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2010/08/06

そこから何がはじまるのか

P8035413

ダイニングテーブルを製作する。その天板が見つかったという知らせを受けて新木場へ。

今回の樹種はメープル。メープルでの製作は初めて。

ウキウキしながら湾岸線を。もちろん、快晴。

途中でベイブリッジから「みなとみらい」が見えるのだけど、四半世紀前に横浜博覧会で見た模型に近づいているような、そうではないような。

 

 

さて写真ではスケールがつかみにくいですが、長さが3mあります。もちろん無垢材。

年輪もしっかりとしていました。

 

メープルと聞いていたので、なんとなく女性ぽいニュアンスだろうかとイメージしていたのだけれども、このメープルの佇まいはもの静かなタイプの男性といった印象が残りましたが、如何でしょう?

クリアーな清涼感があるけど存在感がある。

丁度、カラマーゾフの兄弟の二回目を読中だったせいか、ドストエフスキーがプロローグで言っている「わたしの主人公」であるアリョーシャのような意匠にしては?などと思い浮かぶ。 (読中たからといって軽はずみなこと、とはどうぞ思わないでくださいまし^^)

 

そうそう、このテーブルが置かれる葉山一色の家・キッチンスタジオの意匠はといえば、フェルメールの絵を、そしてドビュッシーの音楽をイメージして設計しています。

そこに、ドストエフスキーのカラマーゾフ的な要素を加えると……。

良い感じでない?とひとりごちて。

なんだかバラバラな要素のようだけど、この3つに共通するものが私の中にあるのです。

それは……「光」

 

このテーブルはいろいろな場面での「場」というバックグラウンドを作っていくことでしょう。量子力学の権威であるデヴィット・ボームの言うところの「場」まで高めたい。さて、出来るだろうか。

この「場」から素晴らしい出会いが、さらには文化が生まれるようにと願って

心してデザインしよう。

私の考える食卓芸術というものは「場」を作り上げること。

作ることだけが目的なのではなく、

「そこから何がはじまるのか」がねらいであるのだから。

 

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