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2008/11/22

手は語る

 地下鉄に乗りふと前をみるとそこにとても美しい光景が目に飛び込んできた。

 キャメル色のコーデュロイのパンツにシンプルな茶色いハーフコート、きりりとした眉のナチュラルメイク。少し濃い目のサーモンピンクのチークがやわらかさをプラス。そんな彼女の手はチークと同じ色のサーモンピンクの毛糸と金色の鈎針がゆっくりとした速度で動いていた。

 きっちりとそろえた足、まっすぐにのびた姿勢。丁寧にひとつひとつの目を確認しながら編むその姿はとても美しかった。

 そして息をのむほど美しかったのは…手

 金色の鈎針はどんなに素敵なジュエリーよりも輝いており、彼女の細く白い指にさらに美しさを添えていた。

 何を編んでいるのかしら?と彼女のきっちりと束ねた髪をみると同じサーモンピンクの毛糸で編まれたシュシュに目がとまる。

 何かと慌しく流れていく時間。しかし、彼女、そして彼女の周りはゆっくりとした時間が流れているのを感じる。

 きっと家の中もきちんと整頓されていて、人に流されることなく、自分らしい人生を送っているのだろうな~、と。

 女性ならではの美しさ、そのひとコマを見つけたような気がして心がとても温かくなった。

 彼女の存在により車両内の空気がおだやかであったことは言うまでもない。

 

 

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