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2010/12/20

美しさの持つ力~こころをひとつに

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現場定例へ。

まず、現場監督と連絡事項の確認をし、その後職人さんからの質問を受けます。

この日は大工さんから。

 

私達の作るものは唯一無二のもの。ですから当然のことながら、う~む、ここはどうやって納めましょうか?という箇所がわんさかです。

 

そんな時、設計者と現場監督と職人のそれぞれ違った立場から出てくる知恵を集め、ひとつのものを創り上げていきます。

ん~、いつもいつも建築というものはとても贅沢に作られているなぁと感動します。

 

現場を見てきて感じるのは

美しいと感じるものは決して

頭で作ったものではなく手で作ったものだということ。

 

建築は一本の線から作り出されます。

私の場合ですが

一本一本の線はどうも頭で描かれるというよりも

手の中から生まれてくる といったほうが感覚的に近い感じがします。

 

頭は真っ白で 手が勝手に線を引くといった具合です。

 

こんなことを書くと、芸術家的でまるで天才気取りのようなヤツだという印象を持たれる方もいらっしゃるでしょうが、私は全くの凡人でしょう^^

 

では、なぜ手が動くかというと、これは「経験」から生まれているようです。

今まで生きてきた中で体験してきた空間をカラダが覚えていて、それを頭を通過せずに手を介して生まれているような感じです。

美しいものを感じていて、それを復元させる。

よくよく考えると不思議な能力ですね。

そういえば、ある本に「筋肉には記憶する力がある」と書いてあったのを思い出しました。

 

自転車に乗る練習のような感じなのかしらん^^乗らないことには乗れるようにならないですもの。

  

では

設計者と施工者と職人を取りまとめている力 それは

「美しさが惹きつける力」

これに間違いないはず。

ちなみに

ワタクシの美しさではなく、ケンチクの美しさです……ここは残念ながら~^^;

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くだらない冗談はさておき

こちらはリビングダイニングとキッチンに続くベランダです。とっても温かで気持ち良い^^

借景の緑も豊かで、向こうには一色海岸が見渡せます。ここから見る夕日は「太陽にほえろ」のあの映像のように、燃えるようなオレンジになるのです!(モシカシテ若い方々にはわからない比喩ですかい?)

きっと、最高のおくつろぎ&おひるねスポットとなるでしょう。南の島に行くより良いかも^^出来上がったらもしかしたらここに居すわっているかもしれません^^

さらに、まだまだ最高が続きますよ~^^

最高、最高って 多田さん

最高は最上級だからひとつしかないんじゃない?な~んて頭でばかり考えないように~っ^^/

さて

ここはバルコニーなので水勾配をとっています。目で見てもわかりません。足の裏でわかります。

本当の意味の匠の技はこういうところにあると思っています。「決してわ~びっくり~!」というものではなく、静かに存在しています。

力のある本当の美しさとは静かに存在するものだと。

カラマーゾフ兄弟のアレクセイのようにです。

今日も長くなりました^^

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