課題を見事に成熟させているということなのです。

それ以前のゴシック、ロマネスクは神は遠い遠いものでした。

ラファエロの素晴らしさはこの生命感にあるように感じました。実際にとても人気者だったとのこと。惹き付ける何かを持った人。そして自分の魅力を表現しきった人と言えるでしょう。

 

昨日のプレミアム鑑賞ナイトというイベントは、人数を限定して入場できるものでしたので、じっくりと対話をすることができました。

鑑賞後はラウンジでゆったりとLUCEワインを楽しめます。ここではご参加されたみなさまと感想などを共有しました。

ひとりで訪れる美術館も大好きな場所ですが、こうして感じたことや気づいたことを共有し、今、ここでの生(生きているという現実)を味わうこと、もうそれは素晴らしい芸術だと思っています。

さて、昨日の女性3人の共通であった、心に響いた作品はこれでした。

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「友人のいる自画像」

イケメンだから心に残っているという意味ではございませぬ^^;

左手がラファエロ。右手の人は不詳。

この構図といい、表情といい、しぐさといい、実に訴えかける何かがあります。弟子たちに伝えたいものすべてをこの絵に集約したのでは?と感じる作品です。

 

自画像というものは、自分と対峙するわけですからとても難しいものだと思います。

なぜなら絵画を描くのも、音楽を作るのも、小説を書くのも、自分と向き合うこと。しっかりと向き合い、人間の善や悪などの矛盾や葛藤を美に昇華させたものであると、考えます。だとすると、自画像、つまり自分を描くということ直接的な手法。シンプルなものを作るのはとても難しいのです。

う~ん、建築家が自邸を作るようなものかも^^;

ラファエロについては、バチカンで触れたことがあるだけで、このようにじっくりと向き合ったのは初めてでした。

やはりルネサンスの三大巨匠と言われているだけあり、作品はどれもすばらしい。

そんな感動をカフェにご参加のみなさまと共有させてもらえたこと、とても幸せな時間となりました。有難い気持ちを、また創作のためのエネルギーとして大切にしたいと思っています。

ということで、秋には野外授業をまた行います~。

テーマはいよいよ日本建築です。

7月26日(金)、8月23日(金)とカフェで予習をし、10月に見学ツアーを行います。

場所は鎌倉の予定です。

ぜひ、ご一緒いたしましょう^^

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