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2012/08/07

美しい手をした人々へ

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北見方の家

屋根工事がほぼ完了。これで少しほっとできます。

屋根の近景、いかがですか?なかなか見る機会もないかと。

いやはや、この現場の板金屋さん、すばらしい腕前です。

先週の定例の際、難しい納まりをする箇所を職方と打ち合わせしました。

その際に「あ~、この職方だったら安心できる」と直感はありましたが

昨日、その仕事ぶり(出来上がった作品)を見て、夫もワタシもうなるばかり。

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前回の記事にも書きましたが、日本の建築の特徴のひとつがこの屋根の造形。

今回の設計はいかに美しい屋根をかけるか、にエネルギーを注いできただけに

この屋根の出来栄えを見て大満足。

昨晩のビールはすこぶるいいお味が(おっと、キリンの緑色の発泡酒だった^^;)

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さらに、屋根を下からみた時にも美しくありたいもの。

こちらは、リビングから南側のお庭に続く縁側。

現場監督のHさんと大工さんで練りに練ったそうで

たいそう美しく仕上げられていました。

「雨どいをつけると見えなくなるんですけどね」とHさん。

そのいつもの得意満面の笑顔

いつもこうしていい仕事しているからこそなのですね~^^

 

見えなくなるところも美しく仕上げる。

これは無駄なことではないでしょう。

 

そう

どうだー!といった尖った美しさではない

はっと目を引くような奇抜な美しさでない

じぃーっと見れば見るほど

「いいねぇ~」と感じるものを目指しています。

どうしてかというと

長いこと「美」というものにかかわる仕事をしていて

それが、変わらぬ美しさなのだと感じているから。 

 

この美しさを作るために必要なものは「てまひま」のみ

といってもいいすぎではないでしょう

じわじわとしみる美しさはじわじわとつくるしかありません。

そう、じっくりコトコトと。

そして 見えないところにも丁寧に手をかけてあげる。

この手間がその存在に奥行きを与えるのです。

 

こういうの

効率や時短の優先順位が高い現代においては

一番に無駄なものとして排除されます。

だって、何でも簡単に手に入るし

ひとつのものに飽きたら、さっさと次のものに変えられるじゃない

でもね

 

実はじっくりとひとつのものに向かい合うと

そのうち、その中の奥深いところから

その本質のようなものが輝きだして

何が必要で、何が必要でないか見えてくる。

善いところとか悪いところとか。

そのバランスを見極め、境界線を決めるのが

意匠、あるいはものづくりというものかもしれない。

あ、人(特に夫婦とか)にも言えますね^^;

そうそう、

卵焼きを作るときにお砂糖とお塩の微妙なバランスといいますか

各家庭にあるそれぞれの卵焼きの境界線

 

この時見えた境界線の美に感動する時は

何ものにも変えがたい至福です。

生きる喜びとなるもの

芸術の存在する理由のひとつだとも思っています。

 

卵焼きも美味しくできると感動しますネ^^

 

 

それと、こういった美しさは

いくら時間をかけて頭で考えてもできないものかもしれません。

いいものは 美しい人の手からうまれるような気がしています。

 

この仕事をしていてよかった

こうした素晴らしい仕事を間近で見ることができ

こうして美しい人たちと一緒に美しいものをつくりあげていくことができるから

 

--------美しい手をした人々へ-------

        幸せをありがとう

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