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2006/08/16

井戸

ここのところ自分の中にわだかまりがあった。あったというよりむしろあることに意識をしている。と言ったほうがより近い表現かもしれない。

自分のスタイル、つまり建築のあり方についてあるエスキースをしながら考えさせられたのだ。村上春樹の小説によく井戸が出てくるように、私もその井戸の中で何日も過ごしている。そんな日々である。もちろん意識の中だけであるが。

自分の中にある未昇華なものを昇華させることは未昇華の時の苦しさが深く長いほど、昇華したときの解放感は大きい。

私が学生の時はこんなことを考える時間も空間も沢山あった。そして同じような人間も近くに存在し、よく話をしたものである。

学生時代より感じられたのは、建築の意匠をやる人間には大きく二通りのタイプがいる。ひとつは見た目のよさのみでデザインをする人。もうひとつは私のように井戸に入ってしまうタイプである。

社会に出て組織に所属するとぐっと前者の割合が増える。そのほうが空気を沢山吸えるからだ。私のように井戸の中に入る人間はたいてい酸欠になる。

といってもこの20年建築の世界にいて感じるのだが井戸に入っている人はやはり井戸仲間が出来、酸欠の中でももがきながらいろいろと議論したことや共に成長した仲間は魂レベルで繋がっているように感じる。そこにはいつも生と死の香りが存在するからだろうか。

はやく井戸から出たいのだがこればかりは自分の力で這い上がるしかない。

この井戸に入ることがどういったことなのかピンときた方は井戸仲間の可能性が高い。

井戸端会議ではないので、あしからず(^^;

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