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2010/08/03

建築家との家づくりに関するなぞへの挑戦

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7月30日・8月1日にASJ厚木スタジオ「未来をのぞく住宅展」に参加しました。ご来場いただいた方々ありがとうございました。

リピートでお越しくださるお客様の中に「多田さんの作品が印象的で覚えています」と仰る方もいらして、なんとも有難いことです。

こうして実際にお会いし、日頃私達が行なっていることを「ライブ」という一番自然な場で、お伝えできるのは嬉しいこと。

 

 

ライブを行うと、必ず印象に残ることがあります。それは「建築家に頼むと、いったいいくらでできるのか?」というひそかな疑問。

そしてその中のほとんどの方が、「建築家に頼むと高くなるのでは?」とイメージされているようです。

かたや一部のメディアで氾濫してしまっている超ローコスト。「あれってどこまで本当なの?」で混乱されている。(もはやメディアは信用されていないようです)

どれも間違いではありません。しかし、正しいとも言えません。

この答えはライヴという場でしか伝えられません。何しろ建築業界も他業界と同じく複雑多岐に渡るから。ましてや価値観は10人いたら10通りありますから。

 

例えば、こういうことなのですが……

 

今年梅干をつけました。無農薬の梅としその葉を購入して。

私の場合、昨年までは子供達も手がかかり、仕事では若造。(建築業界は39歳まで若手と言われます)その為にかなりの修行をしていました。

もちろん梅干まで作る余裕もなく、「買ったほうが安いんじゃない?」とさえ感じていました。

今年の始め頃からそろそろ「自分の味」をまとめていきたいと思い、梅干にも挑戦しよう、とふと思いつき。

初夏になり、梅を取り寄せ、ひとつひとつ焼酎で丁寧に洗ってまず梅酢作り。

梅酢が上がると、次はしそ。しその葉もやさしく揉みこんで二度ほどアクを抜き、しそ・梅・しそ・梅・しそとなるように容器に重ねていきます。 

 

梅やしそにも作り方がついていましたが、図書館で辰巳芳子さんの本を借り、ネットで調べて、さらに途中で母に教わりながら(このブログの写真をみて電話がかかってきました。サスガ母ナリ)作りました。

梅もしそも、それほど安いお値段では買えません。だから「トータルのお値段も変わらないのではないか?手間隙だけがかかるのでは?」などと最初は思い込んでいました。

しかし、辰巳芳子さんの本やマクロビオティックの本、さらにネットなどで調べてみると、梅干を作る過程で出来る、白と赤の梅酢や、しそなどは、実はいろいろなお料理に使えることを知りました。なんと、梅酢でお掃除なども出来るそうではないですか!

赤い梅酢にしょうがをつけると紅しょうがになり、しそはゆかりとして使えます。これを知っていれば、新たに出来上がった商品を買わなくて済むのですね。家の6月の手仕事として梅干をつけるということはたくさんの意味があったのです。

いやはや、感動。と共に自分の無知に反省。

生きるための知恵は知っておくととても役立ちます。知らないともったいない。

梅干だけ欲しいのであればそれだけ買えばよいでしょう。だけど、結局梅干を作れば自然と出来るものを、その都度買うことになる。それはよくよく考えてみると結果的には無駄な労力とコストをかけてしまっているのだなぁと。

 

実は、家づくりもこの梅干づくりと同じなんではないかな~と感じています。

知恵と知識を使うこと。知らないともったいない。

家を作る為には知恵がいります。その知恵を持っているのが建築家です。建築家はデザイナーであるだけではなくエンジニアでもあるのですから(デザイナーだけの方もいらっしゃいますが)

ん~、やっぱりこの梅干の例えでも、難しいですかネ^^

 

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コメント

とてもわかりやすい例だと思いますよ(*^-^)。

多分、人生も半分を過ぎたと感じる今日この頃。
ワタシは別の意味で「知らないともったいない」梅の話が身にしみます。

「本当に死ぬまでに知っておかなければ行けない事は何か。」
ふとそんな事を考えて、仕事から離れました。

東京から厚木に来て一年が過ぎ、豊富な自然にこんなに触れあう事は今までの人生でなかったように思います。
本当に必要な事は自然が教えてくれる。手間ひまかけた料理や生活の中に、大切なものが隠れている。
まだまだ漠然としていますが、日々そんな事を考えています。

投稿: Dharma | 2010/08/05 10:44

Dharmaさん

よかったぁ~。ありがとうございますhappy01
 
「本当に死ぬまでに知っておかなければ行けない事は何か。」
 
ふむ、ふむ。いい言葉ですね~。
身にしみこみます。

私も同じようなことをよく考えるようになりました。
特に「実際に手を動かしてしか知ることの出来ない大切なこと」
はシステム手帳の中に書いている時間軸の中からは得られないものなのでしょう。

家事をどうしたら簡単にスピーディに出来るかなんて考えていた頃は、今思うと心に空洞をかかえていた気がします。

今は心に空洞はありません。

自然の力は素晴らしいものですね。
そして自分のあり方なのでしょうか。
そうそう、家庭菜園ステキですgood

投稿: 多田祐子 | 2010/08/05 17:04

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