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2005/12/19

理想と現実

私の仕事は理想を現実のものに変換していくことです。
よく昔の海外の本を読むと人生設計=青写真と例えられています。
今、青写真はほぼなくなってしまいましたが
仕事は今でも全くその通りです。

設計いわゆる図面と実際の施工は多少違ってきます。
同じように、理想と現実も違ってきます。

現実を見るのは大変怖いことです。
例えば、女性だったら体重計の針。
通帳の残高やローンの支払い残高。

避けて通ることができれば・・・
しかし、現実は現実。
しっかり現在を見つめて次の理想を見ましょう。

夢を語るのもいいのですが、
その夢を実現させる為の最初の一歩は踏み出しましょう。

☆今出来ることを一つでもいいから行動に移しましょう。
 あなたに出来ることはたくさんあるはずです。

               YUKO TADA

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2005/12/16

自然と対話する時~イメージする時。

今、新しい設計をはじめています。
何度も土地に足を運び、
光・風・緑・音・人・そして場のエネルギーに意識し敷地を感じます。

五感の全てを全開にし、
脳を全快にし、
身体の中央にアンテナから張り巡らします。

そして、イメージしたものをそこに置きます。
建物の外周を歩いたり、
内部に入り光や風を感じます。

私の建築の原点である現象学でいうイメージをフル活用します。
最後はほぼ、イメージどおりに出来上がります。
一度体験していますから・・・

私は時空を超えてイメージします。
よく超能力者なんていわれることもありますが、
だれもが多かれ少なかれ持っている力だと思います。

私の時間の捉え方が一般的ではないだけのことです。
でも、時間は厳守します。
時間だけは貯金できないからです。

・・・まもなく竣工する物件があります。
毎回なのですが、竣工する喜びと同時に、
なんともいえない寂しさがわいて来ます。

引渡し後は建て主さまが心地よく住まわれることを願っています。

☆イメージすることを思い出しましょう。
 子供のころにたくさん思い描いたように。
 自転車を乗ることを忘れないようにきっと
 あなたのイメージする方法も思い出せるはず。
         YUKO TADA

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2005/12/13

原点に戻る時・・・繋がること

私の設計する空間には時間が存在します。
おそらくほとんどの方が三次元を設計していると感じられるでしょう。

私は学生時代に空間と時間についてものすごく考えていました。
今でもそうです。
人間が存在しているのも時間と空間
時系列あるいは数字でカウントできるからだと思います。
多くの科学者や哲学者もそう語っていますね。

そう考えると、時間と空間は大切なんです。
そして私の考える時間は時計の針での時間ではなく
感覚としての時間を差します。

よく好きなことに集中していると早く時間が過ぎてしまったように感じます。
また、落ち着く空間にいると時間の流れがゆっくりに感じます。

時間とは本来人間が感じるものを指すのではないかと思うのです。

学生時代は本当に多くの書物を読みましたが、
一冊だけどうしても読みたくても手に入らない本がありました。
たまたま研究室の助手の方がお持ちでしたので、
お借りして読みました。
コピーは出来ませんから、メモを沢山残しました。
今でも大切に取ってあります。

最近なんとなく時間と空間のことを考えていた時、
Amazonのマーケットプレイスで見つけたのです。
すぐに私の手元に届きました。
昔の本ですので大変丁重な体裁です。
辞典のように箱に入っており、
その箱もトレーシングペーパーで覆われています。

縁があって私のところにやってきたこの本。
また読み返して、時間と空間の旅をしてみたいと思います。

また学生時代とは違った答えがでるのでしょうね。

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2005/12/09

YUKO TADA 住宅作法

私の設計はどうやって生まれるのか。
と最近よく聞かれるようになりました。

一言ではとても語りきれないものです。
そしてかなり無意識で行っていますので
「言葉」に表現するのは大変難しいと思います。

私は強制的にデザインすることはまずありません。
確かにお客様の要望をお聞きし、
「カタチ」としてしあげていきますが、
私はエスキースをする時には
必ず私だけの力ではない何か不思議な力を感じます。

学生時代にかなり哲学や心理学を学びましたので
そのような要素も入ってきていると思います。
しかし、建築にかかわって20年近くになろうとしていますが、
なによりも毎日の積み重ねが最も大きいと思います。

建築家は50歳でやっと一人前と言われます。
確かにそうだと思います。
また、誰もができる職業ではないとも思います。
もって生まれた才能は必要でしょう。

努力と建築が好きということ。そして才能と心地よい環境。
このようにいろんな要素がバランスよく維持できること。
それが、私の中から良い空間が産まれる秘訣です。

☆あなたの中にある才能は何でしょうか?
 それを維持していくアクションを起した時、
 天使があなたを導いてくれるでしょう。

           YUKO TADA

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2005/12/06

職人の息使いが聞こえる建物

昨日、鎌倉の現場に行って参りました。
アプローチを抜けて私の目の前に飛び込んできたのは
木製建具の枠。

その枠、それ事態も大きく迫力があるのですが、
職人の作っている汗や息遣いまた誇りを感じられる
「作品」でした。
「お見事!」です。

木製建具は最初の2、3年は木が生きていますから
多少あばれますが、落ち着いてくると本当にいいものです。
意匠はもちろんですが、実は機密性もいいのです。
今はペアガラスを使用しますので
昔のような寒さもあまり感じません。
コストがかかりますが、私は昨日の枠を見ただけで
これは、決して高い買い物ではないなあと思いました。

この建物は南に面して大きな開口部があります。
昨日は、冬の低い太陽のひだまりの中で、
現場監督や大工さんと話をしていると
日本の文化、季節、誇りを今ここで自分が満喫しているのを感じ
感謝の気持ちでいっぱいになりました。

先日、お笑いタレントのアンガールズが大工のコントをしていましたが
かなり、的を得ていたのである意味妙な深みを感じました。

日本文化は素晴らしいものです。
あのフランスでも文化がなくなってきているという寂しい話を聞きますが、
本当に大切なものは何か。
価値のあるものは何か。

と日本人、一人一人が考えないといけない時が来ているのではないかと常々感じます。

☆お金では換えられないものはないのかもしれません。
 しかし、魂が喜ぶものは美しいもの。
 あなたの魂は何を望んでいるのでしょうね。

☆沢山のお誕生日おめでとうメッセージを頂きました。ありがとうございます。
 良い歳にしていきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします!

               YUKO TADA

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2005/12/04

着物とボジョレーヌーボーと太古持ちと

昨日はハウスコンペ(現在:ハウスコ)でご縁を頂きました
「回の家」にてパーティが行われました。
私達も夫婦で参加させて頂きました。

まず、京都の呉服屋さんからの着物のルーツと
現代でも上手に着こなす方法のレクチャーがあり、
着物の奥深さを教えて頂きました。

次に、10種類のボジョレーヌーボーの試飲会。
私は何らかの形で毎年ボジョレーヌーボーに出会いますが、
10種類も試飲出来たのは初めてでした。
とてもおいしかったです。

その後、すでに日本でも4人しかいないという太古持ちさんの芸。
小気味良い声と三味線の音が、木造建築の中で広がっていました。

いつものお顔なじみの方もいらして、
しばらくぶりでお話も弾みました。
実はその中に私の誕生日と同じ方がいらっしゃいます。
昨日は二人のお祝いもしてくださいました。
ありがとうございました。

総勢40名くらいの人が行きかっていましたが
狭さは全く感じませんでした。
みなさんが楽しんでいらっしゃる様子が
中庭から垣間見ることができます。

夫とふたりで、
「なんだか映画のワンシーンのようだね。」と
設計させていただいた家も共に嬉しがっている声を聞いて
嬉しさとありがたさが沸きあげてきました。

素敵なプレゼントを頂いた誕生日の夜でした。
A様ご夫妻様いつもありがとうございます。

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2005/12/03

姫沙羅の木で季節を感じる

姫沙羅の木。
落葉広葉樹。中高木。

建築家が好む木。
かく言う私達もこの木が好き。

姫沙羅は大体5cmくらいの幹の株立ちで、
線が細く本当にやわらかい木。
絵になる木。
女優さんでいうと黒木瞳さんのような
美しく可憐。しかし力強さを感じる、そんな木。

初夏には可憐な白い花が咲き、
秋のはじまり、ひぐらしさえ鳴かなくなった頃、実をつける。
肌寒くなると赤く色づき、
最後には葉が落ちてしまう。

実は私のマンションのEVホールの前に姫沙羅があるのですが、
この木は私の中で季節を毎日感じさせてくれる木なのです。
一日、一日、表情が違うのですね。

そして、自分も一日、一日と表情が違うのでしょうと
多忙で忘れがちな日常生活の中で
本当はとても大切なことを思い出させてくれる。
大切な存在。

つい2、3日前までは赤く色づいていたけど
これから落ち葉となっていくのでしょう。
今日は私の誕生日ですが、どんな表情なのでしょうか。
そして私は?

☆人生も季節がある。その季節を楽しむことが得意なのが日本人の歴史。
 さあ今年の冬の楽しみを見つけましょう。
           YUKO TADA 

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2005/12/01

「商品」と「作品」

先日、岡本吏郎さんの「お金の現実」という本を読んでいて
私が日頃、言葉に出来なかった想いがいとも簡単に書かれていたので驚いた。

それは、「商品」と「作品」について。

昔の家は職人の「作品」であったが、
今の家は単なる「商品」となっている。
ということ。

なるほど。そうか。と思った。

私達の建てている建築物は皆「作品」である。
これは、あくまでも私達のサイドから見た見解。
しかし、建て主から見た見解ははっきりいって分かれるのが事実。

実はこれは大きな問題なのです。

「作品」を一緒に作っているのだという
同じ目線で作り上げたモノほどいいものが出来る。
これは経験上本当のこと。

建て主が「商品」的発想のスタンスでいると、
かなりモチベーションが下がるのも事実。
しかし、ビジネス。
むりやりモチベーションあげますが(笑)
やっぱりどこかゆがみのようなものを感じるのですね。

一番面白いのが、
「商品」だと思っていた方が、
設計を進めていくうちに未来に希望が湧きはじめ、
「作品」という発想に変わった時。
大変感動されますね。
「すごいことやってるのですね~私達と。」
そういった方はピュアな方が多いようです。

人間というものは本当に建物、環境の影響を
すごく受けているのだなあと思います。

☆正直ものはバカを見るが、いいことも沢山もらえる。 YUKO TADA

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