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2011/07/29

古いもの 新しいもの

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ゾーニングやプランニング(いわゆる間取りを考える)のと平行して、

代々伝わる「欄間」や「型押しガラス」をどのようにアレンジしようかと頭の中でぐるぐると巡っています。

新しいものの中に古いものを取り入れる時にはその双方のバランスを注意深く見極めてデザインしていくことがとても重要。かなり難しい仕事になります。

一歩間違うと、とんでもないことになるのでここは慎重に、です。

 

 

新しいものと古いものを組み合わせるという仕事。

 

このような悩みの時によく思い出すのが、イタリアの街並み。

イタリアの建築と街並みは昔からずーーーっと今あるあの状態だったのではなく、ゆっくりとしたスピードではあるけど、その時の時代背景によって必要な建築物に変化しているのですね。

いたるところにカンポという生活の為の広場がありますが、これを囲んだ形で住居が形成されていました。その住居も商家になったり貴族の一族が工夫して住んだりと様々な形を変えてきました。

ローマを歩いていると面白いのが、ぶんぶんと車が走っているすぐ横にごろごろと遺跡があること。なんだか不思議な感じになります。

 

さらにバールで一息ついてカプチーノ片手に、通りに連なるファザード(建物正面)をじっと眺めてみると…窓の形状は微妙に違いがあり、ゴシックだったりルネサンスだったりバロックだったりします。

でもね、全く違和感がないのです。そんな様式なんて知らなければ同じ人が同じ時に作ったものだって言われてもわからないくらい。古いものと新しいものが調和していますね。

 

変化する時間の単位は100年。気の遠くなるような話ですね。古代ローマなんて1000年単位ですものね。

イタリアで最初に受けたカルチャーショックはこの時間と空間の大きさでした。

建築はとにかく大きい。写真を撮ろうとするとき、そのの構図に慣れるまで一苦労でした。全景を撮ろうと下がるとどこまでも下がらなくてはいけなくて。「おーい、どこまでいくねん」とつっこみたくなります。

こんなイタリアでも、つい半世紀ほど前までは巨大都市化が進んでいたそう。しかし「あれ?まてよ。どうもよろしくない。これではいかん」と徐々にヒューマンスケールの街並形成に戻っていったそうです。そこがイタリアの良さですね。

確かマクドナルドの進出もかなり時間がかかったのでは?

実は、私が最初にイタリアに行った時、やっとの思いで到着したミラノでほっと一息ついたのがマクドナルド。当時は英語が通じるところがとても少なく、水さえも買えなかったので、なじみのMのマークに吸い寄せられるように足が向かい、なんとも安心感を覚えました。やっとのことでコカコーラをゲット^^;

その時の店員は高校生くらいのアルバイトばかり。英語では取り合ってくれません。イタリア人は日本人を見るとジャポネジャポネといってからかう人が多かったですし、英語で議論をふっかけてくる女子も多くて、なんだ英語しゃべれるじゃない!と(私も当時若かったのでその英語での戦いに挑みましたが)

悔しかったので、その後は辞書を片手に付け焼刃イタリア語学習を。安ホテルの値段交渉まで出来るようになりました。今ではすっかり忘れてしまいましたが。。。

話がちりじりになってしまいましたが

 

秋のお茶会ではイタリアの都市と建築についてお話することになりました。スライドをもとに、旅のエピソードを交えながら……

残席がありますので芸術の秋にいかがでしょうか~?

vie café  秋のお茶会

第7回 9月11日(日) 美しい暮らしへ ~自分の行動を振り返る~ 

第8回 10月16日(日) ヨーロッパの文化と歴史 ~イタリアの都市と建築-1~

第9回 11月13日(日) ヨーロッパの文化と歴史 ~イタリアの都市と建築-2~

      午後2時~4時まで 多田建築設計事務所にて

      サイフォンで沸かした淹れたてのコーヒーをのみながらごゆるりと

参加費:一回 2000円

お問い合わせ・お申し込みは多田建築設計事務所まで

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コメント

私も新築の家よりも昔からの民家を改築するような話しに心躍ります。
この間も表参道ヒルズの裏に期間限定の民家カフェがあって築60年以上らしんだけど
数ヶ月後は壊しちゃうらしいです。もう二度と作れない技術が満載だろうに、もったいないですよね〜

投稿: Dharma | 2011/08/01 10:44

Dharmaさん、こんにちは。
昔からの民家の魅力ってなんともいえない良さがありますね。
表参道ヒルズの裏にあるのですね。今度探してみます。
早くしないと、壊してしまうのですね。もったいないです~。
嗚呼、こうして昭和が日本の歴史ではなく…忘れられた過去になるのですよぉ。
そうそう、大磯駅の近くに気になる古民家のカフェがあります。ぜひご一緒しましょう!

投稿: 多田祐子 | 2011/08/01 16:30

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