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2011/06/28

手はウソをつかない

ときどき自分を振り返るために枕元に置いてあるこの本を読み返します。

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佐藤初女さんの「おむすびの祈り」

もうかれこれ5,6年前、くいしんぼうの私のこと。最初は「おにぎりおいしそう!」から入りましたが……初女さんのところでお手伝いをされていた方にお味噌づくりを教わったりもしました。

昨日は特にこの部分が心にしみ込みましたのでシェアできれば嬉しいです^^今日も長文です~^^

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何か奉仕の仕事をしたいのだけど何をしたらいいのかわからないとか、自分のやりたいことが見つからないという相談を受けることがよくあります。何をしようかとか、自分は何がしたいかとか考える前に、今このとき、自分の目の前にあることに忠実に心をこめて働くことで、答えは自ずと出てきます。---中略---

例えば、皆が使うトイレを掃除したり、気づいたときに廊下や玄関を掃くとか、お茶を飲んだ湯飲みをさっと洗うとか。---中略---どんなことでもそうですが、何か一つのことをやり遂げようとしたら、まず自分の足もとの小さなことや雑多なことから動きはじめなければ、思いを遂げることはできません。

「私には何もできない」という人には、そのような「気づき」をしていないことが多いようです。毎日私のところに来ても、ただ入れてもらったお茶を飲んでいるだけで、周りの人のお茶椀が空になっても、新しいお客様がきても、座っているだけで自分から腰をあげようとしない、そんな人にかぎって、「私には誰も何も頼んでくれない」と不満をこぼしたりするものです。

------------------------佐藤初女「おむすびの祈り」P58より抜粋

幸いなことに、私にはこれを肌で感じる場所があります。

それは現場。建築現場に限らずです。ビジネスという現場で考えますと、本当の意味で仕事が出来る人はこの初女さんの仰るように足元のことから働くことの出来る人だということを感じます。ホワイトカラーであるとかブルーカラーであるとかを超えたところで。

例えば家具づくり

仕上げのオイル拭き取りの作業にて

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オイルも原料から調べ、厳選したものを指定しています。

このように何度も何度もウエスで拭き取ります。

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何度も何度も

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私の仕事は職人の手が動かないと成り立ちません。だからといって迎合はしません。自分には自分の役割があります。だから何度も何度も話合います。

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ものを作り上げていく過程は大小の問題をひとつひとつ解決していくことでもあります。特に私の仕事は初めての挑戦ばかりです。

そこで何が大切になってくるのか。

それは「信頼」だと思っています。

ではその信頼は何で出来るのかといえば、それは「ひごろのおこない」だな~と感じます。仕事が出来るのはもちろんですが、はたして仕事以外ではどうか。

私の場合、よく手を見ます(手相ではなく、手の造形です^^)

本当の意味での仕事の出来る人の手は味がある良い手をしていると感じています。手はウソをつけません。

職人と私の小さな小さな関係だけど、このような小さな小さなことがひとつずつ積み重なってまざりあって地球全体の営みになっているのでしょう。人はひとりで生きているのではなく生かされている。

だからどんな小さなことでもいいから自分の出来ることは心を込めて身体を使って働きたいと思っています。それが使命だと。

さあて、今日も頑張るよ!

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*本日のおやつ*

横濱プリン 

濃厚なお味♪

おやつまで走ります~

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