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2008/10/07

住宅は芸術か

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 住宅は芸術か、さらには住宅は建築か 

この問いは共通した答えには永遠に到達しないもの。私はこの問いについては非常に個人的なものだと思っている。

芸術をどう捉えるかは千差万別。さらに住宅といっても建売住宅、ハウスメーカー、そして建築家の設計したものまで実に様々である。

しかし、私自身50年前にある建築家によって設計された家を改修するために調査し、設計し、現場を監理していくうちに、

少なくとも自分自身の関っている住宅は芸術性が高いのではないか

と思うようになった。もちろん個人的にである。

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 50年前に設計された住宅と対話している時も、「古くささ」といったニュアンスは全く感じられなかった。むしろ設計者の個性や主張している事が空間やディティールに随所にちりばめられており対話は楽しく愉快なものであった。

 昭和30年代いるような、ゆっくりとしたしかし大変エネルギッシュな時間の流れを感じる。意識の中でのタイムスリップは可能なのだとこの時気づいた。その時代に私はこの地球上には存在していないのだけど。

このように時間を超越した時に「普遍的な美しさ、その美しさの深みと重み」を感じる。

そして私は「普遍的な美しさ、その美しさの深みと重み」を継承するために、さらに50年後にタイムスリップしながら建物との対話を通して建物を作り上げていく。現場では私が立っているのは2060年頃である。

 建築は歴史を語る。つまり一瞬一瞬を点でつなぐ一番確かなものであるのかもしれない。

 遺跡を見て当時の様子を見る。そんな感覚であろう。

 時間をつなぎ合わせていくこと。つまりものを作る作業はとても深遠でかつ静寂である。

 おっと、現場はにぎやかだけどもね^^

 

 ブログの写真で現場が出来てくるのでとても楽しみにしています。多田さんのやっている仕事のようなものがこれからの世の中に必要だと思っています。のようなことの書かれた

メールを知人に頂いた。とても有難い。

 

 

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建築ウンチク」カテゴリの記事

コメント

ついていくのが難しいタイトルだけど、
すっきりしたいい文章だね。らしくて。
せっかくのアートな建築の中で繰り広げられる
人生もアートであってほしい。そのためには
そこに住む人々に何が求められるのか?
それは設計家の手を離れた世界だが。それでも
設計家はこの家は私の設計、と死ぬまでいうだろうね。、また言うべきだよ。それがアートかもね。

投稿: いさら | 2008/10/07 19:10

いさらさま

究極のタイトルに挑戦してみました^^
らしさがでていてよかったです。

そうですね…私達の手から離れて、建築が住み手の人生をどうバックアップしていくか。
人生の舞台装置だとも思っています。

死ぬまで言う、おそらく。
お墓にも彫ってもらうかもしれません。
「私の設計した家は1…、2…、3…」と。

あっ、
マリーはレモングラスのミルクティーが好きです。牛乳は苦手なので豆乳でお願いします^^特別メニュー?

投稿: マリー | 2008/10/09 08:23

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