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2005/11/28

心と空間は柔軟に

心が柔軟になると生きることが楽になります。

空間も柔軟であれば居心地はよくなります。
空間を柔軟にするということは
最初からすべてを決め付けてしまわないということです。

人間のこころは本当に変化します。
私も自分でもあきれるくらいころころ変わるなと思います。
好みもセンスも変わっていきます。
まわりの環境も変わりますし、
応援してくれる人も変わります。

一瞬一瞬変化しています。
変わらないものはないくらいです。

家づくりを考える際も10年後、20年後を考えて作ります。
それが本当の家づくりです。
家は買うものではない理由はこの辺にあります。

☆柔軟さは未来を育む。YUKO TADA

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2005/11/24

コツコツと仕事をする喜び

私達、建築家の仕事はきちんとした仕事をしないととんでもないことになります。
一見、派手なようで実は地味な作業が山ほどあります。
目の前にある作業を正確にひとつひとつこなしていく忍耐力が必要でしょう。

コツコツと仕事をする喜び。
そしてそれを成し遂げた達成感はなにものにも変えられないと思います。
そういった喜びを最近は忘れられているように感じます。

昨日、村上春樹さんの小説を読み返しておりまして、
主人公の友人がまるですごく高価な食器を扱うように、
丁寧にLPレコードを扱う作業が描かれており、
ふと、今、ものに対する敬意のなさに自分を含め考えさせられました。

設計の世界でも昔はトレーシングペーパーに鉛筆書き。
原図というものは「命」より大切なものでした。
今はCADというソフトでパソコンでデーター化されており、
紙の図面は重要ではありません。
しかし、やはり初期の構想やスケッチは
私はお気に入りのトレーシングペーパーでスケッチをおこします。

そして十年前は手書きのパースを書く職業がありました。
今はワリが合わないとCGになっています。
しかし、やはり手書きの線1本1本の思いが2次元から3次元の世界、
そしてそこには空気や香り、音までが感じられます。

さらに・・・コツコツと腕を磨いた職人さんに今、世継ぎがいません。
私達がいくら心を込めた設計をしたとしても
あと数年でその仕事をこなしてくれる職人さんがいなくなりつつあります。
そういった職人さんと話をする時なんともいえない寂しさが募ります。

家づくりも同じことだと思います。
コツコツと将来のことを考えながら
家族と話し合い、専門科を交えて作り上げていく喜び。
そして出来上がったときの達成感。

そういったものの大切さを残していきたいものだと
勤労感謝の日の昨日は一日、レコードの思い出からはじまり
いろいろと・・・ぼおっと考えておりました。

コツコツと働いて・・・たまにぼおっとすると・・・建築の神様が降りてきます。 YUKO TADA

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2005/11/21

歴史を学ぶことは自分を広げること

今週はテーブルデコレートの講義を行います。

テーブルデコレートは歴史を知らなくては出来ません。
「歴史」というと引いてしまう方多いですね。
私もそういった一人でした。

私は受験戦争に巻き込まれた世代です。
日本では建築学科は工学部に属している為
私は理系となります。
よく「芸大出身でしょう?」と聞かれますが・・・
バリバリの理系です。

なぜ、歴史を好きになったか・・・
それは、大学で建築史を勉強し、
ヨーロッパを旅した時、時代の力をものすごく感じました。
そしてもっと歴史をひも解きたくなりました。

それで出会ったのがテーブルデコレート。
テーブルデコレートは歴史的背景を主に学びます。
その当時の食器やカトラリーを目前にし、手に持ち重みを感じる。
意味があってのスタイルの出現。
流行の発生。

今までの自分の世界がいかに狭いものだったかを感じました。
そしてまたヨーロッパに飛びました。
知れば知るほど、旅をするほど、自分の中が広がって行くのを感じました。
そして、海外に出ると、おのずと日本の文化も知ることになります。
しゅわしゅわと自分の中の固定概念がなくなっていくのを感じました。

今、私の事務所には海外のお客様からのお問い合わせもあります。
その時に、色々な歴史的背景や文化を知り、体験していれば、
その方との共通の要素が共感を生じさせます。

海外の方ですと顕著に生活スタイルが違いますが、
実は、日本の方でも十人十色です。

歴史を知ることは、自分の枠を広げることだと思っています。
これからも学び続けたいと思っています。

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2005/11/16

畳という文化を考える

日本人の空間には昔からの一つの単位があります。
それは、四畳半。
ここにちゃぶ台を置いて食事をし、
また布団を敷いて寝る。
庶民の基本的な空間の単位でした。

今、はやっている「三丁目の夕日」のようなニュアンスでしょうか。

最近は両親と同居するスタイルの住宅を多く手がけておりますが、
ご両親さまのほうはやはり和室を希望されます。
書道やお茶をたしなむ方の要望として出てくることもあります。

畳は今でこそ琉球畳といいまして縁(へり)のないものが好まれますが、
お茶を嗜まれる方は特に本畳を希望されます。
縁(へり)にはものすごく重要な意味があるそうです。

私も幼少の頃は玄関のすぐ脇に「お座敷」という客間がありました。
縁(へり)を踏もうものなら足をぺシっと叩かれてた記憶があります。
書道教室でも叱られてました。
子供のころは全く理解不能でしたが、
この縁(へり)を大切にすることが最近よくわかるようになりました。
つまり、気持ちの切り替え。精神統一。先代への尊敬や感謝。など・・・

そして、和室の横には縁側がありました。
それはいろいろな意味があります。
畳が焼けないように。
雨に当たって痛まないように。

そして、縁側という言葉・・・縁なのですね。
外と内の縁という意味。
それは単に物質的な意味だけではなく、
精神的な意味もありました。
内と外の結界なのです。

その縁側も最近ではなくなってしまい、
大都市では隣近所との縁もほぼなくなってしまっています。
ネットでは匿名で無差別に相手の領域に入ってしまい、
そこらじゅうで問題になってますね。
自分と相手との距離のとり方がうまく出来なくなっていると思います。

縁(へり)のない琉球畳が好まれるのも
今の日本人の心奥底の中の深い意味が隠されているのかなと感じます。

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2005/11/13

オリジナルは進化していく

以前から気になっていた神田うのさん。
最近「うのはUNO」という本を出されました。
私は彼女はタダモノではないと思っておりましたので
読んでみました。

彼女は最初はモデル、そして芸能界、今はクリエーターです。
私もストッキングのクリエーターをやられているのは知っておりましたが
2004年のパリコレにもドレスのデザインを出されているのですね。
おそらくかなり努力されていると思います。

その本の中にクリエーターになって初めて悔しかったけど克服したこと。
が書かれていました。
それは、「真似をされる」ということ。

これは本当にそうだと思います。
私の作品や、執筆した文章、HPのデザイン・・・
今までいろいろなものがかなり真似されてきました。
私もうのさんみたいに最初はむかっときましたが、
最近は「真似されるだけいいものを作っているのだ。」と考え
よし、もっと新しいものを作っていこう!とエネルギーが湧きます。

最近ではそれがクリエーターなんだなと思えるようになりました。

うのさん式に言えば、
真似してどうぞ、私はお先に!ですね。

日本の武士道の文化に「守・破・離」という考えがあります。
は師の教えを忠実に守り、それを身につける段階。
は師の教えを守りながら、自分のオリジナルを出していく段階。
は師から離れ、自分で見につけたものを発展させていく段階。

私もようやく「離」の段階。
建築やデザインの世界はとても厳しいので、
「初心忘るべからず。」で行きたいと思います。

☆オリジナルは進化していく、進化できるものが本物である。 YUKO TADA

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2005/11/10

文化はこころに豊かさを与える

今日は天気もよく、すがすがしい日ですね。
現場の帰りに湘南ビールの工場に足を伸ばして来ました。

そこは、日本料理とイタリアンのお店が併設されており
美味しいビールとお料理が堪能できます。

そして、ものすごく空間が贅沢に使われています。
華美ではないのですが、とても居心地のよい空間です。
「センス」と一言で言ってしまえば終わってしまうのですが、
かなりおしゃれな空間が演出されています。

なぜ、おしゃれに感じるか。
それは、小さなものひとつひとつにこだわっているからです。
そのこだわりに一本スジが通っていることが重要。
よく、いろいろなものにこだわるのはいいのですが
トータルバランスがとれていない人います。

絵やフラワーアレンジなどをされている方はお分かりでしょうが
作品にずーっと接近していると全体像を見失ってしまいます。
ですので、私なども絵や建築までも、
必ず一歩さがって作品を改めて見直しすること。
すると、案外かたよった作業をやってしまっているのに気付きます。

トータルバランスが美しいものは本当に美しいですね。
豊かな気持ちになれます。
文化とはこのように心に豊かさを与えてくれ、Happyな気分になります。

文化を大切にしたいと再認識いたしました。

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2005/11/08

ココロが癒されるクリニック

今年の春に竣工した動物病院。
今日はご挨拶に行って参りました。

先生は私と同世代の女医さん。
子猫の里親コーナーを作ったりと
とても動物達のために日々診療されています。

この建物の前はあるテナントを借りての診療。
窓がなく、「病院」といったイメージでした。

そこで、コンセプトに病院らしくない病院を作りましょう。
ということになり、待合室を八角形のドームにして
待っているときのストレスをなくしました。
ドームの高い窓からは借景のグリーンと青い空が見え、
そこからは太陽の光がサンサンと入ってきます。

病室はもちろん清潔感のある白ですが、
青系の白ではなく、黄色系の白を使用しています。
ですから病院のイメージのあの寒々とした感じはしません。
同じ色でも本当に少しの差で空間が変わってしまいます。

テナントの時は動物達も緊張して
ものすごく騒いだらしいのですが、
今の病院になってから、動物達がおとなしく診察を受けるそうなのです。
動物はある意味人間よりもとても敏感です。

ココロが癒されるクリニックとして
動物達が証明してくれました。

病院は病気を治す為に行くところです。
そこではやはり少しでもリラックスしていたいものです。

お客様が女性が多いことから、
外観もかわいらしくおしゃれ感を出したかったので
親しみやすく、やわらかい感じのデザインに仕上げています。

八角形のドームは今やうわさがうわさを呼び、
町の掲示板などに載ってしまうようになったそうです。

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2005/11/06

女性企業家が暮らす家

今日は日曜日、久しぶりのオフでしたので
近くの本屋さんにリサーチしに出かけました。

私はとにかく本が好きですので本屋さんにいるとなんだか落ち着くのです。
また、今のトレンドなどがヴィジュアルで入ってくるので
リサーチの場所として時間ができたら通うようにしています。

30ANS_トランタンという雑誌がインテリアの特集をしていてました。
「女性企業家が暮らす家」。早速購入して調査。
30代の女性企業家が住むインテリアの紹介がされていました。
東京・神戸・ロンドン・パリと数名の個性的なインテリアです。

30代はある程度腰を落としてバリバリ働く世代。
私もまだまだそうです(笑)
個性を掘り下げていく時期といえると思います。
自分がどうあると心地良いのかが分かってくる年代ですね。

共通していたのが、皆自分の家をサロン形式にしているところ。
今、女性のビジネスの形態の象徴かなと思いました。
ファッションもヴィクトリアン調が流行っていますが、
ヴィクトリア女王が流行らせたサロンという空間も時代の流れのようです。

サロン形式ですと、プライベートと同じになりますから、
大変な感じを受けられるかもしれませんが
案外、便利だと思います。
子育て中の方とかは特に。
いつもキレイにしておく忍耐力もつきます。

事務所的な空間で仕事するというスタイルが減りつつあるようです。
私の知り合いも自宅がサロン&オフィスという方が多いです。

自分が心地よいと感じる空間で美しく良い仕事をする時代ですね。

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2005/11/05

ヒルズに暮らす人たち

先日、TVでたまたま見たのですが、
ヒルズに暮らす人たちの取材でした。

私も知人が住んでおりましてお邪魔したこともあります。

ヒルズに暮らす理由は何か。ということが問われていました。
取材を受けた方はいずれも30代若手社長。
お二方共に、刺激とモチベーションアップのため
と答えていらっしゃいました。

自分の身を敢て自分のありたい環境に身を置いてしまうこと。
すると人間不思議なもので本当になっていくようです。
朱に交われば・・・ですね。

それ程、人間とは「空間」に作用されやすいものなのです。
私も今まで住むところには妥協したことがありません。
かなり時間をかけて探し、
そして自分の居心地がいいように常にアレンジしていきます。
今ではカスタマイズという言葉がぴったりですね。

時間管理が今ブームでいろいろな手帳が出てます。
空間管理もみなおしてみては如何でしょうか。
お気に入りのものを並べてみたり。
ライティングに凝ってみたり・・・そろそろクリスマスシーズンです!
社長のような椅子を買ってエクゼクティブな気分になったり。

この世は時間と空間で出来ています。

将来なりたい自分のいる空間に少しずつカスタマイズしていきましょう。

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2005/11/04

気付きを与えてくれたある女性の行動

感謝をする気持ちを改めて考えさせられたのは
昨日、鎌倉の現場に打ち合わせに行く途中、
ある老女の行動を垣間見てからでありました。

昨日鎌倉は旗日とあって大賑わい。
七五三とも重なってか、平日のあの鎌倉独特の空気の流れが一転。
原宿の並みの賑わい。

現地に行く途中、道路に面して深々とお辞儀をしている老女のお姿。
最初は、どなたかにごあいさつされていると思っておりました。
でも、なんだか違うと思っておりました。

そしてその場所に行きましたら、道路の向こうに神社がありました。
なるほど。
そして、私は何度もその通りを歩いているのに、
神社にさえ気付かなかった自分に反省しました。

鎌倉とはそういった街です。
時間と空間が昔の流れに大変近い感じがします。
自然と感謝が沢山ある街です。

行政指導も厳しいですが、住んでいる方の誇りも違います。
本当に良い街だなといつも思います。

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運が良くなる方法

運が良くなるというのは物の捕らえ方でもありますね。

よく風水などで西に黄色などといわれてますけど
本当に厳密に行おうとすると違います。
素人がやってしまうと吉が凶に転じてしまいます。
それ程、難しいものなのです。

また、氣学や風水学は統計学ですので占いではありません。

私も氣学を多少たしなんでおりますが、
本当に大切な事は、日常の些細なことなのです。

森羅万象に感謝をして生きていくこと。だと思います。

特に建物には設計者、工務店、職人さん
・・・いろいろな人がかかわります。
そういった建物たちに感謝をされている方は少ないかと思います。

私のような建築家が設計した家は職人さんの腕も必要。
だから、皆一生懸命に思いを込めて作ります。

また、木造住宅の場合、沢山の木々を使います。
そういった材料も大切な資源なのです。

どうぞ、今日は一日自分の周りにある大切なものや人に
「ありがとうございます。」と感謝の言葉を差し伸べてくださいね。

その積み重ねが強運を招きます。

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