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2012/03/14

フェルメールと出会い そして降参

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ようやく先週の雨の朝、フェルメールの絵に会うことができました。

この日は午後から都内で打ち合わせの予定があり。しかし朝から雨。

平日、午前中、雨

この3つ条件であれば人も少ないでしょうと思い、渋谷に到着。

しかし、入り口の前に行くと、なんと長蛇の列。

込んでいる美術館が大の苦手の私にとっては究極の選択でしたが、ここまできたからには見ていこうと。

 

中に入っても、人また人。かるくめまいを感じながら館内を今一度よく眺めると、

なんと、フェルメールの絵3点の前はだ~れも人がいない。

ということで、じっくりと絵と向かい合って観ることができました。

 

光の描き方の素晴らしさは言うまでもなく、筆遣いはこれまた見事に繊細。

今回は「手紙」というテーマでした。

絵の中から「カサカサ」という紙の擦れる音がして

そう

カーテンがひらひらとまい、そよそよと風の音がして

手紙を読んでいる女性のふとしたため息のようなものが聞こえて

絵の中には長い時間が描かれていて、まるで動画を見ているような、そんな感覚です。

ずっと絵の前に座っていたいような。

 

フェルメールは年に数えるほどしか描かない画家で、一枚にとてつもない時間とエネルギーをついやしていたといいます。

実際に絵をみると、なるほど~と思えるくらいの「何か」が感じられます。

 

ところで、なぜメインの絵の前にだれもいないのか?

とても不思議に思い、

全部見終わってからまた引き返して、じっと人の流れを観察しました。

それはつまりこういうこと。

絵の横にある説明が書いてあるところに大勢の人だかりに。

その人だかりのひとりひとりが説明を一生懸命読む

読み終わると、絵に移動。

それで絵はちらりと見て、次の説明書きの場所に移動する。

そう、絵とは向き合っていない様子。

 

なんともったいないことなのでしょう。

 

その直後

我が師匠に会い、「先ほど、フェルメール見てきました!」というと

私の顔をじっと見て

「人がたくさんだったでしょう。でも、みんな肝心の絵は見てないのよね~。

お茶のお席の時もそうだけど

たいていの人がどこそこのだれそれが…ということばかりに興味があって。

まずは作品を自分なりに鑑賞しなくちゃ~ね」と

私の心の中は何でもお見通しなのであった。

顔に書いてあったのかしらん。参りました^^;

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コメント

こんにちは。
私もフェルメール展を見に行きましたので大変興味を持って読ませて頂きました。
「手紙を読む青衣の女」のフェルメール・ブルーには魅了されました。
他のフェルメールも良かったですね。

これから人気作「真珠の耳飾りの女」などがきます。フェルメール絵画はなぜ人を癒すのか?魅力的は何か?についてまとめてみました。ぜひ一読してみてください。

ご感想、ご意見などどんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝致します。

投稿: dezire | 2012/03/16 01:45

dezireさん

こんにちは。はじめまして。
フェルメールの作品には「素直な心」で向き合えます。
たぶん…フェルメールはとても素直なひとだったのではないか、と。

当時フランドル地方の環境からの影響もたぶんにあったのかもしれませんね。

「真珠の耳飾りの女」はぜひ見に行きたいところです。
dezireさんのブログでお勉強して見にいくと、より深く絵と向き合うことができますね。
お知らせいただき、ありがとうございました。

投稿: 多田祐子 | 2012/03/19 11:30

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