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2009/11/16

こうして幸せに暮らしましたとさ

Pb124717

 11月15日 日曜日 快晴 

澄み渡る秋の空にところどころ朱に染まる風情ある背景の中

無事にお引渡しを終えました。

11月に入り役所検査や最終確認などで神経が張り詰めていたのだけど、13日の日に最後の確認をした現場からの帰り道、なかなか泣かない私の目から涙が止まらない。

 

 

約1年半の設計期間、そして現場に入り1年間(文化財調査のため)という時間を費やしただけではない、ある種の(例えばマラソン完走!のような)達成感のような心地よい疲労と感情を覚えたからかな~。

 

融合の結集……

 

最近、「融合」という言葉はきちんとした意味で使われていないことが多いのであまり使いたくないのだけれど。

具体的にどういったことかと言うと、

例えば、純和風とアントニオ・ガウディ、最新式の機器類と自然の素材、日本列島の西の文化と東の文化…etc

対極にあるこれらをどう意匠として融合させ、ひとつのカタチとして完成度の高いものにするか。

このことでこの2年半は頭がいっぱい。その間潜在意識くんはいつも働いてくれていた。

少しでも気を抜くと、ずるずると下降する。とにかく注意深く創作し続けた。「品」と「格」を保つことに意識を向け続けた。

私の中で絶えず問答を繰り返していたように思う。もちろん夫とも幾度となく対話した。

 

 

現場が完成に向かい

「出来た」 と

五感で確認した時に

このマラソンを走り終えたと感じた。

  

「融合」という創作は、左脳だけでは成し遂げられなかった。二次元という単純なマトリックスには位置しない。四次元か五次元に位置しないと化学反応は起こらない。

 

限界というのは自分で勝手に作り出すもので

本当は不可能というものはないのかも。な~んて。

誰かの辞書にも書いてないように^^

 

しかし、これは私の辞書だけではなく、

この建物を創ることにかかわった全ての人たちに言える。

現場監督のIさんの穏やかで坦々としたお人柄が現場を建設的な意識に向かわせたのだろうし(現場は何事もなくスムーズに事が運ぶことは皆無に等しいので)

大工さん、塗装屋さんとかなり腕の良い人達のモノ作りに対する美意識の結集のようにも思う。彼らの現場での仕事振りにはいつも魅せられて。

 

ものづくりはものがたり

……こうして幸せに暮らしましたとさ。

これからこの家でたくさんの幸せが降り注ぎますように。

 

 

 

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