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2009/11/30

こどものこころ で プリミティブ 

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神無月である今月も今日でおわりとなります。

出雲大社に集まった神様たちはどんな話をしたのでしょうか?やはり環境についてでしょうか。

今月は東京ガスの SUMIKA Project に招待していただいたので宇都宮まで行って参りました。

 

 

このプロジェクトの共通キーワードは「プリミティブな暮らし」

簡単に言うと、「五感に響く暮らし」

 

私は批評したりするのは好きではないのでとやかく言わず、心がウキウキしたことを話すことにします。(作家はつべこべ言わず、コツコツと作品をつくること、という考えであります)

私的にとても面白かったのは藤森照信さんのコールハウス。

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コールというのは、「炭」という意味。外壁は焼き杉。焼くところから行なわれたそうです。私もぜひいつか、焼くところからやってみたい。

この炭の色は塗料で出せない色なので楽しい。表面的ではなく深い細胞まで炭の色なのである。だから深い。プリミティブだ。さらに、この窓のデザインとの取り合わせも愉快なところ。枝がささっている?のはいうまでもない。

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居間はラスコーの洞窟のイメージだとか。この赤松は山で切ってきたもの。そういう解りやすいプリミティブさが小気味良い。

他にも藤森ワールドがたくさんある。

 

この建物に入るアプローチから空間を体験してみて心に残ったのは

「藤森さんは心から楽しんでこの建物を創った」ということだ。

 

私は同じ作り手だからそう感じてしまうのかもしれないけれど、藤森さんがここにいなくても、

「この木はね、裏山から切ってきたんだよ。それでね、この床は朝鮮貼り(大陸貼り)と言ってね…」などという声が聞こえてくる。

ふんふん、そうだよね。わかるわかる。などと建物と会話が出来るのだ。

 

多田さんね、茶室がまた楽しくてね、

この扉はね、こうして開けるとね……

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こうして、空いた扉がふさがらないように出来ているんだよ。

うわぁ~、ほんとだ。藤森さん、

これはこれは、空いた口もふさがりませんね~。

そうだろう、ぶわっはっは。苦労したんだよ。

いや~、この取手の金物もいいですね。

そうそう、この握った感触がね、、、 

といった具合に(注:この時の勝手な多田祐子のフィクションです)

こんなことをイチイチやっていたせいか、すっかり時間を忘れてしまい、「お時間ですから」と照明を消され、扉を閉められてしまうところまでねばってしまった。かえりたくないーと地団駄。

このコールハウスは暖かかった。また遊びに行きたい。

  

頭でばかり考えず、コンピューター解析ばかりに頼らない

身体で感じ、心が躍る空間

そんな空間こそプリミティブなのではないか。

頭で難しく考えることをやめて身体全体でつくることだと。

 

五感で感じることは、

人間の五つの感覚を分離させたり統合させたりする

ファンタジーの中のリアリティー

自然の中で遊んでいる時の 

こどものこころ

あ~、楽しかった…が大切

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