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2011/04/29

いい顔 ニッポン

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竣工が近づくとその現場にかかわっている人たちの表情がやわらぎます。一冊の設計図書をもとにカタチとしてこの世に誕生させることは、皆それぞれに不安や恐れがあるのでしょう。

しかし、おおよそ出来上がってくると今度はなみなみならぬ達成感が湧き起こり、安堵とともに笑みがこぼれます。いい顔です。

 

また、このころになると、各メーカーの営業マンも施工報告書などを持って事務所を訪れてくださる方もちらほらといらっしゃいます。

今週はこのような来客が多く、いろいろな方とお話する機会がありました。

建築業界もこの震災の影響は多分に受けており、いたるところで支障が出てきています。そんな中ですが、ウチの事務所にみえる営業マンはみなさん素晴らしく、「自分達が出来ることは何か」ということを真剣に考え、そして身体をはってしっかり行動されているのです。行動まではなかなか出来ないものですが、皆さん真剣に生きていらっしゃるのを見るとまぶしくて。

このような非常事態にこそ、その人の本質がみえかくれするのだな~と。はてはて自分はどうよ。と大変考えさせられた一週間でした。

私も大地震の後、新聞や雑誌のスクラップをしたり、専門誌をじっくりと読み込んでは専門家としての自分なりの考えをネタ帳に書きとめたりしています。その時々に何を感じたかを忘れないようにしたいと。子供達には「40年後に、昔のことを語り継ぐ、地震ばーさんになるんだよ~」と説明していますが「ひえ~、近寄りたくない」という顔をしていました^^;

このように残すつもりで考えをまとめていると、こうして訪れてくる方ともしっかりと話をすることが出来るのでよかったな~とも思っています。思わぬ副産物であったのでした。

特に、震災後(まだまだ震災中でしょうか)は心を開いて話をされる方が多くなりました。ビジネスとかプライベートとかそういった堅苦しい隔てがなくなったような。命あっての仕事ですものね。

良い仕事をしている方って奥さんと子供を本当に大切にされているのだな~とも。

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2011/04/26

木とのお見合い

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植栽に使う、ヒメシャラの木とオリーブの木を選びに植木屋さんへ朝一番で出かけてきました。

木にもそれぞれ個性があるので、ひとつひとつ見ながら、建築と街並みに調和する表情のものを探します。木美人を探すのです。

そして気に入ったものを見つけたら、造園屋さんとどの向きに植えるかを決めます。木にも裏表があるから。木をじっくり観察すると面白いですよ~^^

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ひめしゃら美人。みつかりました。婚約指輪の意味をもつ赤いリボンが巻かれました。

それにしても空気はおいしいし、お天気は良く(晴れ女ですから^^)すがすがしい朝。丹沢の山々を背にしてとても気持ちの良いところでした。このひめしゃら美人の下にアマガエルがいるのを発見。アマガエルって環境の良いところにいるんですよね~。

ちょうど新緑の季節なので緑は黄緑色から深緑までのグラデーションで美しく、花は白や薄紅色でたわわに咲いていて。嗚呼、自然ってやっぱりいいな~。お弁当持って遠足に訪れたいくらい。楽しい仕事の中のひとつです^^

 

このように建築を仕事にしていると、自然とのかかわりを考える機会が多いのですが、

都会の生活と自然の生活、どちらが人類にとって良いのだろうか。と5、6年前まではぐるぐると考えていた時期もありました。でも今ではどちらも良いし、どちらも必要だと思っています。

都会は都会での楽しみ方があります。同じように自然の中では自然の中の楽しみ方があります。もちろん、それぞれのデメリットも同じようにありますから。

そのメリットとデメリットをしっかりと踏まえたうえで、ルールを守りながら楽しむことが一番大切なことなんだな~と。その良さをしっかりと味わうのに必要なものは、自分の軸をしっかりと持っていることでしょうか。つまりどちらが良いかではなく、自分がどう捉えるかなんですね。

さて両方がバランスよくうまいこと味わえる国といえば、イタリアでしょう。国内だとやっぱり故郷である福岡県かな~。

都会と自然とがうまく合わさっている地域は文化などの質が高いように感じます。他の動物とは違って「文化」というものを持つ生き物「人間」にとって、おそらく気候や地形などが良い按配なのでしょう。伝統を大切にしながらも最先端を生み出すところは共通点があります。ヒューマンスケールな点など。さらに言えば明るく楽天的で情にもろい、とか^^

そうそう、この植木屋さんの親方は代替わりしたようでスマートな感じの好青年。案内してくれた造園屋さんも若くてとてもしっかり者。そんな好青年達の後ろを私はひょこひょことついていったのですが(楽しい仕事のひとつ?長生きしよう~^^)彼らの歩く後ろ姿が時代劇で見る武士のように腹の据わった美しい歩き方だったのを見て、「日本男子も頑張っています!どうぞ地を揺らすのを静めてください~」とおもわず手を合わせたのでした。

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2011/04/22

かっこいいの先にある優しさ

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葉山一色の家に光がさしていて思わずパチリ。

この後、外構工事を行ないます。門扉をつくり、緑をたくさん植えますよ。

建物はいろいろな角度から見るとそれぞれに面白い表情があります。イメージしていたとおりのものができたなぁって。毎回毎回ですが、感動します。作ってくれたすべてのひとにありがとうって感謝しながら。

自分の住んでいる建物をマジマジと見る人はあまりいないでしょう。日本は寂しいなあと思います。自分の住んでいる街の風景のある一部分を形作っているのは実は自分の住まい。愛着のある魅力的な街を作るためには、そう、ひとりひとりの建物に対する想いが大切なのだけど…。

このようにつらつらと考えていた夜、テレビにて。安藤忠雄氏が、「エコタウンというのは何も近未来の建物を作るのではなく、住む人ひとりひとりの慎んだ生活がエコタウンをつくっていくのだ」というようなことを言ってました(かなり要約しています)

ほうほう、これは私も同じ意見だな~と。次の日夫に話すと、「そうだよ、ぼくも同じように考える」と言っていました。

例えば、オーケストラでどんなに優秀な指揮者がひとりで指揮棒を振っても楽器を演奏する人が音を出さないことには音楽にならないのと同じこと。

また、誰にでも出来るエコって慎み深く生活することだと思います。自分の働きで出来ることは不精せずに動くとか。運動不足解消といって、車で冷暖房完備のスポーツクラブに行き、電気を使って動くマシンの上で走るのではなく、家の周りを掃除するとか、窓拭きするとか。

そうそう、そのテレビを見ていてとても感じたのが

建築家が作る建築は「なにかカッチョイイモニュメントのようなもの」と考えている人が多いのだな~って(一部このような意識の建築家もいますが)実はそうではなくて、そのカッチョイイモニュメントの間にある空気とか人間の営みや意識を作っているのだけどね~^^安藤氏もこの点をしきりに語っていましたが、結局聞き手の方には届かなかったみたい。

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2011/04/19

まるで欧州を旅しているような日々

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打ち合わせで都内へ。途中経由する戸塚駅では東海道線と横須賀線が同じホームで発着します。さらに5分置きくらいに次々と電車が来ます。このため、いつもどちらに乗るか迷います。この日は時間的に余裕があったので、横須賀線で行くことに。

「武蔵小杉にも止まるようになって便利だよね~、駅の周りもどんどん開発されていって変わったよね~」などと車窓から見える建物や都市計画ばかりに気をとられていたら、「あれ?この電車、湘南新宿ラインだ!」と慌てて降りた西大井駅。のどかでした。我々もだけど。湘南新宿ラインは品川には止まりません。

目的地に着き お部屋から東京タワーの見える高層マンションでの打ち合わせ。

打ち合わせを始めて15分くらいして、ウィーンウィーンと携帯から音が。そう、緊急地震速報。ドンっとタテ揺れを感じ、その後ゆさゆさとヨコ揺れが。規則的でゆっくりとした並行な揺れ。地震の力がダイレクトには伝わらず、何かを介して匠にエネルギー変換したような感じを受けました。

頭の中で想像していたような揺れ方でなかったので貴重な体験が出来、勉強になります。最近では怖さを感じることなく、すっかり地震には慣れてしまっているようです^^いかんですな。

さて、打ち合わせ。今回は家具工事がメイン。収納の中に収納を作ったり(バックインバックみたいでしょ^^)家具と照明、布物などでガラリと印象を変え、ラグジュアリーホテルのようなしつらえにします。

ポイントはなんといっても作りつけの家具です。置き家具と違うところは建物に合わせて作るので空間がスッキリとした印象になります。建物にオーダーメイドのスーツをあつらえたような雰囲気です。さらに地震の転倒などの心配も不要なのでよいかと。これはホットな話題。

夜は東京タワーを見ながら、ワインを片手に大人の女。一生懸命に働いた自分にごほうびを。

そんなこと 自分の家で出来るなんて…できるのです。しかもコスト面から比較して考えても、安上がりです。出来上がったら毎日がホテルライクなのですから。日々の気持ちがゆったりとした豊かな暮らし。完成したらイタリアワインを持って~。どんなワインにしようかしらん。私も楽しみでワクワクです。

打ち合わせ後は、オーナーさんのオススメのイタリアンで美味しいお料理と楽しいお話で盛り上がりました。3人共ラテン系のノリなので訪れたイタリアンレストランにはぴったりのお客さまとなったはず^^;海外旅行にいくならここ!とか、子育てのことそしてうまく行く夫婦いかない夫婦とは?など。←これ、知りたいですか?^^(ラテン系はアルコールなしでおおいに盛り上がりることができます)

そうそう東京タワーといえば、今回の地震で先が曲がってしまったのです。その映像もしっかり目に焼き付けてきたのでした。今後どうやって修理するのか興味あるのですが^^工程表も見てみたい。

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2011/04/17

感謝する心 敬う心

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春のお茶会が終わりました。「心と心をアナログでつなげる」という場にしたかった熱い想いを参加してくださったみなさまのおかげによりありがたく実現することができました。

ありがとうございました。

私自身たくさんのことを学ばせていただきました。

第3回目のテーマは「美」でした。

食卓芸術から見る様式美と建築の話に沿って、「美」とは何か。ということを考えてみよう!ということで。

話の内容は堅そうですが……とっても和やかな雰囲気で進んでいきました。

お茶の時間にはいろいろなお話が出てきました。単身赴任のお話から嫁姑のあり方など。

さて

お嫁さん夫妻はお姑さんのことを自分の両親より10倍尊敬しなくてはならない そうです。出来てますか?勉強になりました。

感謝する心と敬う心 

忘れていませんか?気をつけます。(早速、今日は義母に編み物を教わってきました^^)

 

みなさん、素晴らしい人生を歩まれていて、その貴重なお話を聞くことが出来るなんて本当にありがたいです。

 

講座が終わって

お話を伺って、日本のフランス料理店を実施体験し、今迄と違った見地からフランス料理を味わい、美の素晴らしさと心の豊かさへつなげていければと思います。

とおたよりをくださったUさん。

こちらこそ、Uさんの紳士的なものごしと、あたたかいお心遣いには感謝しております。いつも夫と「有難いねぇ」と申しております。

 

和やかな雰囲気で、初めての講座の堅苦しさを感じず感謝しています。

と感想をくださったBさん。

こちらこそ、Bさんの楽しいお話にしばし聞きほれてしましました。福岡の喫茶店「ひいらぎ」帰省した際にまた行ってみたいと思います。

 

普段話さない年代の方や職業の方と話せて楽しかったです。と、Hさん。

私もHさんの若手のお話いつも興味深く伺っています。これからもお仕事頑張って!

 

フランスの歴史と食卓芸術にふれられたこと。料理の世界にいても全く知らないことを伺って興味を持ちました。とYさん。

Yさんの素晴らしいお仕事に微力でもお役に立てるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございました。

 

このように皆さんのお志の高さには脱帽です^^豊かな方はどんどん豊かになるという法則を目の当たりにし、勉強になります。私もより一層パワーアップさせて次の講座につなげて参ります~。

食卓芸術についての次の講座は6月16日の予定です。歴史や美学が暮らしとどのようにつながっていくのかをお話する予定です。

和やかな会ですので、おひとりでもお気軽にどうぞ^^

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2011/04/12

立場と役割

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3.11から一ヶ月。桜は今年も見事に咲いています。私達もそれぞれの立場でそれぞれの役割を全うせよと桜に背中を見せられているのでしょうか。

立場と役割でふと思い出しますが、私の楽しみのひとつである書店巡りで最近目に付いた本があります。

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

2007年6月に出ているようなのですでにご存知の方も多いでしょう。今の私にはあまり必要ないのですが、20年くらい前にこの本に出会いたかったなぁと。ドラえもんがいたらお願いすることの上位に入ります。

女性が社会に出てどんどんつまづいてしまうのは、社会でのルールを知らないことが大きい要素だと思います。また、書いてあるように、女性には教えません。なぜなら、そんなもの知っていて当然の世界なのですから。男性の場合はスポーツなどを通して当たり前のように小さいころから親しんでいます。ですからすんなりとなじむことが出来る人が多いのでしょう。わが息子達も鍛えられているようですので^^

さて私の場合、まるごと男性社会であった建築業界。当然ルールなど知るよしもなく。さらにめざす女性の先輩がおらず、どうしていいのかわからない状態が続きました。

現在、私の周りには業界こそ違いますが、同世代のキャリアを積んだ女性達がいます。彼女達から聞く共通の言葉があります。やはり男社会という土俵で戦うためには、「男になることが一番の近道」だと口をそろえて言います。

ファッションについてはこの本には書いていませんが、ぜひつけたしたい内容です。

キャリア形成の初期の段階では、男性が着ているもの、つまり目立たない色のスーツを着ることは絶対条件でしょう。面白いです。私も新入社員の時に、「まじめに仕事できるようになりたかったら、服装を変えなさい」とアドバイスされたことがあります。当時女性用のキャリアスーツは殆どなく、貯めておいたなけなしの貯金をはたき、モスグリーンやグレーのスーツをオーダーで揃えたのを覚えています。

しかし、その効果はてき面。仕事がスムーズに運ぶようになりました。同じ発言をしても返ってくる反応が違う。服装に投資して、やっと同じ土俵に上がったわけです。

さて、実は最近ではこのようなキャリアのある女性から家庭やプライベートがうまくいかないという相談を受けるようになりました。これに対して仕事と家庭の両立をうまく続けている女性達が口をそろえていう言葉があります。それは「したたかに生きる」です。「したたか」ってあまり良い意味でとられないので、私の場合「かしこく生きること」とアドバイスすることが多いかな^^

「かしこく」というのは、その置かれた立場と役割に目をそむけることなく、しっかりと生きること。だと思います。まるごと受け入れること。これは女性の特性です。

実は私はそのような生き方をフランス文化を作った女性達から学びました。食卓文化や芸術を学ぶことは、彼女達のかしこさを学ぶことでもあると思っています。見た目の華やかさとはうらはらな鋭い知性が裏づけとして存在しないと表向きの華やかさは陳腐なものになってしまうのです。

歴史というと男性のストーリーのようにしか教えません。だからつまらない。フランスに限らず、華々しい男性の裏には必ずかしこい女性の働きがあったようです。その女性達の生きざまを知ることは、いろいろな意味で役に立つことが多いのではないでしょうか。

 

さて、このような相談を受けるようになったということは…それなりの歳をとったということでもありまする~^^;そして複雑な世の中です。

そんな時だからこそ、日々食卓芸術を学ぶのです^^

  

 

初夏のお茶会

第4回 5月15日(日)14:00~16:00 整理整頓の方法~住まいと心のつながりをひもとく~

第5回 6月16日(木)14:00~16:00 ヨーロッパの文化と歴史~食卓芸術を暮らしに活かす~

第6回 7月17日(日)14:00~16:00 センスを磨く ~整理整頓のその先にあるもの~ 

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2011/04/11

初夏のお茶会でお待ちしております。

初夏のお茶会の日程と内容をお知らせします。

第4回 5月15日(日)14:00~16:00 満席となりましたhappy01

整理整頓の方法~住まいと心のつながりをひもとく~

第5回 6月16日(木)14:00~16:00 

ヨーロッパの文化と歴史~食卓芸術を暮らしに活かす~

第6回 7月17日(日)14:00~16:00 残席2名

センスを磨く ~整理整頓のその先にあるもの~ 

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2011/04/07

みんな幸せになりたいんだ

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未来の竜宮城にイタリア製のガラスモザイクタイルが貼られました。

こうしてひとつひとつ出来上がってくると、最初に頭の中に描いていた空間が現実となるので、不思議な気分になります。

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