いつもブログをご覧いただきましてありがとうございます

多田祐子です。

多田建築設計事務所共同主宰
7年先のライフスタイルをカタチにする建築家・講演家
一級建築士
福岡県生まれ
共感覚保持者

詳しいビジネスプロフィールはこちらから →

■近々のセミナー、講演等のお知らせ ✨

2016年7月3日(日)トークセッション

「建築家との家づくりを経験した建て主さんの話を聞いてみよう」@多治見セラミックパークMINO

http://aqua-marine.tea-nifty.com/arttada/2016/06/post-2f00.html

当日の様子をスライドショーにしました✨ YouTube にてご覧ください。

https://youtu.be/3nqWhD7dB6A

 

■講演・執筆依頼、ご相談・お問い合わせは

お名前・ご連絡先を添えてPCメール受信できるアドレスから

info@arttada.com

までお願いします。

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「北鎌倉の家」 茶室              写真:雨宮秀也 

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2013年7月 北鎌倉の家「渡辺篤史の建もの探訪」 にて放送されました。

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2015年1月 渡辺篤史×多田祐子トークショー にて。

 

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2017/06/16

成し遂げるとは、丁寧に仕上げること。

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紫陽花、ヒメシャラ、君子蘭。

梅雨空が似合うと思っていた花々も、

爽やかな青空の元では違った魅力を

見せてくれることに気付いた今年の初夏。

 

先日、長野県の安曇野の先、

大町市まで足を伸ばして参りました。

鷹狩山の展望台まで行くと、

黒部の山々が神々しく、

まるでレイヤで重なっているように見えます。

 

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植物は力強く、岩山は穏やかで、水は清らか。

観光名所ではないところに、心が揺れ動く場所はあるのです。

それは、自分がどのような視線でモノを捉えているのか、

というように、客観的に自分と対峙するくせをつけると、とよいようです。  

 

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さて、絵を学び始めてから半年が過ぎました。

週に一度だけ、2、5時間の間、じっくりと絵に向かいます。

アトリエに向かう直前まで、CADで図面を描いていたりするので

頭の切り替えが大変。

 

さらに技術という手業が少ないため

なかなか自分の中のイメージを表現していくことは難しく

何度も何度も書き直しをしています。

そのプロセスは他人から見るととても面倒くさいことに思えることでしょう。

 

「まったく何の為に?」と。

 

しかし、その面倒くささの中からひょっこりと、

まるで偶然の産物のように

「これだ!」と思える表現に気付いていきます。

 

そんな時、至福の喜びが生まれます。

「あ、これは私がいつも講演で重要!といっている

アブラハム・マズローの欲求の5段階の頂点なんだ!」と。

 

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現代社会ではとかく「効率」が重要視されます。

だから、ワタクシ、社会とは真逆を走っています。

大胆な逆走ですが^^;

 

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自然と芸術、そして音楽は私の中では「ひとつ」です。

自然も芸術も「わたし自身」

それは「いのち」という言葉が一番近い表現かもしれません。

 

絵を描くこと、また、生業である建築を設計すること自体が

私のいのち、つまり生きること、なのです。

 

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「毎日 丁寧に生きる。

 そのために必要なものは、意志である」

 

これは、大好きな清川妙さんの言葉です。

 

丁寧に生きることは

日常の面倒くさいを克服することなんですね。

 

何かを成し遂げる、とは丁寧に仕上げることだと

私は感じています。

 

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大町市では「北アルプス国際芸術祭」が行われています。

自然と芸術。

 

私が訪れたのは開催日前だったため、

準備の様子しか見れなかったのですが

安曇野から大町まで「アート」が点在していましたよ。

http://shinano-omachi.jp

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2017/06/06

美しくいのちを使い切る

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6月に入りました。爽やかな陽気が続いています。今年になってほぼ週末は地方に出張しており、道中の車窓からさまざまな季節の変化を楽しむことができました。

先週末は長野県松本市、上高地の麓にある梓川の家のお引き渡し、その後あるご相談に乗り、夕方移動。翌日は三重県の津市での新しいプロジェクトの打ち合わせでした。

神奈川県からですと、富士山を中心にして、中央自動車道と新東名を三角形の形を描くように走ります。

残雪と緑豊かな長野県の山々を経て、名古屋から四日市の港のコンテンポラリーな景色を眺め、津の頂きへ。緑越しに青々とした豊かな海を眺めることができます。

大自然と人工物。そのどちらの景色も創作する私共にとっては、興味深い素材となります。五感に響くすべてのモノが教師なのです。

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さて、梓川の家のお引き渡しの日。午前10時半にこのプロジェクトに関わった面々が集まりました。するとその時、空に彩雲が表れたのです。

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実は、梓川の家のプロジェクトで松本を訪れる4年という時間の流れの中で、こちらの現場の行き帰りで虹を4度ほど見ました。

一度は設計の打ち合わせ後、諏訪湖SAに広がる美しい虹。

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二度目は名古屋→松本へ向かう道中、中央高速でダブルレインボウを。

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三度目は岐阜県美濃加茂市→松本へ向かう途中、飛騨高山郊外にて。

四度目は松本から塩尻に抜ける国道にて。

そして、五度目にこの彩雲です。

 

「自然を必要な分だけ、必要な時に頂き

そのいのちを美しく使い切る」

 

という計画に

やおろずの神様たちが祝福してくれているようでした。

 

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自然と対峙しながら、

4年という歳月をかけて作るということは、

これほどまでに自らの精神性を高めるのか、と。

 

○か×かという単純な選択だけでは進まない道。

自然には「絶対」というものが存在しません。

 

実は

日本家屋のデザインが難しいのはこの点にあります。

自然から得た恵みを構造材から現しにするという意匠は

多くの経験と豊かな感性がないと難しいのです。

華道でいうと枝振りをどう活かすか?という問いに似ています。

この木の肌をどうみせるか?

絵でいうと額縁、お刺身でいうと器とツマを何にするか?

 

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究極の美は

「あるがままを美しく受け入れること」

 

おそらく、それは、母性であるように感じています。

 

しかし、これからの社会を生きていく上で

とても必要な力でしょう。男性でも、もちろん。

 

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なぜかというと

その精神性を持った思想こそが

本当のところでいう

「エコロジー」であり、「和」のデザインであると

私は、これまでにたくさんの建築作品を作ってきて

感じるのです。

 

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本質を見ることなく

上辺だけ真似たものが多く出回る中

しかし、それらはいづれ薄汚れた感じになるでしょう。

なぜなら、命を持たないから。

つまり生きていないのです。

 

きちんとしたコンセプトを持つ芸術作品には

奥深い思想があります。

それらが古くさくならないのは

思想というものには「死」はないからです。

 

「発酵」と「腐敗」の違いと同じです。

思想は善玉菌のようなもの。

 

素晴らしい建築は皆、生きています。

しかし、この世は三次元ですから

時間の経過から逃れることはできません。

ところが、時として、発酵しているものは

その「経年変化こそが美しい」と感じるのです。

あるいは、「美味しい!」と^^

 

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そうそう、昨晩の夕食の席にて

もうすぐ来る妹の誕生日の話をしていて

「お母さんも来年は50歳になるんだよね」と言うと

「えーーーっ!なんだか信じられない!」と

後ろにのけぞる夫と息子。

「そのリアクションは何ですか??」と思いましたが

「まあ、熟成ぐあい良し!」ということで^^;

 

今日もお昼には、丁寧に作った

酵素玄米と梅干し、

具沢山のお味噌汁を食べるのです。

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週刊いなの取材記事〜耐久性と地盤〜

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2017/05/24

木には2つの「いのち」がある。

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爽やかな青空が続いています。

いよいよ今週末は松本梓川の家の完成見学会です。

名古屋からお見えになる方もいらっしゃるとのこと、有り難いです。

先週、役所の完了検査も合格しました。いよいよです。

 

これからは、山から切り出した木の「2つめのいのち」が始まります。

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木のいのち。

その 一つは、

大地に根付いて、自然の一部として生命を全うすること。

根を張ることで、地盤を固めていたり、雨水を吸収したり

光合成を行って空気を浄化したり。

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そしてもうひとつは、

建材や家具などの材料となって使われること。

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それは、人間の智慧があるからこそ活かされるのです。

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完了検査を終えた日は、その足で安房トンネルを抜け
飛騨高山〜郡上八幡へ向かいました。
国道158号線では、目の前に原木を運んでいるトラックがいました。
木曽ひのきかなあ〜。この木も第二の人生がはじまるんだなあ、と。

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さて、話は変わりまして
昨年の12月から本格的に絵の勉強をはじめました。
今は森を描いています。
出張経路の山の中。
観察することが盛りだくさんで
「退屈なこと」がまるでありません。

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今まで、
「建築家よりも画家になったほうが良い」や
「小料理屋やったら繁盛するよ」や
「珈琲専門店を出して欲しい」など
建築家以外の職業を勧められることが多かったワタクシ。
 
しかし、何てことでしょう!
一度も建築家を勧められたことはなく(笑)
今、それを生業としています^^;
 

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建築の世界と絵の世界は真逆といって良い程、
その役割が違います。
絵が上手だからといって建築家にはなれないし
建築家だから絵が描けるわけではないのだと改めて。
 
建築には必ず、機能、予算、法規、環境、施主の嗜好など
多種多様な「条件」があります。
 
端から見ると、
めちゃくちゃカッコ良さげに
のびのびと設計しているように見えるそうですね。
 
実際、頭の中は…
条件でガチガチに縛られて
もがき苦しんでいるのです 。
 
そこを
なんとかして秩序をつけ、
かつ
自分が自由にできるスキマのようなものを見つけだして
デザインしていくといった感じでしょうか。
左脳を使うことが多いかなあ。
 
だから、うまくまとまった時は
難しい数学の問題が解けたときの爽快感に似た
至福の喜びが訪れます。
 
さらに、お施主さんが喜んでくださると
鼻の穴が膨らむほど嬉しくなります。
感謝の気持ちでいっぱいになり
有り難く、幸せな気持ちになります。
 
だから、どんなに苦しくても
建築家は辞められません^^
 
反対に、絵は、まるで自由!
可能性が無限なのです。
一筆ひとふでが自由。
 
描くか描かないか?
描くのであれば、
何色で線はどのような線で
どう見せたいのか?
 
自分の中にある表現したいものを
可能な限り、技術を駆使し
キャンバスに描いていく。
 
絵は、ありのまま。
ストレートです。
 
だから、ある意味
自分との戦いであり
描くことって、じつは
自分のためだけのものなんだなあ、と。
 
がんじがらめの世界にいる私にとっては
桃源郷のような世界^^
 
そんな相反する2つの世界を味わっている
よくばりな人生。
 
 
5月27日、28日は松本では
いろいろな作家さんのクラフトフェアが開催されています。
作り手の思いのストーリーを味わいにいらっしゃいませんか?
 
どうぞ、梓川の家の完成見学会にもいらしてくださいね。

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2017/05/15

「松本梓川の家」完成見学会のお知らせ

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建築家だったり、母親だったり、妻だったり、ひとりの大人の女性だったりと、

毎日たくさんのことを

有り難いことにたくさんの人に支えられて過ごしております。

 

さらに、最近では

新緑の若々しさに勇気づけられる日々。

 

さて、「松本梓川の家」

完成見学会の日程が決まりました!

 

梓川の家の経緯はこちらから↓

*カテゴリー分けをしていますので過去の記事が順次でてきます。

http://aqua-marine.tea-nifty.com/arttada/cat23945113/index.html

 

この日、松本では

クラフトフェアがありまして

大変な賑わいのようです

 

ウチでお願いしている名古屋の鍛冶屋さんが

参加されているとのことで

私も覗いてみようと思っています。

 

「ものづくり」の極意と熱気をぜひ体感しにいらしてください。

上高地の木々の質の良い波動で癒されますよ♡

みなさまとのおめもじを愉しみにしております。

 

「裏山の木で作った和の住まい」

松本市郊外の冷涼で青々とした山を背負う敷地。ご夫妻とお子さんと共に育んでいく住まいづくりが始まったのは4年前のことです。ご自身の山で育った、ヒノキ、ケヤキ、アカマツ、カラマツ、また、庭にあったイチイなどの木を家づくりに活かしたい、というご要望でした。「木を買わず山を買え」という宮大工の教えがあります。「地産地消」まさにその通りの木の使い方をした計画です。ご希望の間取りが決まった段階で必要な材の大きさ、量などを決定し、山から木を伐りだし、自然乾燥させるために1年間寝かせました。玄関を入ると32cm角のケヤキの大黒柱が目に飛び込んできて格調高い空間を演出するといったように、木の美しさを際立たせるために最適な「和」の意匠を基調としています。ただし現代のライフスタイルに合うよう、適切な収納計画を考え、家事が楽しく過ごせる間取りと子育てに最適なナチュラルで優しいイメージとも融合させています。使い勝手の悪い和のイメージを一新したアイデア。新しい和スタイルのご提案、ぜひご覧ください。

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2017/04/26

バランスが美しさを決める

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桜、山吹、ハナミズキ。賑やかさを際立たせているのは実はとても美しい若葉色の新緑。こどもの頃のお花畑のイメージに色どられた日本列島は今や桃源郷。

1月後半より休む間もなく走り続けて参りました。地方を廻り、はなさかじいさん(ばあさん?)のように、皆さんの夢の空間を実現するタネをまき、育て、そして花を咲かせる。

3月末には名古屋で一輪の香しいスイセンの花が咲きました。そして、今、松本では5月末に大輪の牡丹の花が咲こうとしています。

スイセンの花(名古屋・希望の家)が咲いた経緯はこちら↓

http://aqua-marine.tea-nifty.com/arttada/2017/04/post-3a02.html

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先週末、現場監理に訪れた時には内部の大工工事が終わっており、塗装、左官工事の下準備が始まっていました。

客間である日本間も造作完了です。天井も出来ていました。一部折り上げ天井になっているのは、意味があります。外観の軒の高さを低めにしたかったため(そのほうが見栄えがいいので)内部にそのまま構造体を見せ、また、木造の重量感と迫力を出したかったから。これは隣に続く、リビングとも連続しています。

設計図はお客様と間取りを決める平面図の次にこの部分の納まり(矩計図)を描き始めた記憶があります。和の意匠は構造体を美しく組んでいかないと美しく仕上がりません。

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先ほどの和室の天井の意匠は、玄関ポーチまで連続しています。

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和室縁側にも連続させています。

手前の柱は、いちいの木。このお庭に茂っていた木を使いました。根を生やしていた時と同じような位置に使用することは、昔からの宮大工たちのセオリーだったようです。私もここで、こうして叶えることができるとは、感無量です。

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南西にある洗濯物干しのための部屋です。現場は松本市内でも上高地の麓。少し標高が高いため、とても寒いのです。冬は洗濯物を外に干せません。一番日当りの良い場所に。天井、ひのきの縁甲板貼り。贅沢です^^

実は、ここの断面から検証しはじめました。軒の高さを出来るだけ低く抑えながら、太陽の光を効率よく入れる高さを決めるためです。悩んでいる時は苦しかったなあ^^;

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和室とリビングの境にある鴨居の建具溝。こうやって見上げる人は作った人くらいなんだろうけど、私はこういうところの造形に惹かれます。そして、このカタチを見て、次の全く違う場所の意匠がひらめいたりします。だから、作れば作る程、アイディアが湧いてきます。これが「手からモノを生み出す人」の特徴だと思います。自分で言うのも何なのですが^^;

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玄関に鎮座するケヤキの柱。30cm角。肌が素晴らしいです。
この現場監理の楽しみのひとつが、お施主さんと木の話をすること。木の価値観は日本の中でも地方によってマチマチ。これは、地形や微気候などが木を育てるため、樹種は同じでも、色、カタチ、特徴まで変わってくるからなのでしょう。
やはり、山と共に生きている人の話はとても興味深いのです。自然と対峙し、共に生きていくことは智慧が必要ですし、それを自然な形で継承していくフトコロの深さに、感心し感動します。
梓川の家は施主さんの山の木を使ったプロジェクトです。
経緯はこちらから↓
 
自然とは、原生林のように、自然のままよりもむしろ人間の手が加わることでよりよく生かされることも多くあります。人工物が悪のように捉えられていますが、人命や他の生物同士の共存を助けることもあるのです。すべてはバランスなのです。バランスの良いものは美しいものです。

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向いの林檎畑の木々も芽吹き始めました。お客様と出会ってから4度目の春。4年の歳月をかけてようやく来月竣工です。
そして、花咲じいさん(ばあさん?)は、また次の現場を廻り続けるのでしたとさ。
 

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2017/04/11

2017年4月15日オーナーズボイスセミナーにて登壇します。

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オーナーズボイスセミナーにて登壇します。
「夢の家づくりが完成した秘訣」
「希望の家」建築主/金築美衣子さん×建築家/多田祐子
2017年4月15日(土曜)
午前の部/11:30〜13:00 午後の部/13:30〜15:00
会場:愛知県名古屋市吹上ホール
参加費:無料
お問い合わせ・お申し込みは
0800−200−9055/名古屋本山スタジオまで

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2017/04/05

当たり前のことだけど、成功したければ肚をくくること。

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今年の春は少しのんびり屋さんなのでしょう。この時期は車窓から見える景色も桜色に色づいているのですが、まだまだ先のようです。

この数ヶ月は中部地域に月の3分の1程滞在しています。

さて、名古屋市瑞穂区「希望の家」のお引き渡しを終えました。

 

「普通の家ではなく面白い家にしたい」というご希望があり

設計から約1年間、一緒に「面白い家」を作って参りました。

いやはや、楽しかったです。

お仕事柄もあるのでしょうが、そのお人柄が何よりも素晴らしく

「無意味な常識」や「張っても無駄な見栄」など

瑣末なことにとらわれて生きているということが

どれだけバカバカしいことなのか!

と考えさせられる仕事となりました^^;

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「中に緑がたくさんある家」、という希望もあり

かつては洋間だったところを土間にして、さらに外部空間まで作ってしまいました。

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浴室、といっても仕切りはなく、身体のサイズに合わせてタイルで作った浴槽が部屋の一角にあるのみ。

発想としては、バリ島やフィリピンなどの郊外にあるリゾートスパのコテージのようなイメージで作りました。

だからといって、日本でよく作られている「バリ風」というスタイルではなく、デザインはあくまでもニュートラルなもの。

では、何がバリなのでしょう?

それは、空間構成。建築の本質です。

バリ島などで見られる、美しく自然の中に調和して作られた建築は、ディテールは多らかなのだけど、光と影のコントラストの表し方や風景の切り取り方は実に繊細に作られています。

どこに佇んでいても心地よい風と光があり、そして建築と調和した美しい景色が目に飛び込んできます。

それは、南の島の気候は、強い太陽光や突然のスコール、また強風など、自然という力の強さが人に強く影響する為です。また、暑い中でいかに「涼」をとるか。も課題。

これらの地域では「暑さや風雨」から人の命を救い、心には潤いを与えるためにある、というのが建築の本質といえるでしょう。

ということで、

夏、暑いといわれる名古屋地域でいかに心地よく過ごすか、ということに重きを置いた時、バリ島などで見る建築は解決の糸口となるのです。

 

 

では、冬は?と疑問に思われるかもしれませんが、冬は2階の南側の日の当たる場所に居心地の良い居場所を作ってあります。猫がいたら絶対に陣取ってしまいそうな^^

 

 

面白さの中にある建築の本質を貫いたリノベーションの完成。

よりよく生きていくためには、日々のコツコツとした努力の積み重ね

そして何よりも、ユーモアが大切なんだと教えていただきました。

これが、古い建築をリノベーションする際に成功させる秘訣だと感じています。

リノベーションはそうそう簡単なことではなく、費用もかかりますし、新築よりも難しい仕事になります。

なぜなら、建築は表層的なところよりもむしろ中身、つまり構造、どのように作られているかが大事なところです。それらは、壊してみないと状態がわからないのです。

ここが新築と大きく違うところ。

新築は新しくイチから作るため、設計時に紙の上での喧々諤々でOKなのですがリノベーションはそうはいかないのです。

たとえ設計図が残っていたとしても、その通りに施工されているかはその時、作った人にしかわかりませんし、その場でどう解決して行くか、を設計者、施工者の考察をもとに、

最終的には施主が決めて先に進まなくてはなりません。

だから現場で状況を確認しながらの密なやりとりがとても重要です。

この住宅のリノベーションも、本当にいくつもの課題を乗り越えて出来上がったものです。そうです。何度も何度も現場で打ち合わせを行いました。

しかし、こうして関わった人々が一丸となって最後までしっかりと仕事を終えることができたのは、なによりもクライアントの肚をくくった潔く素早い決断力と本当の意味で自立した生き方が表れた考え方にあるのだと、あらためて。

寸分の媚もないのに、施工者に大人気のクライアントさんなのでした^^

本当に人は仕事で磨かれるなぁ。ありがとうございました。

 

4月15日(土曜) オーナーズボイスセッションを行います。

「夢の家を成功させる秘訣」

11:30〜と13:30〜の2回開催。

場所:名古屋市吹上ホール

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2017/03/30

名古屋市瑞穂区リノベーションの完成見学会と施主様とのトークセミナー開催のお知らせ

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■名古屋市瑞穂区リノベーションの完成見学会を行います。

   4月1日(土)・2日(日)11:00〜16:00

■名古屋・吹上ホールにて

  施主様を迎えて、家づくりセミナーを行います。

 4月15日(土)11:30〜 ・13:30〜 2回開催

■お問い合わせお申し込みは

フリーアクセス 0800−200−9055

ASJ名古屋本山スタジオ まで

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2017/02/28

建築の本質は「間」を設計すること

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どこからか春の芽吹く香りがして、 景色を見上げるとそこかしこに桃色の彩りが添えられるようになりました。

ご無沙汰しておりました。今年に入り、毎日のように違う県に出張に行き、違う人々とお仕事をさせていただくという日々を過ごしています。

忙殺されないようにと、常に一定のリズムで自分に向き合い、振り返る作業をしております。私の場合は月(moon)のリズムに合わせていますので、2月26日の新月の日に、過去14日間の振り返りを行い、向こう2週間の計画を立てました。

振り返りをおこなっていくことは、自分の精神性を高めることと、感情を客観的に捉えたり、また身体の調子を整えること、この三位一体をケアすることなので、とても重要な時間です。もう、13年続けています。

3つのバランスをとることで、潜在意識から沸き上がってくるインスピレーションが生まれます。今朝も朝5時にパチっと目が覚め、降りてきましたので、書き記したいと思います。

テーマは

【建築の本質は「間」を設計すること】

2001年に事務所を設立した当初からとても大切にしていることです。もっと言うと、建築に目覚め、学生の頃から持っていた思想です。

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こちらは私が独立するきっかけとなった作品。

今朝、竣工写真を出してみると、写真が少しセピア色に変化していました。生まれたばかりの下の子をだっこひもでだっこして、竣工検査に立ち会いました。かれこれ16年前。

 

メインは、階段下に置かれているグランドピアノ。最優先事項です。

そう、「ピアノが在る」 が最初にあった。

そこで、こう発想していきました。

ピアノのために「無い」をどのくらい創るか?

しかもこのピアノはドイツ製。とても存在感が強い。だから大空間が必要でした。

横方向も上にも。

吹き抜けになっていますが、

「吹き抜けっておしゃれじゃない?」という価値観で作ったのではないのです。

そう

「無い」  が必要だった。  から。

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5,45mの立方体のプロポーションがピアノに必要な空間でした。

 

出来上がって、面白い結果も生まれました。

それは、音響が抜群によかったのです!

 

私は確信しました。

 

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人間も含めた動物に自分のテリトリーがあるように

モノにもそれぞれ必要なテリトリー=「間」

を持っていることを。

 

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さて、こちらは玄関。4畳ほどの広さがあります。

 

なぜかというと、

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正面に見えるピクチャーウィンドウには、

庭園の中心にあるこのモミジが鎮座しているからです。

窓越しのモミジを活かすために「無い」空間を作るのです。

つまり、窓から見えるモミジのテリトリーを尊重すること。

 

写真を探してみると、昔掲載された雑誌にありました。

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これはポーチからのアングルですので、約6畳くらいの広さがあります。

玄関扉をガラス張りにしたのも「無い」を創るためです。

 

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ガラス張りでも外にはもうひとつ扉があるため、プライバシーは確保されています。

どこが扉かわかりますか?^^

 
   

人間はいつものクセで「在る」ものだけを見ようとします。

どうしてかというと、

人間が脳で、認識するために使われている道具が「言語」だからです。

但し、「言語」は「在る」ものに対するものにしか使うことができません。

それが「言語」の限界です。

 

だから、「空間」を創る建築は説明するのも難しいですし、理解することも難しいのです。「建築は芸術の頂点である」と言われているのは、この要素を鑑みた結果でしょうか。

 

我々建築家は、おそらく皆さんから見ると、目に見えるモノを設計しているように捉えられているかもしれませんが、本当は、「間」「空」を見ており、「空間」を設計しているのです。

それができるのが本来の「建築家」であり、その審美眼から手を通して手がけられるのが本来の「建築」であるといえるでしょう。

 

Rubin

 
花瓶に見えますか?
それとも
二人の人の顔が見えますか?

 
どちらも正解。
分離して見えるものでも、実は「ひとつ」であったりするのです^^

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