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2012/03/01

雪化粧の中で

Naratennbann

このところしゃべる仕事で「しゃべる人」を演じていますが、普段は静かに図面に向かっています。

雪の降る日はアトリエで、ある住宅の最終的な意匠のツメを行なっていました。最後まで悩んだのが、

 

建具の意匠。

既存家屋の50年前のガラス板を取り入れて。10通りくらいこーして、あーしてとスケッチした中で「これだ!」と決定したのは

舞良戸(まいらど)

ややもすると牧歌的な雰囲気になりがち。特に今回はアンティークのガラスを支える桟も必要なので、重たい雰囲気になることのないように注意します。タテヨコ比や桟の数ミリの違いというのが全体の雰囲気を決めてしまうので繊細な気持ちで望みます。

軽快なタッチになるように試行錯誤を繰り返しながら…ようやく「よし!」と自分で納得できるカタチができました。

 

そして、この建具の納まる住宅のテーマソングはリストのラ・カンパネラ。

最後の最後、フォルテッシモでスッパリと終わる部分(へんてこりんな表現^^;)をぐぅーーーんと私の中でリフレインさせながら丹念に仕上げました。ラ・カンパネラのクライマックスの舞良戸です^^出来上がりが楽しみなのです。

 

と、頭の中がラ・カンパネラでいっぱいになっているところに、家具屋さんから「ならの無垢材の確認をお願いします」と連絡あり。

木というものは直接会わないと善し悪しの判断がつけにくい(何かと同じですね^^)

ということで、お見合い。雪の中を出動。

 

そして素地にどのようにお化粧を施すかを職人さんたちと打ち合わせました。

今回は「なら」という木。

なら材は大人しく、上品な木目。自己主張をしないのでシンプルなイメージのインテリアで仕上がります。

塗装するとほんのりとツヤが出て、その透明性に魅了れるのでしょうか。じいっと見入ってしまいます。

良い木と良いものを作る職人の美しい瞳に出会うとなんだか心がすぅっとして。今日も幸せな一日でした。ありがとう。

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