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2011/06/20

気づけば20年の歳月が

Vene03

ここのところ、建築業界では、がんばっている若い女性に遭遇することが多い。とても嬉しいことである。

昨日もある建設会社の21歳の新入社員の女性とお話させてもらった。学生時代の話からご両親の話まで。

話を伺いながらも「はて、私の21歳という年は何をしていたかしらん」と。

もちろん学生^^その前の年の成人のお祝いに振袖をプレゼントしようと言う両親の言葉に

「振袖よりもヨーロッパに行きたい」と懇願した。

 

それで次の年、初めてイタリアとギリシアに降り立ったわけである。

バックパックで3週間。建築から建築への旅。

はるかかなた紀元前のギリシアからローマ帝国へ。

最近ふと感じたのだけど、その時感じた全てのことが実は今、自分から生まれてくる意匠の源となっているようだ。

エピダヴロス古代劇場にしばらく座る。

朝、昼、晩とアクロポリスに佇む。

シエナのカンポ広場で大の字に寝転び空をみあげる。

ローマの街をくまなく歩く。

現地の人と波長を合わせてそこに佇むときに感じた

風や音、そして石の彫刻でみごとに形作られた椅子の手触り。

カタチそのものだけではなく、ものづくりの姿勢というか情熱というか。

カルチャーショックは当然に受けるとして、それ以上に人間の能力の可能性に感動を覚えずにはいられなかった。

そんなことに思い巡らせながら彼女に言った。

「建築は本物にできるだけ触れるように。今現在のあなたの肌で感じるままに」と。

 

「ところでお父さんはいくつ?」と聞くと「45です」と答えが。

ふんふん、と相槌を打ちながら、でもよ~く考えてみると私と3つしか違わないではないか。

そう、ありがたくも彼女の倍の生をいただいている私。

「そのうち、あなたのおじいさんと同い年だね~!なんて言って盛り上がっているかもね~」と言うと、「その年まで働くつもりなのかい?」と言いたげな夫のひきつった顔ありて。

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