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2012/01/12

街と建築とおじさんと 2)円覚寺とシャルロット・ぺリアン

Photo_2

翌日はかねてから行きたかったシャルロット・ぺリアンと日本展を見に神奈川県立近代美術館へ。

お正月の時期だし、成人の日でもあるということで、人が多いだろうな~となるべく人ごみを避けたルートを選択。

横須賀線に乗り、北鎌倉から歩いていくことに。

北鎌倉はつい2年前に手がけさせてもらった「北鎌倉の家」がある。設計にも2年という時間をかけた住宅なので、この界隈は幾度となく通っているはず。さらに数年前に同姓同名である多田祐子画伯が鎌倉古陶美術館で個展をされた際も伺っている。

ところが駅を降りてすぐに「円覚寺、きちんと見たことある?」

「…ないかも」 

 

Photo_3

「…」

円覚寺へ。

最初は山門。

「この束石の意匠面白いねー。免震構造?」など言いながら門をくぐる。和尚さんが聞いていたら、ピシっ!とカツを入れられたことだろう。

次に仏殿。

天井には今年に相応しい、白龍の絵あり。建物全体にとても綺麗な塗装が施してありました。躯体も白く塗ってあったのは「白」がテーマカラーなのでしょうか。

このように建物に移動する度に二人こぞって、その建物の不思議なところや面白いところなどを好き勝手に話すので、近くにいた数名のおじさん達が私達の近くを付かず離れず、聞き耳を立てながら、ずっと一緒に周っていました。おじさん、あまり知らない人の話を信じちゃーいけませんぜっ^^;

写真の方丈では、成人の日の法話が行なわれていました。

今回は中にあるお茶室もしっかり見学してきました。雨戸の意匠がステキでした…このような意匠を好む方に会える日を願いながら…

茶室を出ると、私の大好きな蝋梅の香りが!

「近くに蝋梅があるはずっ」とあたりを見回していたらそこは黄梅院。

鎌倉岩と蝋梅の香りはずっとずっと生まれる前からあるその場のなつかしさのようなものを感じました。何百年も前に同じ岩を眺め、同じ蝋梅の香りを愛でた人がいたのを考えるとなんとも果てしない感覚を覚えます。

さて、時空と超えて、幸せな気分に浸っているとすでに3時40分になっている。

わぁ、美術館閉まってしまう(しかもシャルロットぺリアンは最終日)と慌てて線路沿いを歩いていると、3人横になって並んで歩いている人たちとすれ違う。

夫が立ち止まって何か考えているので、「何か?」と尋ねると、

「今の真ん中のひと、中村好文だよ」と。

夫は鎌倉でよく中村氏とすれ違うらしい。「行動パターンが似てるんだよ」ってホント?中村さん、人違いだったらゴメンナサイ。

そうこうしているうちに八幡宮に着いたのですが参拝しないわけにはいかないのでお参りをして。

閉館前になんとか近代美術館についたものの、最終日で予想外の人また人。

私は込んでいる美術館が大の苦手なので、一瞬にしてしゅーっとモチベーションが下がる。

でも、ここまで歩いてきたので、と息を止めて入館。

近代美術館は建築としては好きなんだけど…。とシャルロット・ぺリアンを早々にひきあげ、ゆっくりと建物を鑑賞しました。これも坂倉準三氏の設計。老朽化がもっぱらの課題でしょう。

大桟橋でも感じましたが、メンテナンスや老朽化に対してどのようなプランを立てて実行するか、というのがこれからの建築では大切なところでしょう。

さて、チケットを買った際、「今日はこのチケットで別館もご覧になれます」と言われたのだけど、もちろんそんな余裕もなく慌てて帰路についたのでした。

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