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2010/11/17

美しさは見せることから始まるのです

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プレカット工場へお客様と見学に。

プレカット工場は、上棟に向けてあらかじめ柱や梁(はり)などの構造材を寸法どおりに加工しておく工場のことです。

手前の材に見えますが、長さやおおきさだけではなく、「ほぞ」といってレゴブロックのような仕組みで材と材を接続する加工も行なわれます。

DIYのように釘だけで支持しているわけではないのですよぉ~^^

この接合部の加工も力の係り具合でいろいろな納まりがあります。こういったところが木造の面白さです。

Ts350869

特に注意したい箇所はあらかじめ設計図の伏図(ふせず)に記載しておきます。(こうして写真でみると伏図↑は線だらけですね~あたりまえですが^^;)

 

工場の方のお話によると、おおよそ30坪の住宅では4~5時間で切り出し完了するそうです。

はやい~!

プレカット工場が出来る前は、大工さんが1~2ヶ月くらいかかってノコギリやカンナを使って切り出していたものだそうですから。

 

もちろん、プレカットの場合も事前にコンピュータでデータを作ります。

そして現場監督からプレカット図として私達設計者に提出され、チェックを何度かくり返し、承認となります。

そこで始めて現場監督から工場へ「GO」が出ます。

「そんなこんなを考えると1~2ヶ月くらいかかっているかも」などと考えてしまう私です。

同じパターンの住宅をたくさん建てるのであればメリット大ですが。

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このくらい大きな梁になると大工さんの手加工となります。たくさんの機械の中でギコギコと作業をしている姿はなんだか不思議な光景です。

 

さて、工場の方といろいろとお話させていただく中で心に残った言葉があります。

最近の方はみなさん、インテリアイメージや雰囲気ばかりを気にされて、自分の家の柱がどのような木で出来ているか関心がないようですね」と寂しそうに仰っていたことです。

私もこの言葉にはとても共感してしまいました。

現在では大壁(おおかべ)といって柱が壁に隠れている意匠が主流となっているので致し方ないことでしょう。

柱が見えるのが和室などでおなじみの真壁(しんかべ)。和室そのものが少なくなっています。生活スタイルがテーブルと椅子ですものね。

 

そうはいっても実は、私。

いつもどこかに構造材を見せたいとたくらんで?設計しております^^

なぜかというのはキギョウヒミツにしておきますが

この柱あらわしの意匠を考えるとき、必ず背筋がしゃんとなる感じを受けるのです。

日本人の血が流れているからかしらん^^などと勝手に思っています。柱から見られている感じ(←わかります?)がするのです。こわい~。かくしごとは出来ませんね。

 

話は変わって 最後におまけ

この切り出しをする時にたくさんのおがくずが出るのですが、そのクズは近くの牧場の方が買っていかれるそうです。肥料になるんですって。

土→植物→土→植物→土

ぐる・ぐる・ぐるです。

 

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