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2010/12/11

静かなる魅力 それは重力

Pc085746

垂木(たるき)を架けた架構を見上げる時

L'architecture est le jeu savant, correct et magnifique des volumes aseemblés sous la lumière. (Vers une Architecture)

この ル・コルビュジエの言葉を思い出します。

 

 

「建築とは、光の下で組み立てられた知的で確かで、素晴らしいカタチの創作である」

と自分なりに解釈しています(日本語訳はもう少し違ったニュアンスで訳されています)

 

このカタチの創作というところ---le jeu …… des volumes ---

この部分、日本語で表現するのは難しいですね。

意匠だけの意味での創作ではなく、機能が必ずついてくる創作ということ---つまり建築というものの存在を意味深長に捉えていることが前提です。この考えなくては成り立たないでしょう。

建築の難しいところでもあり、面白いところです。

コルビュジエが言うところの savant, correct et magnifique (知的、正確で、素晴らしい)という形容の部分です。これはとても意味深い形容です。

 

さて、では機能的なものとは何なのでしょう。

構造や設備、社会性など、多くの要素があります。

そのうちのひとつである構造。日本建築にあっては力を入れたいところです。

日本は地震大国だから。それもあるでしょう。

なぜなら、日本の建築は軸組工法の木造建築つまり今でいう伝統工法というものがベースとなっているからです。

伝統工法は構造を見せる(魅せる)工法です。

私が垂木(たるき)まで組みあがった時に受ける感動はこの木構造のsavant, correct et magnifiqueです。

 

この時、木造の構造体が浮き彫りになります。人間でいうとレントゲン写真。それを3Dで見ている感じです。

リズムがあります。

構造のリズムです。

リズムの中に重力が見られます。

上から下 上から下

可もなく不可もなく 丁度良く組み立てられた架構にはハーモニーがあります。

なぜ そこに美しさを感じるのか。

それは目で見えない、手で触ることの出来ない重力というものを建築を通して、その神秘性を見ているからだと思います。

神秘的なものは心を惹き付けます。

 

また

正しく配列されたものは美しい ものです。

パルテノン神殿の列柱に感動するのも

ピタゴラスイッチがなんだか面白いのも

列柱やしかけを通して重力を見ているからでは?と。これ持論ですが^^

 

そして、もうひとつ なくてはならないもの

それは 光

光についてはまた今度お話することにしましょうか。

 

感動や面白さ

心の喜びを感じられる毎日を送ることができる要素であるでしょう。

それは派手ではありませんが、静かな幸せです。

 

そのために

やはり感動できる美しい空間にいたいと思います。

例えば、ちょっと休憩するためのカフェ

旅のステイ先の宿

そして

いつもの家 だったりです。

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