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2010/04/19

多田祐子連続講座 建築を語る Ⅱじっくりと向かい合う

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先日、警察の主催するパレードの中に建具職人の小川さんを発見。

HARLEY DAVIDSONのサイドカー。

工場で見る姿とまた違った一面。人との出会いって面白い。

大切なことですね。

 

今日は連続講座の続きです。ちょっと難しい話ですが…どうぞ~^^

多田祐子連続講座 建築を語る Ⅱじっくりと向かい合う

   

前回(Ⅰ建築の役割)で大きな建築の役割についてお話しました。それでは少し建築と向かい合ってみるとしましょうか。

日本では現在、ほとんどの方が建築についてなど気にすることなく過ごしていると思います。私もこの世界で仕事をしなければ、全く知らない世界だったかもしれません。

しかし、人間は必ず何かしらの空間(つまり建築の内部あるいは外部)に存在していることになります。そして自分の原点ともいうべき「家」を拠点として日々空間、つまり三次元の中で過ごしているわけです。(ごくたまにホテル暮らしという方もいらっしゃるようですね)

このように私達は三次元に存在しているにもかかわらず、あまりにも三次元を意識した生活をしていないことが多いのです。健康な時に健康なことがどんなに素晴らしいことか気づかないように。

建築と向かい合おうとする時、とても大切な条件があります。それは「モノの本質を見極める目を養う」ということ。「モノの本質を見極める」などというと抽象的で難しく思われるかもしれません。
具体的にどのようなことかと言いますと、目や耳などの五感から入ってきたある情報に対して、じっくりと時間をかけて自分の頭で考え、さらに健全な心と身体で感じとることです。

現在のような情報過多の環境の中では、意識的に行動しないと難しいかもしれません。半ば強制的にとも言いましょうか。しかしこの大切な部分が抜け落ちているような気がしています。もったいないことであると。

いつでも素早く情報を入手でき、それについて検討できるということはとても豊かな環境であるということです。選択したくとも出来ない人々が世界中にはたくさんいるのですから。

これは建築に限らず、モノと向かい合う時にも同じこと。ただ、建築の場合は時間軸が長いのでじっくりと向かい合うことになります。時間をかければかけるほど良い、というものではありませんが、「時間と労力をかけないと本質は見えてこない」ということは、いままでの経験より感じています。

さて、ひとつの建物を作る時、いったいどのくらいの人がかかわるのでしょうか。ひと昔前までは住宅の場合、大工さんと他数名の職人さんで作り上げることが出来ました。これは日本の住宅は「木と紙と土」で出来たものであったからです。材料の種類も少なく、設備などもありません。

しかし、現在は様々な材料があり、さらに設備もたくさんあります。ガラス扉なんて当たり前。設備だけでも水道、ガス、電気、電話、テレビ、インターネットなど。とても便利で快適な生活を送っていますが、その反面、建築と向かい合うとなると、かなり複雑ですね。

建築の設計を行なっていてお客様が一番驚かれることが、自分の建てる家にかかわる職人さんの人数とその種類です。これが「現場を監理すること」がとても大切となる理由のひとつです。

 

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建具職人の小川さんも多くの職方の中で現役(77歳だったかな?)です。建具屋さんは出来上がってからも長いお付き合いになります。

「建具も作るんですか?」という質問を多く受けますが、もちろん、作ります。

建具は日本の文化です。

多田祐子連続講座 建築を語る Ⅰ建築の役割

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