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2012/07/12

上を向いて歩くと出会えるもの

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北見方の家 

屋根工事が進んでいます。垂木(たるき)がかかりました。

垂木とは屋根を直接受ける材です。屋根面の強度を高める役割もあります。

垂木越しにみえる7月の空が一段と力強く感じられ

美しさを感じる瞬間。おなかの底にずぅーんと響くような。

刹那的

これが魅力を感じる理由のひとつ。

それと…もうひとつ

屋根は日本建築の特質ということ

 

Photo

こちらはデンマークの建築家でシドニーオペラハウスを設計したヨーン・ウッツォンの日本建築のスケッチ。

日本の建築の構成要素が屋根と床(基壇)だということを的確に表現しています。

 

これはどういったことでしょうか。

それは

雨の多い国であること 

それと

農耕民族であること 

がわかります。

照りつける太陽の日差しや雨から逃れるためには屋根の必要性が大きい。

建築は風土からとはこういったことでもあります。

欧州はというと、壁の文化。城塞都市に行くとなるほど顕著です。

3076s_2

敵となる何かから身を守るという狩猟民族の姿がうかがえます。

そう 建築は何かから身を守るためにあるもの。

 

P7086918

ということで、屋根は現在でも気を遣って設計する場所というわけです。

雨漏りしないのは最低条件。

その他にも意匠を決定する要因はたくさんあります。

・住み手の住まい方の価値観

暑がりの人 寒がりの人 音に敏感な人 明るいと暗い 狭いと広い…エテセテラ

これだけでもたくさんですが

・建物単体のカタチ

・町並みで捉えた時のカタチ なども大きな要因です。

日本建築が屋根と基壇の建築であるならば、屋根の意匠が日本の空のスカイラインを作っているということ。これはとても重要なこと。

 

 

普段は屋根なんて見て歩かないでしょう。考えたこともなかった。という方もいらっしゃるでしょうか。

一度「屋根」というテーマで街を見てみると面白いと思います。

 

スマートフォンの小さい画面ばかり追っていないで(殿方は美しい女性でしょうか?)

自分の目で

360°パノラマをなんなく見ることができるのであれば

上を向いて歩いてみませんか?^^

そこには

風や音や香りも感じられることができ

きっと何か心に残る「豊かさ」を見つけることができるでしょうから。

 

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